マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

感冒性腸炎

2009年12月11日 | 診療
医者になって以来、感冒性腸炎でやってきましたが、
感染症センターなどの正式?名称は感染性胃腸炎なんですね。

何はともあれ、例年11月頃から流行するはず?の腸炎が今年は未だにおとなしいのは何故か?
と小児科医の間でも話題になっていました。
インフルエンザの大流行のため、例年になくみんなが手洗い、うがい、
マスクをしているからという意見は確かに一理ありそうです。

そうはいうものの、ゼロになるわけではなく、当院でも入院が続けてありました。

http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/7d1e59ad799fdb64b3b531e696df62c6

で色々書いてみましたが、そうそううまくいくものでもありません。
当院では夜間の対応が難しいことから、特に嘔吐の際は早めの入院で、
できるだけ翌日の退院もおすすめ?しています。
なお、深夜に吐き続けているのを朝まで我慢するのは極力避けたほうがいいと思います。
このあたりの判断は個人差が大きいので我々でも難しいのですが。

予防は手洗い、うがいしかありませんので、これまで通り頑張ってもらえたらと思います。
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子宮頚癌ワクチン

2009年12月11日 | ワクチン その他
インフルエンザの話ばかりの中で、新しいワクチンのご紹介です。

現在日本において20~30代女性に子宮頚癌が急増していると言われています。
日本で年間約15000人が発症しているそうです。

子宮頚癌発症の主な原因はヒトパピローマウィルス(HPV)であることがわかっています。
そこでそのHPVの感染を抑制するワクチンが開発され、世界各国で使用されてきました。

このたび日本でもようやく申請が許可され、12月22日より接種可能となりました。
対象は10歳以上の女性です。
初回接種、接種後1ヶ月、接種後6ヶ月の計3回ワクチンを接種します。
成人女性も接種により効果が得られるとのことです。

外来受付や小児科外来に資料も用意してありますので、お気軽にご相談下さい。


昨年12月にヒブワクチンがようやく接種可能となりました。
今回の子宮頚癌ワクチン、そして春には小児用の肺炎球菌ワクチン、
また、時期はまだ未定ですがロタウィルスワクチンもと次々と接種可能なワクチンが増える予定です。
ワクチン後進国からの脱却に向けて、日本も少しずつですが前進しているようです。
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