マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

PHS

2010年09月29日 | その他
落雷の影響で院内のPHSが使えなくなったのは先週末。
次の日には使えるように。。。のはずが、部品がないからと週明けに持ち越し。

月曜になったのに、なんのアナウンスもなし。
はて?
と思っていると、なんと基盤ごと交換とやらで、10月頭になるとか?

普通にあったものが急になくなるとものすごく不便ですね。
看護師と事務が一番困っているようです。
何しろ、医師がどこにいるのか探しまくらないといけません。
おちおちトイレにも行けないですね。

医局にいると、電話番と化します。
「いません」
「いません」
用件聞く前にもう、「いません」と先に言っても大丈夫なくらい、所在確認の電話が^^;

と油断して電話とると院長だったりしてオットォ!!(・o・ノ)ノなんてことも><;


そういえば、大学に戻って働いていたときも、当初は我々にはPHSは与えられてませんでした。
1年目の研修医とコンビで仕事をするのですが、
ことあるごとに、
「M先生どこいった?」
「M先生みた?」
からはじめないといけませんでした。
他の先生コンビはそれほど探しているとこみたことなかったのに。。。
相性激悪でしたねぇ(。・ε・。)

用のないときはそこにいます。
用があるときに限っていません。
いっつもテンパってておもろい先生でしたね。
早く結婚しないかな~。
スピーチ何しゃべるか今から楽しみやのにΨ(`∀´)Ψヶヶヶ

インフルエンザワクチン接種日程

2010年09月28日 | インフルエンザ/ワクチン
10月1日(金)よりインフルエンザワクチンの予約受付を開始します。

受付時間は月曜~金曜の診療時間内です。

ワクチンは新型とA型とB型の3種混合ワクチンです(全国共通)。


接種予定日は以下の通りです。

10月: 20日(水) 21日(木) 25日(月)

11月: 1日(月) 2日(火) 8日(月) 9日(火) 15日(月)

     18日(木) 22日(月) 25日(木) 29日(月) 30日(火)

12月: 1日(水) 6日(月) 9日(木) 13日(月) 15日(水) 16日(木)

     20日(月) 21日(火) 27日(月) 28日(火) *29日(水)

 1月:4日(火) 6日(木)

   
接種時間は 
①13時ー14時 
②16時ー17時 です(*12月29日は13-14時のみ)

②については混雑をできるだけ避けるため、
昨年の新型ワクチン接種の時と同じように、おおまかな時間指定とします。
いずれの枠も、できるだけ早めに来院していただけるよう、ご協力よろしくお願いします。


接種費用(高島市一律)は

13歳以上:1回接種 3600円

13歳未満:1回目 3600円  2回目 2550円

 (他院で1回目を接種の場合、当院で2回目接種をすると3600円になります。)  

診察の結果、接種不可となった場合 1790円 です。


*接種当日は母子手帳を忘れずに持ってきてください。

*希望があれば、お子さんと一緒に両親の接種も小児科で行いますが、
 できるだけ内科で接種していただけたらと思います(特に夕の部)。

*高島市外にお住まいの方で、当院での接種を希望される場合は、
 地域によって対応が異なる場合がありますので、
 地元各自治体にあらかじめお問い合わせください。

*内科での接種は10月12日(火)より開始予定となっています。

ワクチン(水ぼうそう・おたふく)

2010年09月27日 | ワクチン その他
返信が長くなったので、こちらで。

昔は麻疹風疹ワクチンは1回接種でした。
なぜ今は2回接種になっているのか?

みんながワクチンを接種するようになって、
麻疹風疹はかなり珍しい感染症になってきています。
まだまだ完全にはなくなってませんけどね。

それまでは1回接種しておくと、
その後は周りが麻疹にかかるたびにちょこちょこと
免疫を強くしてくれていたわけ(ブースター効果)。
ところが、誰もかからなくなると、
ブースター効果もなくなってしまいます。

その結果、1回の接種だけでは不十分となるわけです。
2期接種が始まった理由です。(救済処置としての3期、4期も)

日本の悲しい現状では、水ぼうそう・おたふくが
あまりみかけない病気になるまでは当分かかりそうです。

というか、毎年毎年、誰かが持ち込むたびに、がっつり流行しますので、
水ぼうそうとおたふくのワクチンは当面は1回だけでほぼ問題はないかと思います。

ただし、
1回のワクチンだけでは抗体が十分にできないことがあります。
1回目を1歳くらいでやって、
2回目を3-6歳くらいにやっておくことは
決して無駄なことではないとは思っています。
近いか遠いかわからない将来には普通に2回接種になっているでしょうね。

うちの子?
先日下の子にも麻疹風疹・水痘・ムンプス一度に済ませました。
上の子も1歳でやってます。
上はものすごく軽い水ぼうそうをその後でやりましたので、
水ぼうそうの追加接種は予定ありません。
おたふくはもしかしたら麻疹2期あたりで考えるかな?
下も上に準じてやることになるでしょうね。

参考まで。

おたふく難聴

2010年09月24日 | 診療
怖い話ばっかりして。。。というつもりはほんとはないのですが。。。

ある保育園でおたふく(流行性耳下腺炎/ムンプス)が大流行したそうです。
あ、高島市内ではないですよ^^;

140名ばかりの園でなんと50人以上が罹患。。。

上の子がもらって帰ってきて。。。
もうすぐ2歳の下の子にもうつった?(不顕性感染だったみたいですが)

で、その下の子がなんだかおかしいので調べてみたら、どちらの耳も難聴と判明。。。

先日のヒブの件といい、この件といい、定期接種になんでできんのやろ( #` ¬´#)

ムンプス難聴の発生率はおよそ1/1000人と推定されるとか。
多くは発症5日以内に起こり、3歳以降の乳児に多い。。。

予防接種を受けたほうがいいですか?の質問への返事にはなりますかね。

定期接種化への署名はまだまだ受け付けております。
ご協力よろしくお願いします。

定期接種になるのを待ってから接種しようかな。。。
はちっともお勧めしませんので、念のため。。。

四国へ

2010年09月23日 | その他
はじめは大学1年の時だったはず。
同級生に香川出身者がいたので、夏休みの終わりにそやつの家に行こう!!と計画。

ん?
もちろん日帰りですw
メンバーは自分とそやつともうひとり(だったかな)。

深夜に出発。
旅は順調。
鳴門大橋を渡り終えてからちょっと車内で居眠りzzz

無事目的地に到着。
何の連絡もしないで突然帰ってきたわが子に「あらまあ」とお母様。

で、地元に彼女を残して来ておいて、
えらそうなこと言っているヤツをとっちめるのがひそかな目的♪

その彼女が遺跡発掘のバイトに行っているとの情報をゲットし、さっそくその発掘現場に^^
「えー!なんでいんの!?」と驚く彼女に気をきかせ、
我々はそやつを残してそっとその場を離れます^^

途中からはダッシュ!!-=≡ヘ(* - -)ノ
急いで車に乗り込み、全速発進♪

そのときにヤツもようやく事態に気づいたようですが、知ったこっちゃありませんね^^

彼女さんに、「おいてってあげるわ~^^」

「うん、置いてって~♪」と許可もいただき、さよなら(^-^)ノ~

「待てこら~っ!!!」の叫びはすぐに聞こえなくなりました。

うどんもたらふく食べてご機嫌で帰路につきます。
無事自宅へ。
長距離ドライブでとっても疲れていたので、速攻で爆睡していたら。。。

「おまえっ!ほんとにおいてくなやっ!!」と電話^^

「なんやねん、寝てるのに邪魔すんなやっ。っていうか、今どこ?ん?今何時?」

「あほっ、電車で帰ってきたわ!!」

「なんでやねん!!せっかく気を使ってやったのに帰ってくんなっ!!」とガチャン♪

後日聞いたら、
彼女さんは「置いてくはずないから戻ってくるって」とのん気だったそうです。
でもまあ、さすがはヤツ。
あいつらが戻ってくるはずがないとちゃんとわかってたとか。
えらいわ^^

かわいそうだから、行きの高速代・ガソリン代は請求せずに済ませてやりましたとさ。
優しいのです我々は^^

今では3児のパパさんだそうです(。・_・。)
ちなみに奥様はこのやさしい彼女さん(*/∀\*)イヤン
我々がキューピットだったに違いない^^

しょーもない小ネタは単なる前振りでした。。。(つづく)

デモ行進

2010年09月22日 | ワクチン その他
外来で署名もちょこちょこご協力いただいておりますが、
なんだか今回のキャンペーンは熱い!?

東京ですので、さすがに参加できる方はほとんどおられないとは思いますが、
情報発信お願いとのことですので、一応お知らせを。


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【緊急告知】
「希望するすべての子どもにワクチンを!」デモ行進を行います!参加者大募集!!

【「希望するすべての子どもにワクチンを!」デモ行進を行います!】

来る10月14日、「希望するすべての子どもにワクチンを!」の願いを込めて、
下記の要領で厚生労働省前をデモ行進します。
参加資格は問いません。
個人でも団体でも、大人も子どももどなたでも参加できます。
子どもたちを防げる感染症から守りたい、
この当たり前の願いが聞き入れられない摩訶不思議な国、日本。
大人たちの不作為で、これ以上、子どもたちを感染症の危機に晒すわけにはいきません

一人でも多くの方に参加いただくことが、国を動かす大きな力になります。

このデモ行進のことをお友達、知人、職場の同僚、地域の方、多くの方に伝えてくださ
い。
メール転送、ブログ、ツイッター、SNSでのコピペでの情報発信もお願いします。
そして多くの皆さんの参加をお待ちしています。

◆参加資格 日本在住の方であれば国籍・性別・職業・所属は問いません
『子どもたちの健康を願う』気持ちがあれば誰でも参加可
◆日時   2010年10月14日(木)  13時30分集合
◆集合場所 三河台公園
(※東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅より徒歩3分)小雨天決行(雨具持参)
◆デモ行進のコース 三河台公園(出発前に意思統一集会)⇒厚生労働省前
 ⇒日比谷公園・解散15時終了予定
◆お問い合わせ先
【2010年「希望する子どもにワクチンを」デモ隊実行委員会】
 vaccine.demo1014@gmail.com(担当事務局吉川)
◆デモ行進公式サイト
 http://vaccinedemo1014.web.fc2.com/

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認めてもらいたい

2010年09月21日 | 診療
先日、ある小児科MLで
「親に暴言を吐く子どもたち」という話題がでておりました。

そのときのいくつかのコメントが色々考えさせられるものだったので、
ちょっとご紹介しておきます。

お会いしたことはないのですが、とってもすごい先生がおられます。
その先生が子どもとその親との面談を繰り返し、
「最終的に、この子の一番して欲しかったことは、お母さんにほめてもらいたい、
認めてもらいたいということに尽きたのです」とおっしゃってました。

本当はお母さんが好きなのに、口では嫌いと言って、
家の中がなんだかガタガタしてしまうことも多いのだとか。
(自分も中2の時は母親がうっとうしかったですけどね^^;)

そのことに対するコメントが次の通り。

人間には、誰でも、「愛したい」「愛されたい」「認められたい」「保証を得たい」
という欲求があって、これが満たされないとき、情緒は不安定になる。
親としては、子どもが「愛されている」「認められている」という確証を持てるように、
つねに、しっかりと子どもの気持ちを受けとめる態度で接することが大事だと思います。
夫婦関係でも、「愛したい」「愛されたい」「認められたい」「保証を得たい」という
基本的欲求が満たされていないと、夫婦間に問題が生じ、その結果、
子どもに問題行動(子どものSOSと捉えております)が生ずると強く感じておリます。
また、これらのことは、満たされていない「甘え」の欲求にも関連すると思います。

なんだかとってもしみじみしてしまいました。
一度は記事にしようとして、うまく話にできずに断念したものの、
やっぱり伝えておきたいと再度挑戦し、こんな感じに^^;

小さいうちはなんとか気をつけて、ほめてほめて。。。はできそうですが、
大きくなってくると、ついつい忘れてしまいそうですね。
さらには成人したあととか、結婚してから自分の配偶者にも同じ配慮があってもいいよということ。

仕事も一緒ですよね。
生活の糧を得るということ以外に、やっぱり仕事を通じて「認めて」もらいたいという思いは
職種を問わず、持っていて当然。
家事育児だって当然一緒。
「頑張っているね」「ありがとう」と言われてイヤな気分になる人はいないでしょうね。

と、えらそうに言ってますが、照れくさくて、なかなか嫁にありがとうなんて言えませんけどね。

このブログだって、日々のぞいてくれる方々があるからこそ、
なんだかんだでまた更新しようと頑張れるわけですしね。

子どもがまだ小さいお父さん、お母さんたちは、将来悩むでしょうから、参考までに。
今現在、ちょっと悩んでいるなら、少し考えてみるのもいいかもしれません。
多少の話なら外来でもしてます。
治してあげたり、解決してあげることはできませんけどね。

子どもは「悪い言葉を使わない」
親は「子どもの悪口を言わない」。。。これだけまずやってみるのもいいみたいですよ。

発熱

2010年09月17日 | 診療
お母さんの許可をもらいましたので、参考までにちょっとお話を。

40度台の発熱で受診。
元気なので、坐薬のみで経過観察とします。
翌朝には一旦解熱していたけれど、夕方にかけて40.7度まで再上昇で再診。
まだ元気なんだけど、一応採血はしておこうと検査。
白血球が少なくなってきていたので、強いウィルス感染を一番に考えつつ、
早めに入院しましょうねということになります。

やるべき検査を一気にやってしまってから病棟に。
その頃から悪寒が。。。
すでに40度あるのにそこからの悪寒はさすがにイヤですね。
看護師までびっくりして坐薬を使っていいですかと言ってきます。

手足は入院前よりはややマシでしたが、まだ温かくない(=冷たい)。
今坐薬いれたって、しんどいだけことになります。
結果的にピークは41.5度でした。
41度まで体温上げるためには相当な熱量が必要です。
でも身体がそれだけの体温が必要と判断しているのだから、
坐薬なんて弱い薬なんか使ったって効きません。
むしろトータルで必要な熱が増えるわけですから、身体にとっては大きなお世話。
無駄どころか「害」と言ってもいい。
受診前に40度あるからというだけの理由で坐薬を使っていたら、
もっとしんどかったでしょうね。
あくまで結果論ですが、なんとかなるかもと坐薬を遣わなかったお母さんは正解だったというわけ。

手足がようやく温かくなってしばらくすると、40度台、そして39度台まで自然に下がり、
そこで初めて坐薬を使うとキレイに解熱してました。

熱でしんどいのにかわいそうじゃないかっ!!と言われるとまあその通りですけれど。
でも、熱は上がり際が一番しんどい。
そこで余計なことはするべきではないと思っています。
何度まであがるかなんて誰にもわからないですしね。
上がり切ってしまえば、しんどいなりに落ち着くことが多いですよ。

いつも解熱剤はしっかり様子をみてからと言っているので、
当ブログを読んでくれている方々はおそらくご存知でしょうけどね。

なかなか41度の熱に立ち会うことも少ないのでこんなこともあるよということで。
で、当然頭がやられるなんてこともなく、元気にしておられますよ。

ちなみに、他の採血結果や診察所見が特に問題ないからこうやってしっかり様子が見れるだけですよ。
見れるというか、見るしかないんですけどね。
家で様子見てろとは決して言ってませんからね^^;
こらあかんと思ったら坐薬を使ってしまうのは仕方ないですかね。
頭をすごく痛がるなんてのも使ってあげないとかわいそうですね。


ひさしぶりに自分で読み返してみるとなんだか懐かしいかも^^
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/4ed19b29c77fc2df2d25178cd0367d52

ワクチンの優先順位

2010年09月16日 | 診療
質問へのお答えついでにお話を。

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは生後2ヶ月から接種します。
では、その頃に接種しなかった、あるいはできなかったけど、
接種するとしたらいつしたらいいのか?

答えはいつでもすぐに。
待つ理由はひとつもありません(お金は別 ><;)。
優先順位的にはいつでも一番。

ちょっとショックなケースを教えてもらいました。
http://hoshikawa.or.tv/staff/20100902asahi-hib.pdf

元ネタが検索できなかったので、携帯からは見れないかも。

簡単にまとめると、
1歳3ヶ月の子がヒブワクチンの順番待ち(接種したいけどワクチンが足りない)してたと。
ある朝、咳き込み出すと止まらなくなったので、元気ではあるしと近くのクリニックへ。
その際に熱が39度まであがってきたので、小児科のある病院へ紹介。
診察して、点滴を。。。のわずかな時間で突然心肺停止。。。
その直前まで待合室でキャッキャと遊んでいたのにですよ。
総合医療センターに運ばれますが、脳死判定の後に亡くなってしまったと。

ヒブが原因の急性喉頭蓋炎だったそうです。
めったにないんですけどね。
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/447024c0f287500985c9c29d8a551caa

実際、ワクチン接種を希望されていたわけですから、なおさらショック。
ヒブワクチンが8ヶ月待ちという意味不明な状況だったとか。
マキノに住んでいたら。。。は言っても仕方ないですが。

不安をあおるようなことばかり言いたくはないのですが、
めったなことがたまに起こるのが現実です。
知らなかったではすまないですからね。

というわけで、接種できるときに接種!!
不活化ワクチンなので、1週間あければそのあと他のワクチンも接種できます。
来月から供給量も増えるとかで、希望者が殺到しても大丈夫になりますし^^

ポリオやインフルエンザ、麻疹風疹などとの兼ね合いは個別に相談してくださいね。

署名運動(任意ワクチン接種の公費助成)

2010年09月13日 | ワクチン その他
またまた署名運動への参加のお願いです。
今度の出所は日本医師会と予防接種推進専門協議会。

予防接種推進専門協議会なんて聞くととっても胡散臭そうですが^^;
日本小児科学会や日本ワクチン学会、日本ウイルス学会、日本感染症学会などの
関連する8つの団体で構成されるとのこと。
この4月に発足したばかりなんだとか。

9月12日から10月末まで
「希望するすべての子どもに予防接種を!」キャンペーンが行われています。
http://www.med.or.jp/vpd/

その一環として
任意ワクチン接種の公費助成を求める署名活動も行われます。
日本小児科学会からも協力をと要請が届きました。

外来にお越しの際はご協力よろしくお願いします。
学校、保育園、職場などでも署名していただけるようであれば、そちらもお願いしたいです。


「署名運動の趣意書」

WHOが推奨している予防接種で防ぐことができる病気(VPD)のワクチンの多くは、
海外においては定期接種として行われているにもかかわらず、わが国では、
Hib(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌、HPV(ヒトパピローマウィルス)、
B型肝炎、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などのワクチンは
任意接種であり、日本の予防接種政策は世界から大きく遅れているのが実情です。
VPDで命を失ったり、重い後遺症に苦しむこどもたちがいます。
予防接種で防ぐことができる病気からこどもたちを救うために、予防接種法を改正し、
地域間や経済的格差なく、希望するすべてのこどもが公費(定期接種)でこれらのワクチン接種が
受けられる制度を早期に実現させる必要があります。
日本医師会と予防接種推進専門協議会は、これらの実現のため「予防接種キャンペーン」を展開し、
その一環として署名活動を行うこととしました。
国民の皆様にも広くこの活動の趣旨をご理解いただき、一人でも多くの方にご署名賜り、
国への働きかけの力とさせていただきたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

   平成22年9月     日本医師会 会長        原中 勝征
               予防接種推進専門協議会委員長  神谷 齋



もうひとつ、参考までに貼り付けときます。

[署名の際の注意]
○ 署名は全国民を対象としています。
○ 氏名・住所をボールペン等でご記入下さい。(鉛筆は不可、印は不要)
○ 代筆の場合もサイン及び印は不要です。
○ 名字・住所が同じ場合でも略式で記入しないで下さい。(「〃」又は「同」は不可)

子宮頚癌ワクチン

2010年09月11日 | ワクチン その他
子宮頚癌ワクチンの公費助成として150億円の予算が来年度予算として計上されるとか。

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンもそうですが、
水ぼうそう、おたふくのワクチンなんてず~っと前から公費助成をと各地から声があがっているのに。。。

子宮頚癌ワクチンが公費負担で接種できるようになること自体はとてもいいことかと思います。
でもどうも急に話がでてきたというのが納得できないですねぇ。
完全に政治的思惑絡み(`△´)

「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」がこのことに関して声明を出しておられます。

「子宮頸がん予防対策強化事業創設に伴う緊急声明」
https://docs.google.com/document/edit?id=1a8t7DxkSXknAiPISOrG7b-BaN7IvB5P2uuw-CD-vL64&hl=ja#

見れない場合はこちらでも。
http://setagaya-syouni.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-6bff.html

耐性菌

2010年09月09日 | 診療
先日より、スーパー耐性菌だの、他剤耐性菌だのやたらと騒がれていますね。
抗生物質の発見以来、微生物と薬との闘いは絶えず続いていて、
おそらくこれからも終わることはないのでしょうね。
むしろ、相手が悪すぎますので、今回のような騒動は起こって当たり前とも?

自分も研修医終了後くらいまでは単なる風邪に対しても結構抗菌剤を処方していました。
耐性菌の問題もちょっとは気にはしてましたが、そういうものだという認識でしたね。
こちらに赴任したくらいから、風邪に抗菌剤は本当にいるのか?と考えされられるようになってきます。
世の中も抗生物質の適正使用を!という流れになっていましたし。

最近では、とびひには早めに処方してはおりますが、その他はできるだけ経過をしっかりみてから、
本当に必要性のある子に限って投与する方針です。
おっと、溶連菌は喉があやしい時には迅速検査して、その場で投薬ですね。

「風邪に早いうちから抗菌剤を投与していても、肺炎になる子を予防することはできない」
というデータがでているそうです。
予防できないなら、悪くなってからしっかり診断して、ちゃんと治療しましょうねとなります。
また、細菌性髄膜炎は怖い病気ではありますが、
予防しようと抗菌剤を「内服」させてもまったく予防効果はありません。
むしろ症状を隠してしまったり、見た目マシになったようにみせるだけであったりと、
診断・治療の妨げになってしまいます。

「念のために」抗菌剤を。。。はダメということですね。

咳が長引くタイプの咳風邪があります。
これにはいつも抗菌剤をどうするのか悩みます。
一番の判断材料は、同じ風邪で来院した子どもたちがその後どうなった?です。
誰も戻ってこないのなら、余計は薬はいらないかも。。。ですね。
肺炎になる子が1,2人くらいなら、悪い子だけに要注意。
2,3月みたいに、軒並みひどくなるのなら、目をつぶって早い目の抗菌剤投与も必要か?ですね。

でも、肺炎になってから「必要なら」抗菌剤使うほうがよく効くとも言われています。
実際、内服薬が飲めなくて入院になったとします。
要するに治療はまだやってないのと同じことになります。
入院して、点滴からしっかり薬を使うと本当によく効くなというケースも多いです。

中耳炎も同じ。
ほとんどの中耳炎は「耳の風邪」です。
基本的に3日間は抗菌剤なしで経過をみるのが大事。
何度も繰り返したり、重症化しやすい場合は別ですよ。

今津の岡田先生もできるだけ抗菌剤を使わないようにしておられます。
そのおかげで、マキノ今津近辺の子どもたちが接する機会のあるばい菌ちゃんたちは
かわいらしい?菌が多いですね。

うちのチビのように、尿路感染症など、早い目にしっかり抗菌剤が必要な病気は確かにあります。
うちの子はあまりに偶然な診断してしまいましたが、あれはほんとに特殊^^;
だいたい、マキノ周辺のように限定された地域で流行中の風邪はほぼわかります。
みんなと同じ経過ならそんなもんやでと言えるのもこの地域ならでは。
だからこそ、みんなとちょっと違うなとか、治りが悪いな。。。が大事。

と色々言っておきながら、経過見ましょうね。。。で散々引っ張っておいて、
やっぱり悪くなってくると、こちらとしてもつらいことも。
実際、その子が一番つらいし、親御さんも大変ですし。
その辺の見極めにはいつも悩むところなんですが。
悪くなってそうならマメに受診してもらって相談するしかないですね。

当直ないしょ話

2010年09月05日 | その他
当直、当直といいますが。。。

本来、当直業務というのは。。。

「院内に待機して、院内の状況に応じて電話対応くらいはしてもいい」

なんだそうです。
要は、仕事したらあかんということですね^^;

仕事をするなら、夜勤=時間外労働ということになるのだとか。
これは看護師の勤務形態で一番わかりやすいですね。
夜勤が終わったら朝には帰りますね。
給料形態・勤務形態が当直と夜勤では全然違うのだそうです。

ところが現実は?

どこの病院でもたいていは夜間救急(時間外)対応してます。
当直として。
街の大きな病院なんて、たいてい寝ることもできずに駆けずり回っておられますよね。
そして朝からまた普通に仕事ですね。

なんでなんでしょうね?

簡単です。
そうしないとまわらないから(T-T)

昔は時間外受診、夜間の受診といってもたかがしれていたのでしょう。
ごまかしてなんとかなっていたのが、昨今の医療情勢には合ってないのですね。
まあ医療界に限らず、日本は戦後からのひずみが各分野でどうしようもないところまできてますからね。

小児科領域でも、集約化、集約化(=小児科医を一箇所に集める)と絶えず叫ばれています。
どうなるでしょうね。。。

いつものパターンで何が言いたいのかわからなくなるので今日はこのへんで^^;