マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

日本脳炎ワクチン

2011年05月31日 | ワクチン その他
麻疹風疹ワクチンの通知と一緒に、日本脳炎ワクチンに関する通知もありました。

「日本脳炎ワクチンの積極的勧奨の差し控え」騒動以来、未だに混乱の続いている日本脳炎ワクチンです。

基本的に3歳からの定期接種であることは以前から不変で、3歳には「接種しなさい」なワクチンなのですが、
周知不足もあって、未だに「どうしたらいいですか?」と質問されることがよくあります。

そんな中で、今回の通知により、
差し控えの期間中に接種を受ける機会を逃してしまった子どもたちのために、
予防接種の対象年齢を4歳以上20歳未満までとすることになったそうです。
「4歳以上」というのはこの際深く考えなくて結構です。
3歳以上の子はみんな対象ということで。

これまでは、7歳半を過ぎると9歳まで何もできなかったのが改善されたものと考えます。

ちなみに、9歳からの2期について「接種を奨める」とは書いてませんが、
1期とセットでやっておくべきかと思いますし、普通に接種可能です。
以前は中学生で3期もあったのですが。。。

3歳の時に1期の1回だけ接種したけれど、それから数年たった場合、
1期の2回は済んだけれど、それから間のあいてしまった場合などなど、
もう何がなんだかわからないと思いますので、あとは個別に相談してもらうのが早いかと思います。

厚労省HPにも解説がありますので参考にしてください。

日本脳炎の予防接種についてのご案内

ちなみに、「定期接種」ですので、「接種したほうがいいですか?」という質問は本来意味のないはずのワクチンです。
三種混合ワクチンや麻疹風疹ワクチンなどと同じ扱いです。
年齢に関係なく、3歳過ぎていたら、「接種してください」ですね。

というわけですので、接種がちゃんと済んでいるという自信のない方は、
至急母子手帳で確認をお願いしますね。

2期に至っては接種できている子なんてほとんどいないと思います。
こちらも早めの対応でお願いします。

予防接種問診表のない場合は、保健センターでもらってください。
近々当院窓口でも配布できるようにはなるようですが。
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麻疹・風疹混合ワクチン

2011年05月30日 | ワクチン その他
今日は中学校の健診でした。

中学3年生の健診は修学旅行前健診も兼ねているとの話で、
やはり麻疹のことで少しお話してきました。

中学1年での麻疹風疹ワクチンの3期が接種済であることが大事なので、
3年生全員の接種歴を確認してもらっているところです。

5月6日にもコメントしたように、
毎年のこととはいえ、今もまさに東京を中心に流行中ですので。

罹患者の年齢層は1~4歳でやや多いものの、10~30代も結構多いですね。
30代以降だと小さい頃に麻疹に罹っている人も多いはずですので、少なくなりますね。

今月20日付けで、高校2年生も修学旅行などなどの理由により
第4期の接種対象になるとの通知があったようなのですが、
またしても各地でその解釈について混乱があるみたいです。
ナイショですが、うちには通知すら来てなかったので、
混乱も何も、どうなるのだろうと静観してました^^;

最終的には修学旅行云々に関わらず、高校2年生も対象になるようですが、
高島市も今のところ検討中?みたいです。
問診表が送付されて以降接種可能となるのでしょう。

1歳になったら麻疹風疹(MR)ワクチンです。
年長さんでMRワクチンをもう一度接種(2期)です。
年長さんのときに接種できていないので、
中学1年生が3期、高校3年生(2年生も)が4期として接種です。

ちなみに、3期と4期は平成24年度で終了です。
25年度からは、年長や中1で2回目を接種済であるはずだからです。
公費負担での接種を逃してしまった場合でも、できるだけ早く自費での接種をするべきかと思っています。
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不活化ポリオワクチン(つづき)

2011年05月28日 | ワクチン その他
今朝教えてもらいました。

[東京 27日 ロイター] 
仏サノフィ・アベンティスグループのワクチン部門にあたる
サノフィパスツール(東京都新宿区)は27日、日本での導入に向けて、
ポリオ不活化ワクチンの開発を決定したと発表した。

ということは不活化ポリオワクチン自体は世界中ですでに接種されているものがあるので、
それを日本向けに調整?するってことでしょうか。

それなら承認までものすごく時間が短くなることもあり?

何はともあれ、うまくいきますように。

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不活化ポリオワクチン

2011年05月27日 | ワクチン その他
NHKニュースサイトで見つけたのですが。。。

不活化ポリオワクチン導入へ

これだけ読んでいるとめでたいお話で何よりとなりそうです。

が、国内で治験が行われているのはDPT(三種混合ワクチン)との混合ワクチン、
要するに、4種混合ワクチン(DPT-IPV)だけなはず。

一度もDPTを接種していない赤ちゃんは何の問題もなく4種混合ワクチンでOKですが、
DPTを何回か接種してしまっている場合は、どうすることになるのでしょう。

ワクチンが承認されたら。。。
来月から4種混合ワクチンが接種できるようになるから、
ちょっとだけDPTの接種を待ちましょう。。。
なんて口が裂けても言えないような話が現実になりそうな予感も><:

とりあえずの前進ではあるのでしょうけれど、また混乱することだけは避けてほしいです。


(追加)

ほかのニュースでこんな記載が。

「移行期には、3種混合の接種を終えた約20万人に不活化ポリオワクチンの追加接種が
必要になるとして、厚労省は単体ワクチンの開発も促す方針を示した。」

。。。今から開発促進を促す(T-T)
さっさと不活化ワクチン輸入して承認すれば済む話なのに。

まだ来年まで時間があるので、それまでに国内での不活化ポリオの接種実績が積みあがるでしょう。
それを踏まえて「まっとうな」対応を厚労省に期待することにします。


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予防接種

2011年05月26日 | ワクチン その他
今日は4ヶ月健診に行ってきした。

普段の倍ほどの人数の予定と勘違いして、びびりながら行ってきたら、
今月ではなくて、来月が多いのだとわかり、安心したような、結局来月心配なような。。。

気になる母子手帳の予防接種欄をチェックしてましたが、
ヒブやプレベナーの接種率はまずまずといったところですね。
次からは説明のときに使えます^^

「4ヶ月健診でみてたら、結構みんな接種してましたよ」と。

お母さん方の質問で、「みなさんどうしてはるんですか?」って多いですからね。

ただ、本来生後2ヶ月になったらすぐ接種なんですが、
ちょうど3月・4月の一番混乱していた時期に生後2・3ヶ月だった子たちの健診だったので、
やはり、スケジュールにはだいぶ混乱が見受けられましたね。
ポリオの1回目接種済みが3人もいたのでびっくりしました。
現場も気をつけてはくれているようですが、もう一度優先順位についての確認をお願いしてきました。

先日ヒブ/プレべナー同時接種でコメントしましたが、
その日から当ブログに検索から飛んでこられる方が明らかに増えました。
やはりどこでもみなさん、悩んでおられるようで。
ちょっとはお役に立てているのでしょうかね。

今朝も大学の小児科の先生が、
ヒブやプレベナーへのマイナスイメージをなんとかしないと!!と頑張っておられました。

小児科医のスタンスは不変だということですね。
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食物アレルギーと負荷試験

2011年05月25日 | 診療
うちの上の子が食物アレルギーで結構難儀しているのは今までもお話してきたとおりです。

かなり厳密な除去食で4年近く頑張ってきましたが、
結局あまり期待していたような改善は今のところ見受けられません。。。
というか、採血上は順調に悪くなってます(T-T)

そうかと言って、食べると露骨に蕁麻疹が出てしまうわけですから、除去しないわけにもいきません。
でも実際にしっかり負荷試験をやったわけではないので、一度やってみることにしました。

わが子ですので、自分の病院でやれたらいいのですが、
なにしろ、家から遠すぎます^^;

多分大丈夫。。。な子でもありませんので、アレルギーの先生にちゃんとお願いすることにしました。

今日守山の病院に行って、予約してきました。
来週日帰り入院で、小麦からトライですo(;-_-;)oドキドキ

帰ってきてから、入院計画読んで。。。

「朝は軽食にしてください」

え!?

(ヾノ・∀・`)ムリムリ

波乱の水曜日になりそうです♪
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猫アレルギー

2011年05月23日 | 診療
近江八幡にいた頃。
同じマンションに住んでる看護師が大家にナイショで猫飼ってました^^;

うちの嫁が大の猫好きなもので、
子猫が生まれたと聞いてから、ちょくちょくお邪魔しに行ってたんですよ。

3回目くらいでしょうか。
(◎_◎) ン?
鼻がむずむずします??

4回目。
部屋に入ると明らかに身体が嫌がってます><;
嫁を残して一人退散(-。-;)

最後は一応玄関まで行ってみたものの、そこに見えない壁がたちはだかってました。
同じくアレルギー持ちなはずの嫁はちっとも平気なんですよね。

それにしても畏るべし猫アレルギー(TーT)

患者さんで猫の毛を服にいっぱいつけたまま受診されることがありますが、
すぐ目と鼻にきてしまいます。。。

その診察が終わったら外来中断して、抗アレルギー剤飲んで、目薬さして、鼻炎スプレーです^^;
それでも間に合わないんですけどね。

家のちかくに猫カフェがあります。
外から見てると猫がうじゃうじゃいます。
あの中に入ったら、命にかかわることになるのかもo(;-_-;)o

ちなみに、猫アレルゲンってとんでもないヤツなんですよ。
猫を飼っている人が、電車やバスに乗ったら、その人が降りたあともしばらく車内に残り続けるんだとか。
家で飼うのをやめても、数ヶ月?半年?とかの単位でアレルゲンが消えないんだとか(|||_|||)

ちなみにちなみに、犬はまだそれに比べたらマシなんだそうです。
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手足口病

2011年05月20日 | 診療
すっかり夏ですね。。。

今津を中心に流行っていた手足口病も、マキノでも結構増えてきました。
未だに今津ではインフルエンザB型もちらほらなようですが、
高い熱はちょっと待てばわかりやすくぶつぶつが出てくることが多いですね。

今日も手抜き更新です。
ちょうど1年前の記事から。

手足口病

今のところ、頭痛や嘔吐でウィルス性髄膜炎を疑うような子には出会っていません。
去年と違って、髄膜炎を起こしやすいタイプではないといいのですが。
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50M走

2011年05月18日 | その他
昨日は昼からマキノ北小学校の健診の日でした。
ちょっとしたドライブですね。

学校に着くと、何やら校庭で体育の授業中の様子。
それも50M走をやっているようです。

これは一緒にやらせてもらわずして何をする!?ってやつですね(☆。☆) キラーン!!

保健室に入るなり、「50M走やらせて」です♪
快くOKしていただき、健診そっちのけで、一緒に運動場へ。

そんなこんなで、なんと小3~小6の全員と一緒に走ることになりました!!
職員室からも、1、2年生の教室からも注目されてますよっ♪

でもちょっと待て。
秋には、うちのチビの運動会でリレーのアンカーやって死にそうだった過去があります。。。
30M走なら自信があるんですが^^;

スタート地点から、軽くアップで流してみました。
ゆっくり戻ってくる頃には。。。

息が切れてます(≡д≡)ガーン
なんと軟弱な(T-T)

でももう後には引けません。
小学生と一緒なのにとってもおとな気ないですが、悪いですが本気ですヾ(≧▽≦)ノ
お茶目な?先生のスタートトラップにもひっかからないほどマジですw
足元は病院のサンダルだったりしますが、この際気にしないっ!

よーいドンっ!!
で小学生を置き去りにする真剣なおっちゃんです><;
半分過ぎた頃から足が空回りしているのがよくわかります。
頭と身体がバラバラ^^;
倒れこむようにゴールです。

さてっ!!

ぜーぜーいいながら、教えてもらった肝心のタイムやいかに!?

①6.09
②7.09
③8.09
④9.09

( ̄~ ̄;) ウーン
微妙でした。

東西南の先生方。
次回健診の時はよろしくお願いします(≧▽≦)
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同時接種についてもう少し

2011年05月17日 | ワクチン その他
実は今年の1月に日本小児科学会が同時接種についての考え方を公表しています。
要するに同時接種を推奨しますということだったのですが、
その後の3月にワクチン接種後の死亡例が問題となったため、
ものすごくタイミング悪かったなと感じていました。

結局同時接種についても問題なしとなりましたが、
同時接種についての不安を解消するまでは至らないでしょう。
基本はかわりませんので、参考までにお知らせしておきますね。


(以下コピー:一部改変)


日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方        日本小児科学会

日本国内においては、2 種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は、
医師が特に必要と認めた場合に行うことができるとされている。
一方で、諸外国においては、同時接種は一般的に行われている医療行為である。
特に乳児期においては、三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b 型(ヒブ)ワクチン、
結合型肺炎球菌ワクチン(プレべナー)などの重要なワクチン接種が複数回必要である。
これらのワクチン接種がようやく可能となった現在、日本の子どもたちをこれらのワクチンで
予防できる病気(VPD: Vaccine Preventable Diseases)から確実に守るためには、
必要なワクチンを適切な時期に適切な回数接種することが重要である。
そのためには、日本国内において、同時接種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある。

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる。

1)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、
それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。

2)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、
副反応の頻度が上がることはない。

3)同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

また、その利点として、以下の事項があげられる。

1)各ワクチンの接種率が向上する。

2)子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。

3)保護者の経済的、時間的負担が軽減する。

4)医療者の時間的負担が軽減する。

以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちを
ワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。


(ここまで)
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ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン(プレベナー)/同時接種

2011年05月16日 | ワクチン その他
13日にもさらっと触れていましたが(こちら)、
うちだけではなく、やはり全国でヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の接種をするかどうか悩んだり、
同時接種をためらったりという方たちがかなり多いようです。

あれだけ最初から全面的にネガティブな方向でドーンと報道されてしまいましたので、
後からいくら問題なしと言われても、「はい、そうですか」というわけにはいかないのはよくわかります。

とりあえず三種混合ワクチンの1回目だけを接種しに来られる方もちらほら。
その際に、当然ヒブとプレベナーをどうするかってお話になりますね。
最終的に親御さんに決めてもらわなければいけないのですが、
そんなん決めろというのも正直酷な話で、いくら考えても悩みが深くなるだけ。。。

そんな中、ある大阪の小児科の先生が説明のチラシを作って、自由にしてよいとおっしゃってました。
せっかくですので、ちょっと自分なりにアレンジさせてもらうことにしました。
参考になるでしょうか。


3月初旬を中心に、肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンの接種後に乳幼児が死亡したケースが相次ぎました。
それを受けて、一旦いずれのワクチンも接種見合わせという措置がとられます。
接種見合わせの間に厚労省の委員会で検討が行われ、その結果を踏まえて、4月1日より
いずれのワクチンも見合わせ前と変わらず接種可能となり、同時接種についても特に問題とはならないとされました。
ワクチン接種と死亡についての因果関係は確認できないということですね。

世界での接種実績をみてみると、ヒブが20年以上2億接種以上、
プレベナーは10年以上で、数千万接種以上だそうで、安全性に関しても問題なしとされています。

同時接種についても、個別接種が主流だったのは日本だけで、世界中で各種ワクチンの同時接種が日々行われています。
すでに1995年の時点でWHOから同時接種に関して推奨勧告が出ているそうです。

では、同時接種で副反応の頻度が増えることはないのか?
確率だけで考えると、別々に接種するよりも足し算になるわけですから、理屈の上では増えると言えるのかもしれません。
でも、逆に同時接種にしないと、例えば2週間かけて2種類接種している間に風邪をひくことだってありえます。
その熱が予防接種の翌日だってこともありますね。
予防接種の副反応報告にはこうした紛れ込みとされるケースが結構あるはずなのです。
同時接種だと紛れ込みの確率は当然低くなりますよね。
結果として、現実的には副反応の頻度をどうこう悩む必要はほとんどないということになります。
そして、同時接種することによって、副反応の程度がひどくなるという報告はありません。

一番返事に困る質問が、「ワクチンのせいでなかったら、なんで亡くなったんですか?」ですね。
すべてを乳幼児突然死症候群(SIDS)と決め付けることはできません。
SIDSは「病歴、健康状態、死亡時の状況、精密な解剖を行っても死亡の原因を特定できないもの」とされます。
日本では年間150例程度だそうですが、解剖がされなかった場合は、
診断基準にあてはまりませんので、実際の数はもっと多いであろうと考えられます。
そして1年を通して、明らかに冬に多い傾向にあるようです。
原因が不明な疾患群ですので、話がとてもややこしくなりますが、
SIDSであった可能性を考える小児科の先生は多くおられるようです。

ちなみに3月の委員会では、日本でのヒブワクチンとプレべナー接種後の死亡報告
(予防接種との関連の有無にかかわらず,すべての死亡例を含む)の頻度が,
諸外国で報告されている状況と相違は見られないという結果が示されているそうです。

逆に予防接種の有効性を考えておくこともとても大事です。
予防効果って目にみえませんから、実感しにくいのですけどね。
ヒブワクチンの導入によって、細菌性髄膜炎の頻度が激減することは明らかです。
肺炎球菌に関しても、プレベナーの接種により、侵襲性肺炎球菌感染症(髄膜炎や敗血症)が劇的に減少します。

いつもよく言います。
「熱がでて心配する理由はなんですか?」
「熱で頭がやられませんか?ですよね?」
「熱で頭がやられることはありませんが、もし髄膜炎だとその可能性がありますね?」
「だとしたら、それだけでもその予防のワクチンの重要性は明らかですね」

三種混合だけ接種に来て、話を聞いて予定を変えて、三種同時接種を済ませて帰られる方もおられます。
もしくは、三混→ヒブ→プレベナーの順で3週の予約をして帰られるケースも。
少なくともワクチンの重要性に関してはみなさん疑問は感じておられないようですので、
あとはリスクと利益をどう考えるかだけですね。
個々人で色々な考え方があって当然ですので、悩むときの判断材料にしてもらえたらと思います。

あ、そうそう、
先生におまかせします。。。は本当は困りますが、
もし、おまかせされたら、迷うことなく三種混合・ヒブ・プレベナーを同時接種してもらいますね。
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知らなかった。。。

2011年05月15日 | その他
ゴールデンウィーク前後。。。
寝不足(もちろん原因は上の子)と特に休み中は怪獣たちからのストレスで
かなり疲れてました。

で、そのせいと思い込んでいたんですが。。。

思春期(遠い昔><;)でさえ経験しなかったほどのひどい吹き出物がっ(≡д≡)
病棟看護師にまで「どうしたんその吹き出物!?」なんてつっこまれる始末(┳◇┳)

でも今までもっと寝不足の時もあったし、何で今になってこんなにひどいのか謎でした。

何を隠そう、大のナッツ類好きでして、食べないのは休みの日くらい^^;
それも原因かと思いましたが、いつも食べているわけで。。。

顔を洗うのさぼっているわけでもなく。
一応頑張って洗顔にはげんでみたものの、改善なし。

食事も普段とそれほど変わってないはずで、体重はそれほど変わらないものの、
このところいままでになく絞れているくらいで、やはり吹き出物の原因に思い当たりません。

そんなある日の夕食で、嫁が一言。
「こんなにたけのこ食べたら吹き出物でるな」

。。。(。´・д・)エッ!?

今なんと??

それやがなっっ!!

不覚でした^^;
毎年この時期は親戚からたけのこが届くのですが、
今年は一度にどかんどかんと途切れることなく届いたもので、例年になくたけのこ尽くしな日々だったのです。

たけのこで吹き出物なんて発想がまったくなかったです。
みなさん、経験ありますか?
昨日でたけのこ食べるのやめたので、もう少ししたらブツブツとおさらばできるかも?(。-∀-)化ヒ♪

やはり何事もほどほどがよろしいようでm( __ __ )m
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予防接種の順番(優先順位)

2011年05月13日 | 診療
ヒブワクチンと肺炎球菌がようやく公費助成となった矢先の死亡症例についての報道。。。

4月1日より以前と同じように「同時接種で可」ということにはなっているものの、
接種数自体が減ったままですし、やはり同時接種をためらう親御さんも結構おられます。

とはいえ、同時接種なしで、ヒブ・プレベナー・三種混合・BCGをやりとげるのはかなり大変です><;
ロタウィルスのワクチンが次のシーズン?あたりにも接種可能になるかもという話も聞きますし、
B型肝炎ワクチンや不活化ポリオワクチンも接種時期がかぶります。
同時接種は避けて通れなくなるんですよね。

あと、ちょっと前まではBCGの接種が生まれて初めての予防接種ということが多かったせいもあり、
たまにではありますが、4ヶ月健診の時点で予防接種歴がBCGだけだったり、
まさかのポリオだけだったりというケースがいまだにあります。

絶対的な優先順位というわけではないでしょうけれど、
生後2ヶ月からヒブとプレベナーを接種。
3ヶ月時には三種混合を優先したいと思っています。
BCGは4、5ヶ月あたりになることが多いです。
うちではBCGから接種しに来られた場合は、三種混合などに切り替えてもらっています。

ポリオも春と秋にしかないから先に接種しないとなんて言われることがまだあるようですが、
他のワクチン接種が終了してからにするべきかと思います。

微妙な時期でしたが、日本小児科学会が予防接種スケジュールについて提示しています。
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(PDF)

個別の順番については記載がないですが、参考まで。
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麻疹(はしか)

2011年05月06日 | 診療
毎年恒例の春先の麻疹の流行。

毎年毎年首都圏を中心に報道されます。
それ以外でも愛知県や広島県などでの流行も確認されていましたね。

当初、麻疹および風疹ワクチンは1回だけの接種でした。
それが、そのワクチンの効果が切れた(もしくは最初からまったくなかった)
10代後半以降の麻疹患者が問題となります。

そのため、保育園・幼稚園の年長相当の年に2回目を接種することとなり、
移行期間の間は、中学1年と高校3年生もそれぞれ接種の対象となったわけです。

が、とくに高校3年生、そして中学1年生の接種率が悪い。
せめて全国で90%以上にしたいところだそうですが、現実的には程遠いようです。
(去年もちらっと言ったようですが、高島市は全体としてはまだマシなほうなんだとか)

いくら無料で接種できると言われても、クラブだなんだとなかなか病院に行けないんでしょうけどね。

大学などの入学や就職の際に、麻疹・風疹のワクチン接種済みであるか、抗体価がしっかりあるかを
調べないとダメとするところも増えてきています。

ちなみに、ある程度抗体のある場合は修飾麻疹と言って、典型的な症状が出ないので、診断にも困ります。
なんだろね?な間に周囲にばらまいてしまいます。
本人はあまりしんどくないこともあるかもしれませんが、
その人が感染源となって、まだ麻疹風疹ワクチンを接種できない乳児、
麻疹風疹ワクチンを接種していない1歳児にうつるのが大問題なんですね。

対象の方々は、みなさんお誘い合わせの上?早めの接種をお願いしますね。

参考までに去年のです。
麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)

ついでに小学6年生のDT(二種混合)もお忘れなく。
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5月の小児科休診

2011年05月01日 | 診療
5月の小児科休診は

毎週水曜日です。

3、4、5日の連休も当直がありませんので、お休みです。

2日(月)は午前診、夜診とも通常通りの診療です。
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