マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

入院って難しい

2010年10月30日 | 診療
気がつけばもう10月も終わりですね。

9月末から10月は入院をどうするかでとっても悩むことの多かった月でした。
なんだかんだで今週末を除いて、毎週高島病院に入院をお願いしてしまいましたし。
高島病院は少ない小児科医で数多くの入院を引き受けておられるのでかなり心苦しいのですが、
そうは言っても、うちで週末過ごしてもらうにはちょっと。。。な場合はほんとに悩みます。

月曜、火曜に入院してもらって、週末に帰れるようひたすらお祈りもしてました^^;

昨日、今日と入院して週末病院ですごしてもらっている子もいます。

大学病院や近江八幡で働いていたときを思い出します。
基本的に主治医は週末だろうがなんだろうが、関係なく出勤でした。

たまには朝ゆっくりしたいなと10時頃に行くつもりでいたら。。。

9時過ぎに電話。
「主治医はまだ来ないのか!と親御さんが怒ってます」と。

なんで日曜に「9時」に行く必要があるん?と反論したらけちょんけちょんに言われます。
看護師から。。。
だから黙ってすぐに用意して出勤です。
別に特に急ぎでしなければならない治療なんてなくても。。。

また別の日。
雪の日に雪がもうちょっと解けたら車を出そうかなと思ってる矢先に電話。。。

「陽が出てきたからもうちょっと雪が解けそうだし、車で行くつもりです」と言い訳してみたら、
めっちゃうっとうしい上のDr.に「バスで来たらいいやん」とばっさり(T-T)
今日は平日でしたっけ?と思いたくなる勢いです。。。
むかつくから車で行きましたけどね。
だって緊急性なんてこれっぽっちもないのは主治医が一番知ってますもの。

今津に間借りしていた頃は、もうちょっと悩ましそうな入院も結構気軽に引き受けていました。
若かったってのもあり^^;
土曜に帰るのをやめて、日曜朝に顔を出してそのまま草津に。。。はよくしてました。

草津から通うようになってからは、仮に金曜や土曜に入院になったとしても、
ある程度落ち着くことが予想できる場合は、日曜顔だせないけどごめんねで、
「無理矢理」許してもらってます。
日曜に電話だけで退院許可を出して、月曜に外来で。。。もよくしています。

そんな入院対応ありえん!!って言われると入院してもらえなくなってしまいますが、
かかりつけの子がほとんどですし、みなさん気を使ってくださるし、甘えさせてもらってます。

ほんと入院ひとつとっても色々難しいですが、なんとかするしかありませんので、
そのたびに相談させてくださいね。

難しい。。。

2010年10月26日 | 診療
個人情報のこともあってあまり詳しく書くのはよくないかもしれませんが、
ヒブの髄膜炎の子がいたそうです。

生後2ヶ月の発熱の子が受診したんだそうです。
採血が悪かったので髄膜炎の検査もやったけど異常なし。
入院して抗菌剤の投与が行われました。
で、次の日、入院時の血液の細菌検査でヒブが検出され、
採血の結果もさらに悪くなっていたんだとか。
髄液検査も再度行ったら、がっつり髄膜炎の所見が。。。

ヒブ畏るべし。。。

たとえ入院して、点滴していても、通常の治療では髄膜炎の発症は防ぐことはできないということですね。
「内服」の抗菌剤なんて論外ですね。
診断を遅らせるか、わからなくするかの効果?はありますが。。。
ヒブワクチンの重要性がわかりますね。
ただ、この場合は生後2か月なので、接種できても1回だけですし、厳しいかとは思います。

生後まもないうちの発熱はほんと注意してもしすぎってことはないですね。
うちのような病院では入院して経過をみるのはやっぱり怖いかも。。。

ヒブワクチンはメーカーの不手際?もあって今月の入荷が混乱してました。
公費負担になったら一時的にしろまたまた品薄になりそうな気が。。。

やはり接種できるときにしておいて欲しいです。

インフルエンザ

2010年10月20日 | 診療
今日からうちもインフルエンザの予防接種が始まります。

周りの話を聞いていると、やはり昨年とうってかわって、
それほど予防接種に殺到ということはなさそうですね。

ただし、これまで「新型」として登場してきた過去のインフルエンザウィルスの流行には
ある程度一定の法則があるんだそうです。

一番気になるのが、どれも最初の年ではなく、その次の年の流行が最も死者が多くなるということ。

まあ診断と治療が格段に進歩しましたので、過去と今とが同じようになるとは限りませんが、
気をつけるにこしたことはなさそうですね。

新薬も使えるようになりましたし、点滴薬も小児にも今月中?には使えるようになるとか。
上手に使っていきたいところです。

今のところ全国的にもA型香港がちらほらみかけられる程度のようですから、
予防接種を含めて、対応しておきたいですね。

鼻と咳、そして近況

2010年10月19日 | 診療
返事がながくなったのでこちらで。

お騒がせしましたが、
思った以上にかなり早く火傷は治ってきました。
水疱も破れないままでラッキーでした。
若いから!?(。-∀-)化ヒ♪

まあ高温だけどほんとに2,3秒の接触だから
結果的に見た目より軽くすんだってことでしょうか。

さて、おっくんさん、コメントありがとうございます。
鼻と咳は元気でも夜寝れなかったりするので、
鼻を吸うだけでも一度受診してみるのは
悪いことではないと思いますよ。
乳幼児ならなおさら。

鼻カゼにしろ、鼻炎にしろ、鼻水はかなりの量が喉に落ちていきます。
「後鼻漏」と呼ばれます。
これが喉への刺激になるわけですから、咳もでやすくなります。
「お口あーん」の時には喉に鼻がたれこんできていないかもチェックしています。

ものすごく粘調な鼻だと小さい子だと喉のあたりでゼロゼロの原因にもなりますね。
自分で鼻をうまくかめるようになるのは結構大きくなってからですので、
出せない分は家でも吸いつつ、吸いきれない分は病院で吸ってしまうといいかと思います。

いきなり外来が忙しくなってきました。
0-1歳児の咳は結構要注意かも。
鼻だけかな?と思っていても3,4日かけてしっかり咳がひどくなるパターンが多いです。
おまけにその年齢を中心になんだか
腸炎??らしき子もそこそこみかけます。
3,4か月くらいでも嘔吐したりするので、
あやしいときは顔みせてくださいね。

署名

2010年10月18日 | その他
先月からお願いしていました署名ですが、
外来に来ていただいた方をはじめ、学校や保育園、職場でもご協力いただきました。

みなさまありがとうございました。

土曜日で署名募集を終了し、郵送の手配をしておきました。

子宮頚癌ワクチン、ヒブワクチンと肺炎球菌には絶妙の?タイミングで
大きな動きがありましたが、まだまだ不十分です。
署名運動がまたひとつのきっかけになることを願っています。

根性焼き

2010年10月15日 | その他
今朝起き抜けに、唐突にご飯がないことを思い出しました。
上の子が起きてきたら一騒動になってしまいます。

半分まだ寝ぼけながら、炊飯器のコンセントをさし、
蓋を開けて、スチーム保温用の水入れを出して水を入れよう。。。

熱っっっ!!!
っていうか痛い!?

どうやら勝手に保温スイッチが入っていたようで、
水も入っていないのに、ほんのわずかの時間なのに金属製の容器は高温になっていたよう。。。

手のひら、指がしわっぽくなってます(T-T)

流水で、氷で冷やして、おそるおそる確認。。。
水疱になりそうです(┬┬_┬┬)

手持ちのステロイドと火傷用の漢方薬塗りたくって、ラップでくるんで出勤です。
やけどってこんなに痛いんだっけ?とじりじり焼けるような痛みに耐えながら
いつもの1時間ちょいのドライブ。
気休めに飲んでおいた鎮痛剤はまったく効果なしでした。
病院着く頃にはようやく痛みもちょっとだけマシに。

朝一番で来てもらっていた患者さんに少しだけ待ってもらって外科で処置してもらいました^^;

で、診察。。。

「あーんして」のペンライトが持てません(┰_┰)シクシク

点滴しようにも患児の手を持てません(┰_┰)シクシク

そしてやっぱり予防接種も大変です(┰_┰)シクシク

それほどひどい火傷ではないんですが、場所が悪かった(>д<)
はやく治らないかな。。。

アンケートのお願い

2010年10月14日 | その他
2年前のことですが、インフルエンザワクチンの接種待ち時間を利用して、
「発熱に関するアンケート」をお願いしました。

アンケートは、以前うちでも非常勤で働いていたことのある松井Dr.からの依頼でした。

今回、松井Dr.(現在滋賀医大勤務)から再度同じようなアンケートのお願いがありました。
長浜日赤、近江八幡、マキノ、豊郷、日野、湖東と6つの病院で同時に行うそうです。

今回もインフルエンザワクチンを接種に来られたときに記入してもらう形です。

お手数ですが、ご協力いただけたらと思います。

〇〇準備集合罪(その2)

2010年10月10日 | その他
さて、怖いおっちゃんに、「座れ」と言われ、パイプ椅子に4人で横並び^^;
かわいそうな後輩は顔色も冴えません(T-T)

「学生か?どこの大学や?」

「滋賀医大です」

「歯医者か?」

「(歯科とちゃうわっっ)いや、滋賀医科大学です」

どうやら滋賀医大って滋賀県内くらいでしか知られていないようです(T-T)

「どこ行くつもりや」

「香川です」

「うそつけ。荷物何にもないやないか」

「だって、日帰りですから」

「日帰り!?うそつくな」

「いや、ほんとですって」と不毛な会話になりそうに。

「で、なんでこんなところに連れてこられたかわかるか?」

「木刀ふってたから。。。」

「そや、何の罪になるか知ってるか?」

「凶器準備集合罪ですか?」と剣道部くん(ちゅうか、何で知ってるん?)。

「そや、よく知ってるな。で、今何の時期か知ってるか?」

「ん?夏休み?」

「あほっ!関空開港前の警戒中やっ。そんなときに木刀ふっとったらほらあかんわな」。。。でした。

要するに、テロ対策と言いつつ、
何もないけど夜中眠いの我慢して警戒されておられる機嫌の悪い方々の中に
な~んも知らんとのん気に特攻して行ったというわけ(T-T)

たっぷり1時間以上もお説教とどうでもいい世間話くらって、なんとか許してもらえました。
って、まあぶっちゃけあの方たちのひまつぶしのカッコウの材料だっただけですが^^;
いやはや、お騒がせしましたm( __ __ )m

あまりにネタなイベントだったので、その後香川に渡って、
ちゃんとうどんも食べて帰ってきたはずなのに、まったく記憶がありません♪
早く滋賀に戻ってみんなに報告せんとっ!!!ってことですね^^;

聞いて聞いてっっ!!

「俺たち神戸では、歯医者か?だってさ」。。。


そうそう、ヤツにも報告してあげたら。。。

「なんで連れてってくれへんねんっ」

「だって、車は定員4名ですし♪」

(おしまい)

ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン(子宮頚癌ワクチンも)に公費助成

2010年10月08日 | ワクチン その他
任意ワクチンの公費助成の署名をお願いしている最中、
経済対策の一環(なぜ?)であるようですが、子宮頚癌ワクチンに加えて、
ヒブワクチンと子宮頚癌ワクチンにも公費助成が適応されることになるようですね。

実は高島市が4月からヒブワクチンに助成をする方向で動いていたと
今日初めて知ったところだったのですが^^;

おとといが、

厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会は10月6日、ヒブ(インフルエンザ菌b型)、
小児用肺炎球菌、ヒトパピローマウイルス(HPV)の3種類のワクチンを
予防接種法上の定期接種に位置付け、公費負担とするよう提言する意見書をまとめ、
細川律夫厚生労働相にあてて提出した。

そして昨日が、

インフルエンザ菌b型(Hib)、肺炎球菌、ヒトパピローマウイルス(HPV)の
3つの予防ワクチン接種について、政府が全額助成のための費用を今年度補正予算案に
盛り込む方向で最終調整していることが10月7日、分かった。

で、今日の閣議決定で、

緊急総合経済対策は、医療分野の具体的な措置としては、ワクチン接種に関して、
子宮頸がん予防ワクチンだけでなく、インフルエンザ菌b型(Hib)と小児用肺炎球菌の
ワクチン接種についても、地方自治体における事業の支援策を講じる。

という経過だったみたいです。

定期接種化には色々面倒な手続きがあるようなので、
それを考えるとひとまずは大きな前進でしょうね。

おっと、4月から助成になるからって、4月まで待とう。。。
は本来は接種の趣旨からずれてしまうワクチンですからね。
でも微妙な時期になってきているのはこれまた事実。。。

クループと細気管支炎

2010年10月07日 | 診療
相変わらず外来受診者数はものすごく少ないまま落ち着いていますが、
咳風邪が中心の中、クループの子が散見されます。

クループ(クループ症候群/急性喉頭炎など)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/447024c0f287500985c9c29d8a551caa

でお話してますが(コピペで楽w)、
どうも「変な咳」が親御さんにもわかりにくいみたいですね。

変な咳してない?とたずねても、「普通の咳です」と返事があってから、
「痰がからんだような」咳はしますと答えてくれたり、
あるいはこちらから「痰がからんだような」咳でない?とか尋ねてはじめてわかることも。

喉のずっと奥が腫れるので、呼吸するにも、何かを飲み込むにも違和感があるわけです。
刺激といってもいいかも。
それで軽いうちはそれに反応して、痰をきりたいような咳をします。

ひどくなってくると、ヒューヒュー聞こえたり、声がすごくかすれたり、
息も苦しくなってきます。
横になるのがしんどい、胸がペコペコなるなどはよくないサインです。

夜間休日にすぐに診てもらえるところがないのは事実ではありますが、
子どもが苦しそうなら早い目の受診をお願いします。


もうひとつ、急性細気管支炎。

シーズンはまだまだこれからですが、ぼちぼちそれらしき乳幼児が。
今津の先生がマメに検査しておられるのですが、結構陽性になる子がいるようです。

こちらは参考までに。
RSウィルス(急性細気管支炎)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/663a7d0d83ca606309407940b76b02c4

インフルエンザに新薬

2010年10月05日 | 診療
新しいものには飛びつかないようにと思いつつ。。。

これまで、インフルエンザの治療薬は
シンメトレル(アマンタジン)が最初に登場し、
続いて有名な?タミフル(オセルタミビル)、そしてリレンザ(ザナミビル)と続きました。

昨年こっそりと?静脈投与用にラピアクタ(ペラミビル)が使えるようになりました。
重症の患者さんや、どうしても内服や吸入ができない場合には注射でというわけ。
残念ながら、まだ小児には使用できないんですけどね。
治験目的なのかは知りませんが、一応昨シーズンに小児例に数十例の投与があったそうですが。

で、この秋に新たなインフルエンザ治療薬が登場します。

イナビル(ラニナビル)という名前です。

吸入タイプの薬で、吸入さえできるのであれば、比較的小さい子どもでも使えます。
吸うのが下手だとちょっと効果に疑問がでそうですが。。。

タミフルやリレンザは原則5日間投与でしたが、
なんとイナビルはトータルで1回こっきり。
処方されたその日だけでおしまいです。
タミフル耐性のインフルエンザウィルスにも効果ありとか。
そこそこ大きい子であればこれほど楽な薬はないでしょうね。

うーん。
なんだかとってもすごいけど、
全国で一斉に使ってまた叩かれることがないことを祈っておきましょうかね。

うちの子がインフルエンザになったら実験台になってもらいますが、
かからないようにがっつりワクチン接種するほうが先ですね。

どうでもいいことではありますが、当院でインフルエンザワクチンの接種を始める20日から
このイナビルが投与可能となるんだそうです。

〇〇準備集合罪

2010年10月03日 | その他
めでたく2回生に進級すると、後輩ができるわけですね。

んで、四国日帰りの話を聞いた後輩が自分たちも行きたいと言い出します。
夏休みも終わろうとしていたので、ちょうどいい?とさっそく実行。
残念ながら、今回は単にうどん食べて帰ってくるだけ。
ま、しょうがない。
自分、悪友、後輩2名で夜中に出発です。
ヤツ?めんどくさいので今回はスルー♪

悪友は剣道部でした。
なぜだかトランクに木刀がのっかっていたんですが、
剣道部人は棒があると振りたくなるんだそうです。
ちょちと休憩にと神戸の港近くの公園に立ち寄ったときに、
トランクからその木刀を取り出して、素振りをするわけですね。
眠気覚ましだなんて。

トイレもすませて、さあしゅっぱー。。。つ!?

警官です^^;
職務質問ですね^^;
ハイハイ、なんでしょう?。。。のつもりでした。。。
おまわりさんの真剣な顔みるまで><;

いきなり命令口調です。

「車を路肩によせて、全員降りろ」
「トランク開けろ」
「免許証出せ」。。。

(*゜o゜)/チョイトオマチ!!
職質にしてはあまりにえらそうやないかい??

と疑問に思ったそのとき、
「男4人に木刀2本!!応援お願いします!!」と無線でお話されていますよ!?

そして遠くからわらわらわら~っとなんだかとっても機動隊チックな方々が(T-T)
ってことは、ここにいる方たちもそうかいな(>-<)
しかもこっちは4人しかおらんのにおまえら何人走ってくるねんっなくらいやってきましたよ。

なんのこちゃらさっぱりわからないまま、
こっち来いと言われるまま、連行されるハメに。。。

あまりに腹立つので、(でも怖いから一番やさしそうな方に)
「なんでこんなことされんとあかんのですか?」と聞いてみたら、

やっぱりやさしい方でしたが、
「あんなあ、君ら木刀振ってたやろ。あんなことされたら、調べんとしゃあないんやわ」と。

なんだやっぱりオレたちが悪いんやん(┬┬_┬┬)

詰め所?に連行さると、真ん中にドーンととってもえらそうなおっさんが腕組みして座っておられます。

めっちゃ怖いがなっっ(>ω<ノ)ノヒー
どうなる!?オレ達!?

(つづく)