goo blog サービス終了のお知らせ 

EMクラブ「GX湘南」のホームブログ

EMによる健康管理、有機栽培、住環境改善や河川浄化、等の体験を共有化しています。

シュレッダー紙の堆肥化

2011年12月10日 | EM

 福島県田村市船引中学校の取組が紹介されていました。落葉や草のEMボカシによる堆肥化は私も実践して来ていましたが、シュレッダー紙の堆肥化は半信半疑でした。船引中学校は以下のようにして堆肥化をしたとあります。
(1)ミスプリント等の紙ごみをシュレッダーにかける。
(2)NPOの指導でEMボカシ造りを体験する。生徒達はEMについての説明を聞く。米糠の匂いや手触りも初体験。
(3)シュレッダー紙40リットルに対して、校庭の雑草を5リットル入れ、EMボカシ1.5kgをよく混ぜる。校庭の裏庭に穴を掘り、そこに入れる。3倍に希釈した米のとぎ汁EM醗酵液8リットルを加える。足で踏みつけた後、土1cmをかけて、その上に刈草を敷く。約6か月後、紙は全て形がなくなっていることを確認。これがペーパー腐葉土になる。
(4)10m X 2mほどを耕して、ペーパー腐葉土とEMボカシ10リットルを土と混ぜて畝を作る。
(5)堆肥化した場所に穴を掘り、それぞれ約10cm、20cm、50cmと掘る深さを変えて、紙の様子を観察した。10cmと20cmは完全に紙が無くなっていたが、50cmの深さのところの紙は黒く変色した腐葉土のような状態で残っていた。このことから、あまり深く埋めない方が早く堆肥化できることが確認できた。

 紙も元々は樹木の繊維そのものですから、考えれば堆肥化は可能なんだと思い付くのですが、化学繊維などの混入もあり少々心配な面は残ります。どうです、びっくりでしょう?極論すれば自然のものは自然に返すことが可能と言うことなんですよね。 EMはその際の有力な手段だと思います。


EM環境学習について(その6・・・プール清掃はラクラク)

2011年12月09日 | EM

 毎年、学校ではシーズン前にプール清掃をしていますが、聞けば、底に溜まったヘドロのヌルヌルに足を取られて滑って危険だとか、強い悪臭に閉口したり、汚れが取れ難いとも言われています。こんな状況下で、EM活性液または米のとぎ汁EM醗酵液を秋(9月)と初夏(5月)に、150リットルづつ合計300リットルを投入して置けば、極めて清掃は簡単に出来るし、廃水もEM処理してあるので河川等の自然にも優しいのです。投入量はプールの水量によって違いますが、25mプール(深さ1m)を想定しています。

 


EM環境学習について(その5・・・EMボカシの作り方)

2011年12月08日 | EM

 EMボカシとは米ヌカ等をEMで醗酵させたもの。生ゴミにまぶして使うが、その際に専用の密閉容器に入れておくと生ゴミの腐敗を防ぎ、醗酵が進んで良い肥料になります。家庭菜園用のEMボカシは米ヌカ以外にも骨粉入り油カスも適量入れて仕上げるようにします。給食の残さを肥料に変えて有効利用している学校もあります。EMバケツに新聞紙を敷いて、その上に残さとEMボカシ(骨粉や油カスの無いもの)を3:1の割合で混ぜ合わせて1~2週間後には出来上がります。途中でこまめに蛇口から水分(液肥)を抜取るようにしましょう。抜取った水(液肥)は500~1000倍に薄めて畑や花壇の水遣りに使用します。EMバケツ購入の際には行政で補助金を出している場合もあります。寒川町では環境課で19リットルタイプを1世帯2個まで@1200円で斡旋しています。

    


EM環境学習について(その4・・・米のとぎ汁EM醗酵液の作り方)

2011年12月07日 | EM

 米のとぎ汁EM醗酵液とEM活性液との違いは、EM醗酵させる環境で米のとぎ汁を使うか、1日留め置いた水道水を使うのかどうかの違いです。出来上がった液体の用途は基本的に同じですが、花壇や家庭菜園で使用する場合の希釈倍率が少々違う程度です。EM活性液は500~1000倍に対して、米のとぎ汁EM醗酵液は100倍程度、で使用します。しかし、米のとぎ汁を発酵させて使用するのは、実は別の狙いがあります。それは、この米のとぎ汁(富栄養素の固まり)をそのまま下水に流してしまうと、河川を汚染する大きな原因になってしまうので、EM醗酵させて水に溶け込み易く、また環境中の微生物が急速に消化できるようにしているのです。作り方は前日のEM活性液の作り方と同じですが、EM1(20cc)、糖蜜または砂糖(20g)に変更しましょう。

 


EM環境学習について(その3・・・EM活性液の作り方)

2011年12月06日 | EM

 EM活性液を作るには、EM1をキレイな水で溶いた糖蜜で培養して作ります。実に簡単に作れますが、培養中に発生するガスを時々ペットボトルのキャップをゆるめてガス抜きをするのが上手に作るコツです。使い方は出来上がった活性液を500~1000倍に薄めた上で、樹木や野菜への水遣り代わりに使います。こうする事で、植物を活き活きとさせることが出来ます。また、プール清掃にも使用する学校が多くなって来ていますが、これは環境浄化への取組の一環でもあります。さて、作り方を下記に示しますので参考にして下さい。
 (1)水道水約2リットルを2リットルペットボトルに入れて、1日間留め置く。
 (2)これにEM1(40~60cc)と糖蜜または砂糖(40~60g)を加えて、しっかりと攪拌してキャップを閉める。また、この際に自        然塩(5~10g)を加えると効果的です。
 (3)これを7~10日間、直射日光の当たらない温かい場所に置いて醗酵させますが、醗酵中は時々ガス抜きをするようにします。
 (4)醗酵期間の7~10日後にキャップを開けて香りを嗅いで下さい。甘酸っぱい香りがすれば上手に完成したことになりま   す。もしペーハー(pH)計があれば測って見て下さい。約3~3.5の酸性を示していれば上質の活性液の完成と見て間違いないと思います。

 学校で作る場合と各児童の家庭で少量づつ作る場合もあると思いますが、仮に500ccのペットボトルを利用して各家庭で作る場合は、留め置き水道水は約500cc、EM1(10~15cc)、糖蜜または砂糖(10~15g)、自然塩(1~2g)を混ぜることとなります。親子で環境学習しながら作って、学校や自宅の樹木や花、家庭菜園に使用することをお勧めします。