マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)

2009年12月19日 | ワクチン その他
先日もお知らせしましたが、
子宮頸癌ワクチン「サーバリックス」が
12月22日より接種可能となります。

すいません、このワクチン。。。高いです。

当院では1回18000円です。
初回、1ヶ月後、半年後の3回接種です。

しかも筋肉注射です。
普段の予防接種の皮下注射に比べると「しっかり」痛いです。

免疫を高める物質が入っていますので、
逆に接種後の発熱や接種部位の発赤腫脹もかなりの頻度でみられると思います。

が、癌がワクチンで予防できるという少し前なら考えられないような話です。
日本では子宮頚癌が年々増加しています。
でも子宮頚癌健診の受診率はおそろしく低いままだとか。
発症年齢が20~30代が中心であることも大事です。
(ただし、ワクチンを接種したからといっても子宮頸癌の検診は絶えず必要ですよ。)

なぜ癌なのにワクチンで予防できるのかといいますと、
子宮頸癌はヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因であると判明したからです。
感染ならワクチンで予防できますね。

HPVは性行為感染します。
というとエイズや梅毒などでイメージ悪いかと思いますが、
HPVはそのへんに普通に存在するウィルスのため、成人女性の大半が
少なくとも1回以上は感染するウィルスなのです。
「性病」のウィルスとはちょっと違うと考えてくださいね。
ただし、不特定多数との性交渉で感染頻度が増えるのは当然のこととなります。

対象は10歳以降の女性となっていますが、
中高生の間に接種できれば理想的かと思います。
成人女性でもかなりの効果が期待できるとのこと。

小児科と産婦人科を中心に内科も含めて関わっていくこととなりますね。
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