トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、反対に善玉コレステロールを減らしてしまう、と云う恐ろしい性質を持っています。欧米ではこのトランス脂肪酸の規制が進んでいますが、我が日本・厚生労働省は個人の判断に任せる、として規制はしていません。EUではトランス脂肪酸を含む食品は発売出来ませんし、ニューヨーク市でも全てのレストランで使用禁止が実施されています。確かに身体に悪影響を与えるのですが、欧米人と日本人では毎日の摂取量が3:1と遥かに少ない状況もあり厚生労働省の判断にも一理はあると思います。もちろん摂取は少ないことに越したことは無いので、食材に表示されているトランス脂肪酸(TFA)の含有量をチェックし、入っていたら食べない位の心構えが不可欠ですね。表は他ブログより借用。
年明け早々、3泊4日でコスタビスタ沖縄を拠点に沖縄観光をする計画が急浮上。レンタカーや飛行機代込みのビックリ価格も然ることながら、友人の強い勧めもあってワイフと共に出掛ける事となりました。那覇空港からはレンタカーでアプローチする計画で、しかも約25kmなので1時間もあれば到着出来そうで一安心。期待はEMに拘った衣食住とスパですが、中でもEM食材豊富な料理とワインに五感が今から反応しています。1月でも温暖な気候ですから、身体への負荷も気になりません。近場には首里城やひめゆりの塔、等がありますし、後に体験レポートをアップしますのでご期待下さい。安価な沖縄旅行のお勧めでした。
「エコ(Eco)」とはecosysytem(生態系)とecology(生態学)を語源とするものですが、基本は豊かな生態系を維持管理向上することにあります。生態系を説明する際に「生態系ピラミッド」を示し、人類を頂点とした肉食動物・草食動物、植物、微生物の各層の関係を論じて来ました。EMは最下層の微生物層に位置し、微生物層は食物連鎖の基礎であり生物量が最大となっています。微生物数は推定で1000万~1億種と考えられていますが、人類が知り得た微生物数は約10万種で全体の1%にも満たない未知の領域でもあります。EMを生態系に沿って論理的に説明することには無理があり、医学の世界と同様に臨床例を用いてその効果を有効に生かして行く積重ねこそが大切と思いますが、皆さん如何お考えでしょうか。
光合成作用とは植物が日中太陽のエネルギーを利用して行う作用の事で、水を酸素と水素に分解し、水素が炭酸ガスを還元して糖の合成に使われると同時に、酸素は空気中に放出されると言うものです。これは理科の勉強で知っている事ですよね。しかし、光合成細菌の光合成は植物のそれとは異にします。つまり、太陽エネルギーを利用するのは同じながら、必要不可欠な水素は硫化水素やメタン、アンモニア等の還元物質から切り離して使うところが大きく異なることです。硫化水素やメタンなどは河川の汚染と関係するもので、そのような汚染物質を根こそぎ分解してしまうので究極の浄化細菌と言えます。そして更に、還元物質から切り離した物質を自分のエネルギーの源にすると同時に、炭水化物、アミノ酸、蛋白質、抗酸化物質などの多様な物質も造り出しているのです。こうして見ると光合成細菌は無敵だと思われますが、昨日も触れましたように、この光合成細菌は自然界では腐敗菌と共生して生きていることが多いので、その本来の力を発揮できない状況に置かれています。EMは光合成細菌の持っている力を発揮させる為に、酵母菌と乳酸菌との共生関係を造り出しています。しかも腐敗菌の増殖出来ない環境、つまりペーハー(pH)3.5以下の酸性下での複合培養方式での共生関係です。今より30年前に琉球大学・農学部の比嘉照夫教授が発見したEMですが、商品化には随分とご苦労があったことでしょう。
EMの主要構成菌種として酵母菌、乳酸菌、光合成細菌がありますが、前2者は生活に密接に関係している事より理解していることが多いです。しかし、3番目の光合成細菌についての知識となると全くと言っていい程「ない」のが実情なんですよね。ところが、この知られていない光合成細菌がEMの主役と云うので、あらためてその実態に迫ってみました。光合成細菌には「紅色硫黄細菌」、「緑色硫黄細菌」、「紅色非硫黄細菌」がありますが、EMはこの中でも「紅色非硫黄細菌」を使用しています。光合成細菌は農業や水質浄化に有効に作用しますが、難点は単独では十分な働きは期待薄なこと。そこで登場するのが酵母菌と乳酸菌です。酵母菌などの微生物は有機物をエサ(基質)として分解しますが、同時に有機酸やアミノ酸を生成し、これらが光合成細菌のエサになって光合成細菌の働きを強める様に仕向けます。乳酸菌も同様に糖類などをエサ(基質)にして乳酸を造り出します。乳酸には強い浄菌力があり、この働きでも光合成細菌の活動をより強いものにすることが出来ます。なる程、EMの主役は光合成細菌のようですね。水戸黄門様の格さん助さんが酵母菌と乳酸菌といったところです。更なる説明は明日。