マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

坐薬

2009年12月22日 | 診療
「受診は?」のちょっと補足です。

個人的に坐薬はあくまでも「お守り」だからとお渡ししています。
でも「使うな」とは言っていません。
「上手に使えたらいいね」です。

発熱と一言に言っても、個人差も大きいですし、その子だけでも毎回程度が違います。
だから当然坐薬の使い方も毎回違って当たり前です。
40度くらい熱があっても、元気ならほっておいていいのです。
38度しかなくてもぐったりしているなら、坐薬を使ってみるのもひとつの手なのです。

坐薬使ったけど、熱が下がらないともよく聞きます。
実は40度→38.8度などとしっかり下がっていたりするのですが。
どうしても平熱を期待してしまうようですね。
下がってもいいですけど、あまりに下がるのもどうかと思うくらいでいいのではないでしょうか。
熱がまだ上がろうとしている時に坐薬を使ってしまうと、
下がるどころかまだ上がるわけですし、当然何もなしで上がるよりしんどいということになります。
うまいこと下がってくれて少しでも元気になってくれたら、そのスキにちょっとでも
飲めたり、食べれたりできれば大成功なわけですね。
下がらない、下がってもぐったりなら、あれ?やはりちょっと悪い?なのかもしれません。

もし1日に3個も4個も本当に坐薬を使ってあげないといけないくらいしんどいのであれば、
マメに受診して相談すべきだと思いますよ。

ちなみに、解熱剤では「ひきつけ」を予防することはできません。
ひきつけが心配だからと解熱剤の坐薬を使うことは意味がありません。
また別の機会でもお話しますね。

乳児期から坐薬を頻回に使っていると、以後の喘息のリスクが大きくなるとも言われています。
何事もやりすぎはよくないということです。
一応薬ですからね。
症状に合わせて加減できるようだといいですね。

以上「マキノ病院小児科流」でした。


坐薬(その2)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/a2b272a3ffc48f678de52dcebd14e20e
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