マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

不活化ポリオワクチン

2011年08月30日 | ワクチン その他
「ワクチン行政を斬る」

昨日の夜に〇Vタッ〇ルで放送があったんですね。
整形の先生に教えてもらいました。

不活化ポリオワクチンのことは、これまでにもテレビでも取り上げられてましたね。
秋のポリオ接種シーズンを前にタイミングのいいお話だったのかもしれません。

先日、日本小児科学会から不活化ポリオワクチンに関する調査アンケートが届きました。
要するに接種してますか?してませんか?っていう調査でした。
接種している場合は細かく質問が設定されていましたが、
うちは取り扱ってませんので、あっさり終了でした。
都市部を中心に不活化ワクチンが接種可能な医療機関がかなり増えているようですので、
その現状を踏まえて、少なくとも不活化ポリオワクチンの公費助成や定期接種化が早まるといいのですが。

以前もちらっと触れたことがありますが、
「不活化ポリオワクチン」を安全なワクチンと説明するのは個人的に抵抗があります。
「ワクチン関連麻痺の危険性がない」のであって、「副反応の可能性がゼロ」というわけではないからです。
また、ヒブやプレベナーで騒動になったように、「まぎれこみ」とされる接種後の死亡などがあった場合、
「補償」という点だけを考えると、ほぼ期待できない状況ですね。

接種料金もヒブやプレべナー・子宮頚癌ワクチンに比べるとかなりマシとはいえ、
1回4,5千円程度が2~4回でしょうか。

今のところ、滋賀県では不活化ポリオワクチンが接種可能はところは5箇所のようです。
高島市では今津の岡田先生のところだけ。
堅田の高橋先生もやっておられますね。
病院では済生会滋賀病院だけ。
残りは彦根と大津の先生ですね。

ポリオワクチンに関してはどうしても歯切れの悪い話になってしまいます。
この秋のポリオに関しては、ちょっと待ってもいいのでは。。。
なんて言うこともあったのですが、
国立感染症研究所情報センター長の岡部先生という方が、
「ワクチンの接種を控えることはやめていただきたい。
OPV(生ワクチン)による副反応は残念ながらゼロではないが、
ワクチン接種を受けないことによるリスクの方がはるかに大きい。」と産経新聞でお話しておられました。
「控える」のと「ちょっと待つ」のは一緒でしょうかね。

「三種混合ワクチン+不活化ポリオ」の4種混合ワクチンと
不活化ポリオの単独ワクチンがいつ承認(年内とのこと)されて、
いつから接種可能となって、公費負担はどうなるのかがわからない限りは、
こちらとしても、いつまでもなんとも言えませんね。

それでもどうしたらいいのん?。。。は外来で直接聞いてください。
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救急車

2011年08月29日 | 診療
マキノ病院は救急指定病院であるため、日々、救急車もそれなりにやってきます。

救急車が病院に到着すると、院内放送で
「ただいま〇〇系救急がはいっております」とちょっと変な日本語の放送が流れます。
外来時間中なら、患者さんたちにちょっとお待ちをとお伝えする意味と、
職員(特にDr.?)に一応の注意を促す意味でしょうか。

〇〇はたいてい内科と外科です。
「小児科系救急」と放送されることは珍しく、
職員からも「珍しいですね」なんていわれることも^^;

なぜ小児科の救急搬送がそんなにも少ないのか?

まずは今津町の一部とマキノ町だけがうちの担当となるから。
そもそも小児人口がそれほど多くないからですね。
マキノ病院に行って!!と無理やり北上してこられるツワモノ!?がおられるのも事実ですが。

で、小児科で救急車で運ばれてくるお子さんはたいてい「けいれん」です。
(ちなみに外傷は子どもでも外科系救急扱いです)
そしてほとんどが熱性けいれん。

熱性けいれんは熱の出始めに起こることが多いですね。
熱は夕方から夜に出ることが多いですね。
ということは、自分のいる日中に熱性けいれんを起こす確率は必然的に低くなります。
小児科医がいない時間はもちろん救急搬送は受けられません。。。

結局高島病院のお世話になってもらわざるを得ないケースが結構あるということに。

そしてもうひとつ。
小児科の救急搬送が少ない理由が。。。

なんで救急車呼ばんねんっっヾ(`Д´)ノ゛
が結構あるのが当地区の怖いところ(T-T)
某地区で働いていたときの、「なんでこんなんで救急車なん???」がちょこちょこあったのと対照的。。。

次どうぞ~なんて気軽に診察室に呼び入れたら、こっちが卒倒しそうになったのが1度や2度ではありませぬ。
(事務や看護師もスルーっていうのも確かに問題ではあるんですが。。。)

救急車呼んだほうがいいのかなとは思ったんですけど。。。とか、
このくらいで救急車呼ぶのは申し訳ないかなと思って。。。とか><;
先生早く病院に来てとずっと待ってたんやけど。。。なんてのも(T-T)

まあ、気持ちもわからないでもないですが、
こちらにしても、まず「こころ」の準備ってやつと、「キアイ」いれておく余裕と、
モニターだの、薬だのの準備ってやつの時間が欲しいんですよ^^;

そうえいば、朝7時に、けいれんしているわが子をかついで病院に飛び込んできたお父さんも昔いましたね。。。
連絡を受けて(その頃今津に単身赴任)駆けつけたときの内科当直(非常勤)の先生の顔も忘れられません
父いわく、「救急車呼ぶより早いから」。。。そらまあそうだったんですが^^;

7、8月と例年になく小児科の救急搬送が多かったのと、
救急車呼んでよね。。。もあったのでこんなお話になりました。
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子宮頸癌ワクチン

2011年08月27日 | ワクチン その他
先日お話していた子宮頸癌ワクチンですが、
9月15日からガーダシルも公費で接種可能になるとのこと。

その通知に。。。

「ガーダシルは、当初の流通量が限られる状況となります」ですって。

まあ、希望される方少ないのではないかと勝手に思ってますし、
うちでは当面取り扱わないつもりなのであまり文句は言わないことにします。

子宮頸癌ワクチンの公費助成が始まって早くも半年が過ぎています。
うちでも3回目の接種に来られる子がちらほら。
接種時の痛みが思ったより大丈夫というケースが多いですが、
次の日に腕を上げられなかったというのは結構聞きますね。
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子宮頸癌ワクチン

2011年08月18日 | ワクチン その他
先日、国内2つ目の子宮頸癌ワクチン「ガーダシル」が承認されました。
もうすぐ発売(=接種可能)となるのですが、
現時点で接種が行われている「サーバリックス」とどちらを選ぶのかは悩ましい問題です。

まずはお金の問題。
おそらくガーダシルも発売と同時くらいに公費での接種が認められるのでしょうけど、
今年度の予算の絡みから、少なくとも9月のうちに1回目の接種を済ませてしまう必要があります。
(来年度以降は今のところ未定)
公費助成の決定が遅れるなどあれば、そもそもガーダシルは選択肢にすら入れないということに。

続いて、効果の問題(本当はこちらが一番なはずですが。。。)。
以前もお話しましたが、サーバリックスは、子宮頸癌の原因となるとされる、
ヒトパピローマウィルスの16・18型に対するワクチンです。

一方のガーダシルはというと、サーバリックスの16、18に加えて、
6、11のタイプにも効果があります。
ただし、子宮頚癌に関しては、16と18のタイプが問題になる型で、
6、11は尖形コンジロームなどの性行為感染症に関わる型です。

16・18型に対する抗体価の上昇および持続に関してはサーバリックスが優位とのこと。
ガーダシルはその意味で将来的に追加接種の必要もあるようです。
もともと「癌」の予防が目玉のワクチンですから、「性病」云々のおまけ?については
保護者のみなさんも余程でない限り関心は低いのではないのでしょうかね。

最後にもうひとつ。
まあこれは接種する側の都合だけといえばそれまでなのですが、
2つのワクチンは接種間隔が異なります。
サーバリックスが初回、1ヶ月後、6ヶ月後。
ガーダシルは初回、2ヶ月後、6ヶ月後。
ちなみにどちらかのワクチンを接種すると、もう一方のワクチンは接種できないのだそうです。
接種ミスを防ぐという点からは、2種類のワクチンが混在することはあまり望ましくありません。

今のところ、個人的には、サーバリックスだけにして問題があるとは考えられませんので、
当面はうちではサーバリックスだけ取り扱うことにしました。
どうしてもガーダシルを接種するんだっ!!という場合は、申し訳ないですが、
他の医院・病院で接種してもらうことになりますが。。。

市などから、選択の自由がないのは何事か!とおしかりを受けるようであれば、再検討したいと思います。
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食物アレルギー負荷試験

2011年08月12日 | 診療
昨日のオチなしなお話は前フリということで。。。

さて、食物アレルギーの負荷試験。

以前から、軽症の子や、念のため除去を続けている子であれば、
うちでも負荷試験できないものかと考えていました。
採血上は食物アレルギー陽性の子って結構多いですからね。
食べて様子みるだけの入院とはいえ、やっぱり大変ですし(経験者語る♪)、
近くの病院でできるならそのほうがいいですよね。

ちょうどうちの子の負荷試験を守山の先生にお願いすることになったので、
ついでと言ってはなんですが、マキノ病院で負荷試験をすることについても色々と相談させてもらってました。

「小児食物アレルギー負荷検査の施設基準」なるものがありますので、その届出もしておきました。
当初、許可が降りるかどうかも微妙かと思ってましたが、意外とすんなり許可をもらうことができました。

既に何人かの患者さんには負荷試験も可能ですよとお話をしています。
一応こちらでもお知らせしておくことにしました。

いずれにしろ、すぐに検査というわけではなく、
外来に来てもらって、色々相談してからということになります。

検査をするしないはともかく、話だけでも構いませんので、受診なりお電話なりで相談してください。
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食物アレルギー負荷試験(牛乳)

2011年08月11日 | 診療
前回、風邪ひいたあとの蕁麻疹騒動で延期になっていた負荷試験。
すぐまた風邪引いて嘔吐されて、びびりましたが、今回は無事行ってまいりました。
今回は「牛乳」の負荷試験です。

1年ほど前にスプーン1さじ分をなめさせた後にきっちり蕁麻疹でたことが。。。
保育園でもたまに激しく蕁麻疹出てますが、牛乳が怪しいのではと妄想してたんですが。。。
前回の小麦の負荷試験よりも緊張します。

まずは5ccからチャレンジです。
前の日から「牛乳っ牛乳っ」と意気込んでいたクセに、ちびっとしか口をつけません^^;
ちょっと意外。
うながして、うながして、やっと全量飲み干しました。

しばらくすると。。。
なにやら口をもごもごしはじめます(T-T)
かゆい?と聞くとうなづくものの、しゃべりません><;
そうこうしているうちに、口の周りに小さな蕁麻疹。
まあ予想していたのであまり凹みませんでしたが。

幸い、待っているうちに蕁麻疹も消失。
2回目は10ccに増量です。

がっ、飲んでくれません(*ε*)
1回目で身体が受け付けないのがわかったのか!?
イチゴジャムで味をごまかしてみましたが、ダメ。。。
最後はジャムばっかりにして無理やりでしたが、なんとか飲んでくれました。
ちょっと待ってるとやはり蕁麻疹。
足にも少し出てきたので、もう飲んでくれないでしょうし、午前は終了。

昼ごはんがっつり食べたあと、午後はパンとヨーグルトを試すことに。

まずはパン。
牛乳のときがウソのようにがつがつ食べてすぐ終了
間を空けて、増量しましたが、それもあっさり完食。
あまりの食べっぷりに担当ナースが感心してました。
どうやらパン程度の乳成分はオッケーな様子(´▽`)ホッ

続いて、ヨーグルト。
喜び勇んで、一口。。。
もぐもぐする間もなく (・┰・)ベー されてしまいました><;
口を拭いたときに顔につくわけですが、拭いたあとにそって蕁麻疹でました。
残念ならが、乳そのものはダメなようです。
とはいえ、ある程度の量でもアナフィラキシーの心配もなさそうなのも収穫。

保育園でドカンっと出る蕁麻疹もどうやら牛乳絡みではなさそうです。
となると、卵か!?

次のターゲットは卵黄になりそうです。
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インフルエンザワクチン

2011年08月04日 | ワクチン その他
今日は昼から学校保健委員会でした。

今まではマキノの4つの小学校と1つの中学校がそれぞれ個別に委員会を開いていましたので、
時期もバラバラに各地にお邪魔していました。
なんと、今年から5校同時開催に♪

これは助かります^^

なにせ、大抵コメント求められますし、
だいたい聞かれる話は共通してますので、同じことの繰り返し。。。もなんですので、
何しゃべろうかいな?となっていたものですから。

関係者のみなさま、お疲れ様でした。

最後にポロっとインフルエンザワクチンの話をしたので、こちらでもご報告を。

今シーズンから、インフルエンザワクチンの接種量が変更になるそうです。

生後6ヶ月~3歳未満が0.25ml
3歳以上が0.5ml

回数に関しては変更はなく、一応2回接種すべきとなっています。

回数は毎年接種しているのであれば、1回でもいいではないかと毎年話題になっていますが、
今のところは13歳未満の「2回」接種は変更なしとのことです。

もともと日本の接種量がWHOなどの推奨する量より少なかった点について検討されたんだそうです。
ずいぶん前から言われてましたが、ようやく公式にOKが出たというわけですね。

注射される側の子どもたちにとってはちょっぴり痛みが増えることに?^^;
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小児科ブログ

2011年08月02日 | その他
現在、ひそかに「マキノ病院公式ホームページ」のリニューアルが進行中です。
かなりの力作になるようです。

ちなみに、『マキノ病院小児科ブログ』なんて名前にしたものの。。。
「公式」ではない。。。はずですよね?^^;
あ、でも公式ホームページにリンクが貼ってあるってことはどういうことになるんでしょう!?

当初の目的は、新型インフルエンザ騒動の際に
「ちょっとでも『何か』をこちらから発信する手段が欲しい」でした。
その時のどさくさにまぎれてちゃんと院長の許可も得てますが、
その後の経緯はおそらくご存知ではありますまい(。-∀-)化♪

さて、皆さんご承知のように、マキノの小児科医はかなり内向きです( ̄^ ̄)エッヘン
ブログももっとクローズドな扱いが理想ではあるのですが、
さすがに立場上もそういうわけにもまいりません。
SNSやfacebookでもう少し非公開的な場を作ってみるのもおもしろそうなんですけどね。

「普段の顔」を知ってもらっているのを勝手に前提にしてる面が大きいですので、
たまには色々考えてしまいます。

アクセス解析を見ていると、検索から飛んでこられるケースも結構多いです。
最低でも日々1割くらい(それ以上はわからないんです)でしょうかね。
未だに「同時接種」絡みが多いですね。
実は検索の仕方によってはかなり上の方にでてきたりするのでめちゃビビリます><;
グー〇〇に文句言わないとあきません

逆に、更新さぼっていても日々チェックしてくださる方も多いようですので、
あまり調子に乗らないように気をつけつつ。。。
みなさんとのつながりを大事にしようと思っている次第です。

で、色々考えてる中で、お試しにといってはなんですが、こんなの作ってみました。

アンケート「閲覧状況」 (*アンケートは終了しました)

あろうことにか、時間制限つけちゃいました^^
24時間限定です(≧д≦)ゝ
3問だけですので、皆様お誘い合わせの上?、ご協力よろしくお願いしますm( __ __ )m






あ、結果は自分だけが楽しく拝見させてもらいますから♪
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8月の小児科休診

2011年08月01日 | 診療
8月の小児科休診は

毎週水曜日です。

お盆休みはありません。
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8月の小児科当直

2011年08月01日 | 診療
8月は

7日(日)

16日(火)

25日(木)です。
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