マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

2009年

2009年12月29日 | 診療
今年の診療は今日で終了です。
今年も大変お世話になりました。
個人的には下の子が生まれる前後で何ともまあ慌しい日々でした。
年末に向けて新型インフルエンザ騒動が拍車をかけてくれましたし。。。
来年もどうぞよろしくお願いします。
それではみなさま、よいお年を!
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薬を飲んだら母乳は中止?

2009年12月29日 | 診療
母乳シリーズはこれで一旦終了でしょうか。

「風邪薬を処方されたので母乳をやめています」
「風邪をひいたらどうしたらいいですか」

内科の先生などからも質問されたりします。
いまでも一旦母乳を中止と言われているお母さんたちも多いと思います。

原則として「母乳は気にせず今まで通りに与えましょう」です。
もちろん抗ガン剤などの特殊なケースはその都度相談がいりますよ。

新生児でも風邪のときには薬を飲ませたりします。
母乳から新生児に移行する薬の量は微々たるものとされていますので、
母乳のメリットを優先させるということです。

そもそも母親が薬を飲んでいる間だけとはいえ、一度断乳してしまったら
その後再開しようと思っても元の分泌量に戻らないかもしれませんからね。

本来大人が風邪ひいたとしても薬が必要になる場合はそれほど多くないとは思いますが、
やはり飲んだ方がいい時もあるわけです。
薬を我慢してひどくなってしまったら結果的に授乳をはじめ、育児に差し支えますからね。

仮に「薬を飲んでいる間は念のため母乳は中止」と言われてたとしても
一度小児科医などに相談してみるのは悪くないと思いますよ。

母親の風邪はたいてい赤ちゃんにうつってしまいますが、
それだからこそ、直母でしっかり母乳をあげておいてほしいものです。
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子宮頸癌の検診

2009年12月28日 | 診療
子宮頸癌検診の結果が母子手帳にクラスⅡとあって心配になったと質問がありました。
産婦人科のことはよくわかりませんが、
クラスⅠとクラスⅡまでは正常と思っていいみたいですよ。
Ⅱは炎症が少しあるとの判断とのこと。
クラスⅢaから一応は要注意みたいな感じでしょうか。
あとは専門の先生に聞いてくださいね。
その際にワクチンの相談もするとよりいいと思いますよ。
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あかちゃん

2009年12月28日 | その他
コメントいただいたのでこちらでお返事も兼ねて。


昔はもっと「赤ちゃん」に接する機会がいっぱいあったんでしょうね。
初めての予防接種に来る時期に赤ちゃんをまだおそるおそる抱っこしているお母さん、
お父さん、たまにはおばあちゃんたちまでも。。。
ちょっともったいない?と思ってしまいます。
悪いとまではいいませんけどね。
まあうちですら上の子が生まれた時、産科の病室でチビちゃんをクルクル振り回して遊んでいたら
じじばばになったばかりの連中がうるさかったくらいですし。
あんなにちっちゃくてひ弱そうなもん初めて見たのなら、さわるだけでも怖いのもある程度仕方ないですかね。
まあそれにしても2人目以降の扱いとの差のデカイこと!!
経験って大事ですね。

熱でもお母さんがまあ大丈夫かなと思っている横でおばあちゃんたちがやいやい言う。
で、大丈夫と思っていたのに結局不安になって病院に来ましたなんてどこの病院でも一緒。
さらには「昔はこうだった」ですから、お母さんたちも大変かと。
昔の知恵は本当にすごいものも多いので上手に残していけたらいいんですけどね。
自分がここでえらそうに言っていることだって10年後には否定されてるかもしれませんしね。

中学生の、特に女の子に、赤ん坊に接する機会を与えてあげるのはものすごくいいことみたいですね
(小学生だとちょっと早いらしい)。
少子化対策にもなるんでしょうかね。



コメントは非公開にしていますが、いつでも書き込みしてもらってかまいません。
匿名でなくてもいいですよ。
まあ、誰だろ?って想像するのもちょっと楽しいかも(ヒント下さいね!)。
でも公開しないと返信難しいですねぇ。
まあなんとかわかるように返事しますので、どうぞよろしく。
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ワクチンと母乳/妊娠

2009年12月28日 | インフルエンザ/ワクチン
「乳児がいて母乳を与えているのですが、母親はインフルエンザワクチンを接種できますか?」
これも毎年何度かは聞かれる質問ですね。
基本的にどのワクチンも、母乳育児中でも何の心配もせず接種してもらって結構です。

妊娠中でもインフルエンザワクチンは基本的に「推奨」されています。

個人的には妊娠初期はちょっと感覚的にどうなん?って思いはします。
でも実際に妊娠に気づかない時期にインフルエンザワクチンを接種した人は
これまでそこそこの数であると考えられます。
その後に特に問題のあったとの報告がないというのは
まあ多少の説得力を持っているかもしれませんね。

妊娠後期がインフルエンザの流行時期より前にあたるのであれば、
母体が予防接種を受けるのはむしろ「積極的に」でいいと思います。
まだワクチンを接種できない新生児から生後6ヶ月までの期間の赤ちゃんに
母親から抗体(移行抗体)を与えてあげられることになりますからね。
下手に内科などで相談すると敬遠されたりするかもしれないので、
産婦人科、もしくは小児科で。。。がいいかもしれません。

うちは下が9月生まれだったので、新型は当然として、
季節性もまだワクチンがない時期でしたのであきらめました。
上の時は6月だったので検討すらせず。。。
そうそううまくはいきませんね。

授乳中と違って、妊娠中には原則接種してはいけないワクチンもありますので
もし検討される場合は必ず産科医あるいは小児科医に相談してくださいね。
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沐浴

2009年12月26日 | 診療
新生児って大人たちと一緒のお風呂には入れませんよね?

なんでなんだろ?
謎でした。今も謎です。
風呂の水がばっちぃから?(なら一番風呂はあかんの?ジャ○します?)
小さいから落とすとやばい?(乳児のほうがよっぽど落としやすい気が。。。)

上の子も、下の子も仕方なく沐浴してました。
でもすぐ一緒に入るようにしてましたけど。

で、先日衝撃を受けました。
小児科のあるメーリングリストで
「新生児の沐浴は最近では耳を押さえなくてもいいってことになってるんですね」との発言が。

え!?今までは耳押さえることになってたん!?
いやはや知らなかったというかなんというか。。。
うちは2人とも何もせんとジャージャー洗ってましたよ。
そういえば質問されたこともなかったんですけどね(当たり前?)。
「耳に水が入ったら中耳炎」ってことだったのでしょうかね。

ちょっと話がずれますが、生まれたての赤ちゃんがひ弱にみえて
「こわい」と感じる気持ちはよくわかります。
でも例えば3人目さんとか4人目さんなんておにい・おねえが新生児期から無茶苦茶していますよね?
何の問題も起こりませんよね?
個人的に、1人目はあまりに過保護が多いと思ってます。
こわがりすぎる必要など何もありませんね。
お風呂でも何も遠慮はいらんと思っているのですが。。。ダメですか?
でも過保護過ぎてもあまり問題ないのもこれまた事実ですけどね。

小児科医ではありますが、別に特別に育児の勉強をしたわけではないんですよね。
沐浴指導も受けたことありませんし。
知らないことはまだまだたくさんありそうです。
お母さんたちからこっそり教わっていることも多いんですよ。
めっちゃ知ってる顔しておいて、内心「へぇ~」なんてね。
みなさん、これからも色々と教えてくださいね。

でもそのうち新生児も最初から大人と一緒なんてことにならないかな。
「風呂の湯くらいでバイキンに感染するなら他でもっと簡単に感染するんとちゃうの?」
いつか謎が解けるといいのですが。
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年末年始の診療

2009年12月26日 | 診療
マキノ病院は、年末は28日、29日まで通常通りの外来(29日夜診まで)です。
30日から1月3日まで休みです。
4日より通常通りとなります。

ちなみにですが、3日は朝から日当直します。
当日受診希望される場合はまずは病院までお電話お願いします。

正月明けから3月までは今までと同じ外来診療スケジュールです
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=4d6e085d7009dd85ca7f2b5655092042
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新型インフルエンザワクチン

2009年12月25日 | インフルエンザ/ワクチン
ある程度予想はしていたこととは言え、
今度は各地でワクチンが余ってきているところもあるみたいですね。

それなのに今頃になって、優先順位を守らずに接種するような医療機関には
県から改善指導しますよなんて通知が22日くらいにきてましたよ。
更にそれでも守らない場合は直接厚生省からも改善指導ですって。
確かに当初から優先順位に関してはいろいろ報道されていましたけどね。

でも今となってはそんなことよりも、次の予約受付に関しては優先順位はなしにするとか
もっと現実的な話はでてこないものかと。
年内の接種は無理とはいえ、いつから接種できるとわかるだけでも気持ちの上で
だいぶ違うと思うのですが。

受験生も高3は接種できて、浪人生はダメとか言ってますね。
遠い昔、センター試験の1週間前からインフルエンザ(今思えばね)で
丸々5日間寝込んだ悲しい記憶がありますが。。。
乳児もあれから進展なさそうですし。
流行が一旦下火になっている今こそ大事な時期なのにね。
年末年始の民族大移動でまた流行するきっかけになる可能性も充分ですし。

とはいえ、年末間際にまた変更なんてことだけは正直本当にごめんなさいなんですよね。。。
お役所はほぼ今週で終わりみたいなもんでしょうから、もう何もないとは思いますが。

落ち着くのは来月半ばくらいですかね。
それまでに発熱やけいれんなど、伝えておきたいことを
全部こちらで公開しておこうと思います。
それまではマメに更新するつもりですのでどうぞよろしく。

受診してもらって、あとはブログ見ておいてね~だと楽できるかもと妄想しつつ。。。
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感冒性腸炎(おまけ)

2009年12月25日 | 診療
コメント欄で返事してみましたが、
せっかくなのでもう少し追加を。

潜伏期間はノロウィルス、ロタウィルスともにほぼ2日以内とかなり短いです。
数時間なんてこともあると思います。

ちなみに感染力はノロが激烈です。
ウィルスの粒が最低で10個もあれば感染してしまうとか。
嘔吐物のたった1グラムに含まれるノロウィルスの数はいくらくらいでしょう?

①1万
②10万
③100万

こういう時は一番数字がでかいやつですね。
なんと100万個くらいだそうです。
便1グラムはさらに強烈で1億個だとか。。。
もはやよくわからない世界です。

感染予防なんてものは空想論?
ロタはノロよりから「ちょっと」感染力が弱めだそうです。
参考までに、大人はノロ>>ロタくらいのかかりやすさかもしれません。

できることは手洗い、うがいと
吐物、汚物の除去と消毒しかありませんね。
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目次(感冒性腸炎/流行性耳下腺炎)

2009年12月24日 | 目次
インフルエンザは明らかに減りましたね。
腸炎で嘔吐する子が毎日数人こられます。
入院もちらほらですね。

埋もれそうなので過去ログ掘り起こしておきますね。

感冒性腸炎
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/7d1e59ad799fdb64b3b531e696df62c6

感冒性腸炎(追記分)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/8c66660609429e68d40c7b87e3209a64

感冒性腸炎(おまけ)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/470c7fa70de38f3836f336446f3d78c8

あとはマキノ西保育園でおたふくがえらいことになっています。
小さい流行がいつまでも続くなんて言った先からがっつりはやってます。。。

流行性耳下腺炎
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/dd04d8cedacaac25a517ce872ada281c

コメント (2)
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母乳の点鼻・点耳

2009年12月24日 | 診療
今回は母乳育児の方が対象のお話です。
ミルクの方はごめんなさいね。

生後半年くらいまでの赤ちゃんはめったに風邪をひかないはずですが、
家族が風邪をひいてしまうと、やはりたまにはもらいます。
熱が高かったり、ぐったりしているや、哺乳量が減ったなどは当然すぐ病院ですが、
そうでない風邪症状でちょっと困るのは鼻の症状でしょう。
すぐに鼻づまりで息苦しい、おっぱい・ミルクが飲めない、咳がでる、
なかなか寝れないなどとなってしまいます。

もし母乳で育てているようでしたら、そんな時は母乳をちょっとしぼって、
スポイトなどで赤ちゃんの鼻にポトポト入れてみましょう。
あふれるまで入れてもかまいません。
最後は「ごっくん」しますよ。
血液と同じようなものですから、痛くないですし、
母乳は色々な免疫物質を含みますので、やってみる価値ありです。
母乳点鼻と鼻の吸引だけで結構なんとかなるもんです。

中耳炎にもいいみたいですよ。
ただ、うちの下のチビ(もうすぐ4ヶ月)が耳が臭いのでと、点耳を試したところ、
余計に臭くなりました。。。
耳は耳鼻科で耳垢をきれいにしておいてもらったり、点耳のあとしばらくしてから
よく洗うなどが必要かもしれません。
でもこりずにやったらすっかり皮膚もキレイになったし、臭くなくなりましたよ。
やり方も大事かも?ですね。
耳にたっぷりたらして、スポイトなどでくちゅくちゅ洗う感じにします。
吸い取る、傾けて出すなどして一旦撤収です。
もう一度キレイな母乳をたっぷり注ぎます。
またふき取って終了でしょうか。

鼻づまりがひどいと目やにもでることがありますね。
母乳を目薬かわりにする手もあります。
なんて便利な母乳。

これは自分では試したことがない(上の子でやればよかった)のですが、
アトピーの湿疹に母乳を塗ったら、当院お気に入りのヒルドイドローションよりもいいかも!!
なんて話も聞きました。
おそるべし母乳。

自分的にはずいぶん長い間、母乳点鼻をすすめてきたつもりですが、
外来で説明すると、ほぼ間違いなく、「え!?母乳を?」と少し驚かれてしまいます。

高島市内では産科も小児科でもあまりすすめていないのかな?と思ってます。

あまり母乳を持ち上げるすぎると、「母乳」で逆に疲れてしまっているお母さんも
おられるかもしれませんので、参考までに。

個人的には「母乳」だろうが「ミルク」だろうが「混合」だろうが、
しっかり愛情と共に与えてあげれば、それが赤ちゃんには一番だと思っています。


母乳関連の目次はこちら


生理食塩水での 点鼻・鼻洗い も参考までに。
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坐薬

2009年12月22日 | 診療
「受診は?」のちょっと補足です。

個人的に坐薬はあくまでも「お守り」だからとお渡ししています。
でも「使うな」とは言っていません。
「上手に使えたらいいね」です。

発熱と一言に言っても、個人差も大きいですし、その子だけでも毎回程度が違います。
だから当然坐薬の使い方も毎回違って当たり前です。
40度くらい熱があっても、元気ならほっておいていいのです。
38度しかなくてもぐったりしているなら、坐薬を使ってみるのもひとつの手なのです。

坐薬使ったけど、熱が下がらないともよく聞きます。
実は40度→38.8度などとしっかり下がっていたりするのですが。
どうしても平熱を期待してしまうようですね。
下がってもいいですけど、あまりに下がるのもどうかと思うくらいでいいのではないでしょうか。
熱がまだ上がろうとしている時に坐薬を使ってしまうと、
下がるどころかまだ上がるわけですし、当然何もなしで上がるよりしんどいということになります。
うまいこと下がってくれて少しでも元気になってくれたら、そのスキにちょっとでも
飲めたり、食べれたりできれば大成功なわけですね。
下がらない、下がってもぐったりなら、あれ?やはりちょっと悪い?なのかもしれません。

もし1日に3個も4個も本当に坐薬を使ってあげないといけないくらいしんどいのであれば、
マメに受診して相談すべきだと思いますよ。

ちなみに、解熱剤では「ひきつけ」を予防することはできません。
ひきつけが心配だからと解熱剤の坐薬を使うことは意味がありません。
また別の機会でもお話しますね。

乳児期から坐薬を頻回に使っていると、以後の喘息のリスクが大きくなるとも言われています。
何事もやりすぎはよくないということです。
一応薬ですからね。
症状に合わせて加減できるようだといいですね。

以上「マキノ病院小児科流」でした。


坐薬(その2)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/a2b272a3ffc48f678de52dcebd14e20e
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ヒブワクチン(Hibワクチン)

2009年12月21日 | ワクチン その他
昨年の12月20日から生後2ヶ月~5歳未満の乳幼児を対象に
ヒブワクチン(Hibワクチン)の接種を始めました。
輸入ワクチンのため、製品審査?に手間がかかる、日本の審査基準が厳しすぎる?
とかで当初より品不足が予想されておりましたが、開始とともに各医療機関に予約が殺到。
ワクチンの医療機関への配分の方法にも「???」があったことから混乱に拍車がかかりました。

それから早くも1年経つのですが、事態は一向に改善されておらず、
各地で数ヶ月もの予約待ちという悲惨な状況になっているとか。

さらに1年後の追加接種が始まり、必要とするワクチン数は増えたものの、輸入量はそのまま。。。
さすがに新聞にも取り上げられるまでになりました。

追加接種分は優先的?に確保できるとのことですので、該当する方は早めに予約しておいてください。
追加接種は必要ですか?の質問が多くなると思いますが、
基礎免疫をつけた後、数年間しっかり維持するためには追加接種は必要と考えています。

6月か7月頃にはようやく増産されて少しは混乱がマシになるのではといわれております。
さらに11年には定期接種となっても対応できるほどの供給量になるとのことですが。。。

新規接種希望の方はとりあえず予約のやり繰りをしますので、
まずは病院までご連絡ください。
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2回目接種の必要は?

2009年12月19日 | インフルエンザ/ワクチン
うちの子はちゃんと2回しますよ。
は説得力ないようです。。。

インフルエンザワクチンは
子どもでは成人と比較して抗体の上昇が十分でありません。
だから2回接種を原則としているんですね。

でもやっぱり2回必要ですか?としょっちゅう質問されます。

たとえばここにМちゃん(2歳)がいます。
「Мちゃんは2回したほうがいいですか?」

これは正直わかりません。
もしかしたらМちゃんは1回接種だけで大人並みに抗体ができるかもしれませんし、
1回では全然足りないかもしれません。
でも可能性としては1回接種では不十分であるほうが高いわけですね。

でも1万人くらいの子どもを集めて、その集団全体を考えると「2回」しましょう、になります。

そしてもうひとつ。
インフルエンザワクチン接種の目的です。
一番は重症化予防です。
感染予防はそれほど重要ではないはずです(少なくとも接種しないよりはかかりにくいですよ)。
脳症や重症肺炎をできるだけ少なくしたいがための予防接種です。

みなさんとりあえず1回接種してちょっとホッとしておられるのはよくわかりますが、
目的が「重症化の予防」にあるのなら、接種回数はおのずと決まってきませんか?
少しでも抗体が多いほうがいい気がしませんか?

1回だけではダメですか?1回だけでもいいですか?
誰にもわかりませんよね。
まあこちらがわからないことを親御さんに判断しろと言わないといけないのもつらいところですが。

12歳11ヶ月と13歳とで接種量が違いますね。
11ヶ月の子と1歳の子では2倍も違います。
本当はおかしな話です。
10歳でも13歳より体重ある子だってたくさんいるわけですよね。
でもどこかで線引きが必要と決められてしまっているのです。
我々もこのほうがいかなと思っても、勝手に変更するわけにはいけない部分があります。

それらをひっくるめてさあどうしようかと考えないといけません。
相談はできますが、申し訳ないですがそこまでです。
参考になるでしょうか。
かえって混乱させてしまうかもしれませんね。

さらに話がややこしくなるかもしれませんが、
季節性の場合は、「毎年接種している」などの条件つきで、
6歳(9歳?)以上であれば1回接種でもいいのではという話も実際でてきております。
これについては今後出てくるであろうデータなどを参考にしながらになると静観しているところです。
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子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)

2009年12月19日 | ワクチン その他
先日もお知らせしましたが、
子宮頸癌ワクチン「サーバリックス」が
12月22日より接種可能となります。

すいません、このワクチン。。。高いです。

当院では1回18000円です。
初回、1ヶ月後、半年後の3回接種です。

しかも筋肉注射です。
普段の予防接種の皮下注射に比べると「しっかり」痛いです。

免疫を高める物質が入っていますので、
逆に接種後の発熱や接種部位の発赤腫脹もかなりの頻度でみられると思います。

が、癌がワクチンで予防できるという少し前なら考えられないような話です。
日本では子宮頚癌が年々増加しています。
でも子宮頚癌健診の受診率はおそろしく低いままだとか。
発症年齢が20~30代が中心であることも大事です。
(ただし、ワクチンを接種したからといっても子宮頸癌の検診は絶えず必要ですよ。)

なぜ癌なのにワクチンで予防できるのかといいますと、
子宮頸癌はヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因であると判明したからです。
感染ならワクチンで予防できますね。

HPVは性行為感染します。
というとエイズや梅毒などでイメージ悪いかと思いますが、
HPVはそのへんに普通に存在するウィルスのため、成人女性の大半が
少なくとも1回以上は感染するウィルスなのです。
「性病」のウィルスとはちょっと違うと考えてくださいね。
ただし、不特定多数との性交渉で感染頻度が増えるのは当然のこととなります。

対象は10歳以降の女性となっていますが、
中高生の間に接種できれば理想的かと思います。
成人女性でもかなりの効果が期待できるとのこと。

小児科と産婦人科を中心に内科も含めて関わっていくこととなりますね。
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