EMクラブ「GX湘南」のホームブログ

EMによる健康管理、有機栽培、住環境改善や河川浄化、等の体験を共有化しています。

微生物応用の基本条件(第294回)

2014年03月30日 | EM

 微生物応用の基本条件も解説記事に書いてある事だが、EMを使う人の基本でもあり、植物を育てる事に通じるもの。
 比嘉教授は“期待されるべき役割を持った有用な微生物がある一定以上の密度となり、その微生物が生み出す生成物が農業生産にプラスに作用するレベルに達する事”と言う。
 つまり、化学肥料などの一過性素材に頼らないで、EM効果が実感できるまで使い続ける事と言える。大体、何年にも渡って痛めつけて来た土壌の回復には、痛みつけて来た年数が掛かるくらいの気持ちが無いとダメ。
 土は生き物ですから、生き物の生態系を崩す自然に存在しない肥料(化学肥料)や農薬の施用は、確実に土壌が痩せ(崩壊)てしまうので直ぐにでも止める事が安心安全で美味しい野菜を栽培するコツ。窒素過多による硝酸塩の恐怖が過ります。下図は日本の農薬使用量は減少傾向にあるものの、欧米に比べ5倍以上には変わりなく異常状態が続く。表で見る限り中国野菜には気を付けた方が良さそうだ。
 EMボカシ肥料は米糠や油粕、魚粉を混ぜEM発酵した有機肥料です。誰でも簡単に作れますが、EM発酵に約1か月、土壌にすき込んでから1か月かけて土壌改良する期間が不可欠です。
 つまるところ耕作する前の少なくとも2か月前から準備期間がかかると言う事です。
 昔から農家は有機肥料の知識を受継ぎ、常に計画性を持って耕作して来たから、狭い農地であっても多くの収穫物に恵まれたのですが、化学肥料多用が様相を一変させてしまった。良い作物が出来ないから農地を放棄したり、離農、廃業するケースが後を絶たない。基本に戻るべきです。


農業本(比嘉照夫著)の解説記事(第293回)

2014年03月23日 | EM

 「微生物の農業利用と環境保全(比嘉照夫著)」と言う難しい書籍は1991年3月が初版。もう既に23年が経過したが、内容はそのまま現在も使えるものだが、全てを理解するには少々手強い内容でもある。
 何度も何度も読んでは理解するよう努力して来たが、今回の解説記事は図解入りで詳しく、しかも分かり易いものになっているのは有り難い。興味のある方々はEM生活社のサイト(当ブログ内のブックマークより)を覗いて見て下さい。尚、EMクラブ「GX湘南」メンバーの皆さんには詳しく書かれた小冊子を別途お送致します。

要約すると

1)植物は自身の持つ葉緑体が太陽エネルギーを利用して光合成を行い成長する事ができる。しかし、葉緑体は全太陽エネルギーの約3%(可視光部分)しか利用する事が出来ない為に非効率。

2)微生物は太陽エネルギーの約80%を占める紫外線や赤外線(電磁波と言う)領域をエネンルギーとして利用し、植物が利用できる有機物に変える事ができる。

3)つまるところ、EMを構成する光合成細菌や乳酸菌、酵母菌などの発酵菌が、有機物の有機エネルギー(アミノ酸や糖類)の利用を可能にする。

4)こうする事により植物は安定成長し、美味しくて出来上がり、収量も大幅にアップする。
となる。


EM生活セミナーのお知らせ(第292回)

2014年03月16日 | EM

人も地球も健康になるためには、いい微生物と一緒に暮らすことが、古くて新しいくらしのカタチ!
今、EM(有用微生物)をくらしの取り入れた健康生活が注目されています。そんな微生物の大いなる可能性について描く映画「蘇生」を製作中の白鳥監督をゲストに迎え、最新作である「祈り」上映後に「祈り」そして「蘇生」に込める想いを語ってもらえるそうです。
 午後は「EMの基本と応用」について開発者の比嘉照夫教授のお話です。

入場無料ですが、こちらから事前エントリーが必要です。主催はEM生活社。




 


EM活性液を効果的に使う(第291回)

2014年03月09日 | EM

 EM活性液を作るには作ったが、効果的に使っていない方々の為に再度アドバイスします。EM活性液はEM1型と糖蜜と水を混合し、時々ガス抜きをして約1週間から10日で出来上がる。製造する際の容器として、2Lペットボトルを推奨していますが、一度に2~3本作る人が多い。中には4Lボトルを持ち込む人もいるが、撹拌やガス抜きに力の入れ様が違うだけで効果は同じです。
 さて、出来上がったEM活性液の匂いを嗅いでみよう。甘酸っぱい発酵臭がすれば成功。反対に腐ったような臭いがするようならば失敗だし、そのまま廃棄する事を勧めます。もっとも、腐敗した液に再度EM1型と糖蜜を入れて有用菌優位の環境を作れば腐敗は止まり、発酵臭がするようになるので試してみたらどうか。失敗の原因の多くは汚れた容器や水を使った事、キャップの締め方が中途半端で空気が入ってしまった事、時々ガス抜きを怠った事です。
 こうして出来上がったEM活性液はトイレの消臭(10倍液)、食器洗い(50倍液)、排水管の清掃(原液)、靴の清掃(10倍液)、ガラス清掃(50倍液)、洗車(50倍液)、花壇の土(50倍液)、葉面散布(500倍液)、等に使います。
 抗酸化作用と非イオン化作用が相まって効果は最大限にアップし持続します。特に台所では毎日使う事で排水管の汚れや詰りは無くなりますし、夜寝る前に排水管にEM活性液の原液を50~100cc流せば完璧です。要は希釈倍率を間違わない事に尽きますし、1~2回使ってお終いではなく、継続して使い続ける事が効果を高める。


ベジブロススープの勧めはEMX-Goldに共通する(第290回)

2014年03月02日 | EM

 「ベジブロス」とは野菜のベジタブルと、出汁を意味するブロスを組み合わせた言葉。言葉はともかく、どうやら新しい発想による料理ではなく昔からあったもののようです。植物には生長点があり、その部分に多くの抗酸化酵素やミネラルが含まれています。ダイコンでは葉っぱの生え際、トマトはヘタ、ニンジンは表皮、等で一般的には料理の際には捨てていたものですし、EMによる堆肥化に使用していた有機物そのものでもあります。この堆肥化の工程で出て来る水は、多くの酵素を含む優れた液肥として再利用されています。
 昔から鍋物に何でも入れて食べた事があると思いますが、それが元祖ベジブロス料理だったのです。お相撲さんのちゃんこ鍋も同様に優れた栄養価を持つ料理なのでしょう。今回はそのミネラルや酵素をスープ状にして料理に活かそうと言う事です。
 料理研究家さんはキャベツやブロッコリー、カリフラワーなどは臭いがきつくなるので入れないそうですが、細かく切った野菜を鍋に水と共に入れ、日本酒を少々を加え、20~30分弱火で煮込み後に液をペットボトルに受けて冷蔵保管するのが良いそうです。保存期間は防腐剤未使用ですから3日前後ですが、何にでも入れて使えば直ぐに無くなります。これらの説明を聴けばEMX-Goldと共通項があるのが分かります。
 人は酸素を吸い、酸化される運命にありますが、酵素やミネラル、抗酸化物質(フィトケミカルス)で酸化に負けない強い身体を造ることが出来ます。