マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

鼻の吸引(その2)

2014年10月30日 | 診療
日々せっせとお子ちゃまたちの鼻を吸っております。
特に今日はもう、朝も夕もほんと吸いまくりでした^^;
吸っても治らないけど、吸わないとなかなか治らない。。。

そうして、当院小児科で、小さい頃から吸いまくられて、
2歳くらいには鼻を吸われても泣かない子もちょいちょいいます。

鼻の吸引その1)でも触れてましたね。

そんな中でも、別格なのがこの兄妹♪

「Mちゃん、お鼻自分でする~。仕上げは先生♪」な兄(もうすぐ5歳)。



みんなにすごい!とほめられる兄を横で見ていた妹(こないだ3歳に)まで。



これまた二人とも上手に吸えてたりします。
兄に至っては、反対の鼻の穴を自分で押さえて加減までします。
仕上げしますけど、もうあまり吸えないレベル^^

まあ、そもそも押さえつけられるだけでも怖いだろうし、
呼吸の加減で鼓膜がぱきゅってなることもあるだろうし、
粘稠な鼻がズルズル~っと勢いよく出て行くので気持ち悪い(というか、実際どんな感じなんでしょう^^;)だろうし、
吸われるコツをつかまない限りは普通は泣きますわな。

吸うこちらとしては、みんなありえない見事な鼻汁を出してくれるので楽しいんですけどね。
ついつい、お母さんたちや看護師などなど一緒に
「ひゃ~、すごいの出てきた!」と盛り上がってしまいます。

そんなわけで、鼻腔吸引ギャラリーへのご参加お待ちしております♪
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お医者さんに相談だ♪(経過報告その2)

2014年10月26日 | 診療
診察室に置いてあるのですが、ある意味好評です。
まずは「なんで小児科で!?」ですけどね。



そして、自分も始めてはや1ヶ月。
めでたく経過報告その2をお届けできるだけの結果が♪



なんと、生え際がっ!!

濃い♪ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ

というか、ちょっと減ったのかなぁ、
でも生え際が後退してるようにも思えないしなぁと自分を慰めてましたが、
やっぱり少しは薄くなりはじめてたのね^^;
おのれハ○遺伝子><;

みんなにまだ早いやん!?と言われてましたが、
むしろ早くて正解だったようです。

本当のところ、こんなにわかりやすく効果があるとも思ってなかったので、
最初の写真撮っておかなかったのが悔やまれます(o´_`o)

で、思い直して現状パシャリもしてみましたが、
写真だとなんだかいまいちわかりにくいので結局断念。。。

ま、髪の成長が途中で止まってしまい、早く抜けてしまうのがAGAの本質ですので、
この生え際さんたちがこの先も安定していくことを期待してます♪



目次(男性外来:AGA/ED)
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セアカゴケグモ

2014年10月24日 | 診療
M1号が学校でセアカアゴケグモについて教えてもらってきたようで、
何かと「セアカゴケグモ!」を連発しておりました。

高速道路のSA・PAでわさわさと発見されてたりするようですし、
この前も関東で発見されたと報道されてましたね。

それ以外でも道の駅とかどこにでもあるし、
高島市でも話題にのぼる日もそう遠くないのかもしれません。

セアカゴケグモを見つけたら触らないように!はもうみなさんご存知かと思いますが、
では実際に、咬まれてしまったらどうしたらいいのでしょう?

外科の先生にいただいた資料が手元にあったのでお伝えしておきます。

そもそも、受診するとしても、小児だと、まず小児科でいいの!?
大人は内科?
いずれの場合でも外科?皮膚科?
まあとりあえずセアカゴケグモに咬まれたことを受付で伝えて相談ですね。

気になる症状ですが、最初はあまり痛みは感じないようです。

ところが、そこからおおよそ1時間くらいの間で、痛みが増強。
数時間かけて痛みの範囲が広がり、局所的発汗、熱感、掻痒感を伴うことも。

まあなんしかとっても痛いようです。

しかも。。。
痛み止めはもちろん、麻薬系鎮痛剤でも効果がないことがしばしばとΣ(゜д゜;)ガーン
氷などで咬まれた場所を冷やすくらいしかないしかないと><;
(⇒冷やしたくらいで痛みがひくとも考えにくく。。。)

そして、問題となるのが全身症状。
咬まれたとしてもそこまで悪くなるのは稀だそうですが、
乳幼児や高齢者などは一応の注意が必要とされています。

痛みが全身に及ぶこともあり、
強い腹痛や筋肉のけいれん、全身の発汗などを含め、多種多様な症状が考えられるとのこと。

子どもだけで遊んでいて、セアカゴケグモに咬まれたことがわからない場合は、
診断に困ることもありえそうです。

基本的におとなしいクモなんだそうで、こちらから触ったりしなければそれほど危険はなさそう。
『たとえ見つけても触らない』の徹底と、『見つけたら駆除する』で自衛するしかないですね。
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卵アレルギー

2014年10月19日 | 診療
卵が一応食べれられるようになったM1号。
学校給食もこれまでのところ、特に問題なし。
ただ、生卵はあまりチャレンジする理由もみあたりませんので、ノートライでした。

今晩のこと。
ひょんなことから(M2号のわがままですけど)、
夕食後から母、M1号・2号でハンバーグを作ることに^^;

まあ父は食後にちょいと自分の時間が降ってわいたので、
2階に上がってしまって平和を満喫しておりました。

で、まあ予定通り、下でぎゃあぎゃあやっておりましたが、
なんとか無事?明日の晩御飯のおかずができまして^^

M1号はう○ち!と告げてトイレにこもったわけですが。。。

M1号「おと~さ~ん!」

父「何~?」

M1号「ちょっと来て~」

父「いやや、くさいもん!」

M1号「いいからちょっと来て!」

父「くさいから拭かへんし!」

M1号「違う!ちょっと手見てってば!」

(*´-ω・)ン?
手?
(*゜ロ゜)ハッ!!

まさかハンバーグこねる際の卵?と思って、
くさいトイレに行ってみると、
案の定、手のひらと前腕内側にブツブツが(゜Д゜;)

まさしくハンバーグに触れたところだけ。。。

やっぱりまだ生卵は触るのもあかんみたいとわかってしまいました^^;
塗り薬と飲み薬ですぐに蕁麻疹は消えてくれたのでやれやれでしたが。

食べられるようになるのと食物アレルギーが治る(寛解)のはイコールではないというのも難しいところです><;
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五苓散(胃腸炎)

2014年10月18日 | 診療
急に寒くなってきましたね。
喘息の子にとってもやばい季節です。

そして、嘔吐・下痢の子がちらっと。。。
そろそろノロウィルスが元気になるシーズンがやってくるのかもしれません。

頑張って作り直したはずの目次に感冒性胃腸炎が抜けていたので追加しておきました。

嘔吐の際に、「吐き止めのお薬をおしりから入れとくね~」を当院でも始めたのが
いつごろでしたかね。
3年ほど前からかな。

それ以前からも内服用として処方はしていましたが、
外来看護師が頑張って用意してくれることになって、
結構こまめにおしりから投与(注腸)するようになったんですよね。

その薬が「五苓散」。

いつだか五苓散について触れていたはずだったんですが、
ブログ内検索で見つけられず、コメント欄もちまちま探ってみたものの見当たらず(ノД`)シクシク

というわけで、改めて「五苓散」。
言わずと知れた漢方薬です。
身体の水分を調整してくれるとってもありがたいお薬です。

水分が関係するならなんでもオッケーかも!?な勢いです。
おいしくないのだけが欠点ですけど(T-T)

嘔吐・下痢はもちろん、
吐きも下しもしてないけどおなか痛いなんて子に使ってもうまく行くケースも。

水イボにも効果あり!
名前は伊達じゃないんですね。
うちのチビたちも大変お世話になりましたm(o´・ω・`o)m

二日酔いにも、またその予防にも大活躍(☆Д☆)

むくみにもいいでしょうし、
さらには、めまいにも効果があることも。

最近当院でロタワクチンの接種も増えています。
ロタウィルスワクチンのおかげもあって、
ロタをはじめとして感冒性胃腸炎自体が減っているのも事実。

その上で、五苓散のおかげで点滴する子も減り、
嘔吐・下痢で入院する子もかなり減りました。
経口補水液も貢献度大ですしね。

冬も近いことですし、嘔吐・下痢をなんとか乗り切れるといいですね。
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スギ花粉症治療(皮下免疫療法)

2014年10月17日 | 診療
先日から、スギ花粉症の舌下免疫療法が可能となったところですが、
実は以前から、皮下注射でのスギ花粉症免疫療法も保険適応となっています。

舌下免疫との一番の違いは、
注射ですので、毎回受診が必要となることでしょう。

投与量(注射の量)も個人差があるため、
治療開始前にその投与量を決める必要があります。

どうやって決めるか?

皮下注射用のエキスを段階的に薄めて、
それを皮内に注射し、どの濃度で陽性反応が出るかを調べます。

治療開始となれば、
皮内反応陽性濃度以下の濃度を初回投与します。

その後、週に1~2回のペースで徐々に濃度を上げていきます。

維持量に達したら、2週間に1度の注射になり、
さらにその後は1カ月に1度の注射を続けることとなります。

こちらも数年にわたって治療を続ける必要があります。

舌下免疫のついでと言ってはなんですが、
皮下免疫も小児科でできないものか検討してみようかと思いはしましたが、
大勢の患者さんを対象としなければ、
病院としては色々厳しいかもという話もありまして、
こちらは断念することとなりました。

あれもこれもの前に、うちではまずは舌下免疫ということで。

実際のところ、皮下免疫療法の方も高島市ではやっておられる医療機関はなさそうですね。
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地域別受診者数(その5)

2014年10月12日 | その他
出生数チェックとセットでこちらも。
マキノ病院小児科受診者数というか、高島市の町別受診者割合ですね。


H25年度は、

マキノ 35.0%
今津  33.5%
新旭   9.6%
安曇川  9.0%
高島   1.3%
朽木   0.7%
西浅井  5.5%
その他  4.4%

前回のデータではちょっと持ち直した(インフルエンザが多かったため)ものの、
受診総数はH22年度をピークに減っています。

特に「 冬からこれまで 」なんて思わず触れてしまほどでしたので、
H25年度もきっちり減ってました。

今年も手足口病なんてまったくみかけなかったなぁ。。。

地域別割合では、安曇川からの受診がやや増えた以外はそれほど変わらずでした。
安曇川も含め、高島や朽木、西浅井など遠くからわざわざ受診していただけるのはありがたい話です。

あ、もちろん、
マキノや今津、新旭の皆々様方もいつもありがとうございます。

ちなみに、「その他」ですが、
里帰りや帰省での受診が多いのと、
林間学校などの学校や園の行事で高島市北部に遊びに来て体調悪くして受診、
夏は湖水浴、冬はスキーなど家族で遊びに来て。。。の受診などですね。



地域別受診者数(その1)
地域別受診者数(その2)
地域別受診者数(その3)
地域別受診者数(その4)


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出生数

2014年10月10日 | その他
去年の
14人!!
やはりマキノだけではなかった。。。 」 に引き続き。。。

恐る恐る確認してみました。
平成25年度のマキノ町の出生数。

28人♪

なんと倍増です!

15年度 50人
16年度 47人
17年度 42人
18年度 33人
19年度 38人 
20年度 42人
21年度 45人 
22年度 30人
23年度 38人
24年度 14人
25年度 28人

14人が少なすぎただけですけどね(-_-)

今津は70人→89人と少し増加。
新旭は92人→82人と減少続く。



当院小児科かかりつけさんに限っての印象では、
今年度はなんとなく2人目、3人目さんの出産がやや多めな気がしています。
その今年度もあと半年ですが、どうなりますことやら。

まあ。。。
高島市全体としても減少傾向は今後もずっと続くのでしょうけどね。
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続々)ノーベル平和賞

2014年10月08日 | その他
今年のノーベル平和賞は10月10日午後6時発表だとか。

推薦を受けた候補がなんと278候補もあるようです。

その中で「戦争放棄を定めた憲法9条を保持してきた日本国民」は有力候補の1つだそうで。
最有力候補とする予想まであるそうで!

期待していいのかな?

期待しておきましょう♪


「憲法9条にノーベル平和賞を」
続)ノーベル平和賞
憲法記念日
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アレルギー教室

2014年10月07日 | 診療
ものは試しと始めてみたアレルギー教室。

第1回はH25年11月1日でしたので、
もう1年経つということなんですねぇ。
早いものです。

さて、そんな10月のアレルギー教室ですが、
明日10月8日からスギ花粉症治療薬「シダトレン」が発売開始。
今日が当院初めてのスギ花粉外来でした。

ちょうどタイミングもよく、
テーマは「アレルギー性鼻炎」を予定しております。

普段はメイン参加者は赤ちゃん世代となっておりますが、
今回は大人の方々も参加していただけたらな~と思っています。
スギ花粉があまりにひどくって。。。
とお悩みであれば、話だけでもどうぞいらしてください。

10月24日(金)の予定です。

時間は14時から。
だいたいいつも30分~1時間足らずです。

場所もいつもの病院2F図書室(病棟詰所近く)です。
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続)スギ花粉症治療薬 「シダトレン」

2014年10月06日 | 診療
スギ花粉症治療薬「シダトレン」ですが、
当初は今年の5月頃に発売とされていました。
それなら、スギ花粉シーズン終わりたてて、なんとかしたい!!とモチベーションも高いままで
治療にあたれたかもしれなかったんですよね。。。

ところが、理由ははっきりとはわかりませんが、結局10月まで延期に。
小児科にとって一番困る季節だったりします。

インフルエンザの予防接種が始まってしまうのですよ^^;
ほんとタイミングの悪い話です><;

そして、これまでの話である程度予想できると思いますが、
治療開始の際に結構手間ひまかかります。
実際やってみないとわかりませんが、初回受診の際は、
一人あたり30分くらいかかるのかなと踏んでおります。
そう、一度に10人も20人。。。というわけにはまいりません。

そして、ほぼないと思っているのですが、それでも万一の際の緊急受診先の登録が必要で、
これが医療機関側にはネックとなります。
病院だとまあ自分のところでいいんですけどね。
医院・クリニックだとわざわざ近くの病院にあらかじめ依頼しておかないと。。。

さらに、そうした労力の割にぶっちゃけたお話、
医療機関のメリット(=要するに収入)が大して期待できないと。

だから多くの先生たちは、一応講習も済ませ、テストも終わらせ、
登録まではするものの、しばらく様子見に、というケースが多いようだと聞いています。

ということは?

高島市に限ると、
小児科はもちろんのこと、耳鼻科も、そして内科でも、
「シダトレン」に対応しようとしているのは。。。

今のところマキノ病院の小児科だけと( ゜д゜)ンマッ!!

自分としては、まずは、職員関係者や、
かかりつけのお子さんたちの「父母祖父母」さんたちなどを対象と考えています。
もちろん、そうでなくてもまったく構わないのですが。

なにはともあれ、あまりにスギ花粉症がむごくって、
ちょっとでもなんとかなる可能性があるなら、頑張れる!!という方はお気軽にご相談ください。

スギ花粉症治療薬 「シダトレン」

スギ花粉症外来(アレルゲン免疫療法外来)
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お医者さんに相談だ♪(経過報告その1)

2014年10月04日 | 診療
『うす毛・脱毛相談します』プラカードを密かに外来の机に置いておいたところ、
事情を知らなかったスタッフ(ベテラン)が、
「なにこれ、こんなん先生に関係ないやん!」
と危うく捨てそうになる事態が♪

予防接種のまっただ中でしたが、
「こらこら、それオレが始めたんやって!(こっそり)外来するんやってば!」と^^

当然、そこにいたお母さんまで巻き込んで、
「えー!小児科やのに先生がするんですか?」ですって(ΦωΦ)

「するもなにも、自分もお試し始めたばっかやがな」

「えー!先生が!?先生まだ大丈夫そうやん!」

「ちゃうねん!早めからトライするのがいいはずやねん♪」

と予防接種そっちのけで盛り上がりそうに(´ー`)
お父さんたちと盛り上がれるかなとは思ってたんですけどね^^;

で、
そのAGAの治療薬「プロペシア」なのですが、
2カ月くらいしてから、おっ!?って感じがしてくるのかなと想定してました。

経過報告はそのあたりでと思っていたのですが、
実際に自分で試してみるとですね、
もちろん、1週間やそこらで毛が太くなるはずもないのですが、
「どうなんやろ~」と「気になっていた」のがまずは「気にならなくなっている」のにびっくり。

気持ちの問題ですけど♪

でもこれが大事。
男はでりけーとなんだよ。

朝顏洗って。。。の際とか、風呂上り。。。とか、
むしろ、まだ効果でないかな~ってむしろ楽しみになってたりします(〃v〃)

このまま順調にいきますように♪
「経過報告その2」をお伝えすることができるように祈っております。



AGAシリーズ
トラウマ
坊主
お医者さんに相談だ♪
AGA(お医者さんに相談だ♪)
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不登校

2014年10月03日 | 診療
秋ですね。
2学期が始まってからしばらくの間は、
4~6月と同じく不定愁訴と思われる受診がわかりやすく増える時期でもあります。
9月に入ってからちょこちょこと相談するケースが続いております。

いつも言ってはおりますが、
今回は特に数年後以降の自分に言い聞かせておくためのお話だったりもします。

さて、
小学校の高学年くらいからの不定愁訴には、
起立性調節障害 ( その1その2 )が絡んでいることも多いと思われますが、
すべてがそうというわけでもありません。

いずれにせよ、身体が何かを訴えているのは事実なんですけどね。
そして、症状が強くなってくると、だんだん学校に行けなくなってしまうことも。

学校に行くことだけがすべてでないとわかりつつも、
やはり我が子が学校に行ってくれないと、親のストレスや不安もつのる一方。
ついつい子どもにあたってしまうことだって起こりえますよね。
悪循環です。

長い目で見たら、学校にちょっとばかり行かない時期があったって大したこと。。。
なんて正論は当事者というか、保護者にとってはなんの慰めにもならないでしょうね。

でもでも、それでも、
実際に不登校の原因はこれと特定できることのほうが少ないようなのです。

原因第1位は、
本人もなぜだかよくわからないけれど、
「なんとなく不安になって学校に行けない」という情緒的混乱なのだそうで、
親御さんからしてみたら、なんなんそれ!わけわからん!!となってもおかしくなさそう。。。

心も身体も大人になる過程まっただ中なわけで、
心身ともに不安定になりやすい時期なんですよ。
誰のせいでもありません。

原因第2位は無気力。
これも結局は上と同じことなのかもしれませんね。

この2つに関しては、本人も「わからない」のだろうと思っています。
わからないのだから、何があかんの?とか、何がイヤなの?とか聞かれても困っちゃいますよね。

ここに、「鶏が先か卵が先か」的に起立性調節障害も絡んでくるのです。

いくら、どうしたいの?と言われようが、どうしたらいいのかなんてわかりませんよね。
だから、本人が自分からあまり言おうとしない場合は、
親があれこれ問い詰めるのは逆効果なんだそうです。

そして、子どもはなんと言おうが結局は親に心配かけてしまっていることにもつらい思いをしているはず。

大きくなったように見えますが、所詮人生経験もほとんどゼロに等しいお子ちゃまです。
大人と違って、引きだしは空っぽみたいなもんです。
頑張ろうにも、自分のベースとなるものも何もないんですから、大人以上に大変やろうなと思います。

御託はいいからほなどうしたらいいねん。。。ですが、
外来でも、ほんとに何がいいのかは自分にはわからないと伝えています。
そもそも、自分はこれから数年後くらいから苦労する予定なのですから。
自分ではまだ経験してないんですもの。

相談されているクセに、無責任やとも思ってますが、事実でもあるかと。

本人の性格はもちろん、家庭のいろいろな事情とか、学校などなどでの様々な問題とか、
自分はまったく知らないし、介入もできないのですから。

その上で、理想論と言われようとも、
もう開き直って、思いっきり休みたいだけ休んでしまうのが結局いいんやろうなと思うとも話しています。

それができたら苦労せんわ!なんでしょうけどね。

もちろん、学校ともたえず相談は続けつつ、子どもを丸ごと受けとめてあげるのが基本なようです。
そして、何かとこじれる前に子どものちょっとした訴えを見逃さないようにして、
可能であれば、スクールカウンセラーなどへの相談も含め、早めに対応をということです。

親をだれが? 」ですが、
大人ですら日々大変なので、そら子どもだって大変。

自分にできることはほとんどありませんが、
相談くらいはできますし、対症療法的に鎮痛剤や血圧の薬、漢方薬などいろいろ処方もできます。

参考になればと思います。
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ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン

2014年10月02日 | 診療
今日はマキノ全体の就学前健診に行ってきました。

総勢41名^^;

来年も40名程度で、
その後、30数名に減るのが2年続き、、
そして出生数「 14人の学年 」と続くのかと思うとしみじみ。

先日、昨年度の高島市での旧町別出生数を教えてもらおうとしたら、
何故かまだ正式な人数がわからない!?とかで、教えてもらえず。。。

また改めて確認しようと思ってそのまま忘れてました><;
小児科存続の有無にも関わりかねない大事なことなので、
明日にでも聞いておこう。


で、その健診ですが、
診察の際に予防接種歴のチェックをします。

例年よりMRワクチン(2期)の接種率が低めなのが気になったのと、
それ以上にかなり気になったのがムンプス(おたふくかぜ)。

ほぼ全員が罹患歴なし。
要するに、この学年は毎年誰もおたふくにかからず、
抗体ももたないまま年長さんまできてしまったということ。

昨日から定期接種化になった水痘(みずぼうそう)のほうは、
こちらはほぼ全員が罹ってしまっていたようですが。

そしてムンプスワクチン接種済みのお子さんは極々少数。

誰か一人がおたふくかぜを発症しようものなら、
2~3週ほどの潜伏期間を挟みながらダラダラと流行が続くおそれがあるわけです。

大きくなってからのおたふくかぜは重症化しやすいとも言われています。

それでもまあしんどいのに耐えたら数日程度で治るのは事実。

でも合併症としてのムンプス難聴になってしまうともう治せません。
難聴になることを予防することもできません。
片側だけの難聴だと、難聴の事実に気づくのに時間がかかることも多いとか。

ムンプスワクチンは任意接種でお金がかかかってしまいますが、
できることならワクチンで予防するようにしておいてほしいです。

ちなみに。。。
おたふくかぜにまともに触れていたのって、
2009年12月!!

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎/ムンプス)

ブログ開始から1カ月くらいの時期で、
新型インフルエンザ騒動まっただ中だったんですねぇ。
遠い昔のようです(´・ω・`)

あちこち脇道にそれて読んでいたら、
M1号に同時接種して職員のかわいそう大合唱で凹んでた、
なんて記事もあってこれまたしみじみしてしまいますね。
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10月の小児科休診

2014年10月01日 | 診療
10月の小児科休診は以下の通りです。

毎週水曜日の午前・夜診。

10月11日(土)の午前診。



連絡用メールマガジン
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