マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

インフルエンザ(2014②)

2014年01月31日 | 診療
インフルエンザネタをいくつか。

現在全国的にインフルエンザが流行しています。

しかもA型とB型が混在しているばかりでなく、
A型だけでも、当ブログ誕生のきっかけともなった、
2009年に新型インフルエンザと呼ばれたH1N1のタイプと、
A型香港(H3N2)のどちらも流行というややこしい状況のようです。

旧新型(ややこしい?)のH1N1の方は、
2009年の流行の際に小さい子どもたちはあまり罹患していないと考えられ、
一応感染にはより注意がいるのかと思われます。

H1N1も含めて、インフルエンザは、大半は「自然に」治ってしまいます。
しかし2009年の流行の際に、頻度は低いとはいえ、
やや大きいめの子たちに急に呼吸状態が悪くなる例が報告されていました。
基礎疾患、特に喘息の子は注意と言われていましたね(あとは妊婦さんも)。

そこそこ元気そうなのに余計な心配はする必要ありませんが、
抗ウィルス薬の投与の有無やインフルエンザワクチン接種の有無に関わらず、
発症から1,2日内に呼吸も含めて急速に症状が悪化する場合はすぐに受診が必要です。


そして抗ウィルス薬に耐性を持つインフルエンザウィルスも報告が少し増えていますね。
耐性ウィルスであることと、重症化しやすいこととはまったく別の話ですので、
誤解のないようにしておきたいところです。
今のところ内服薬と点滴薬に耐性が認められているようですが、
吸入薬には耐性はないようです。

基本的には安静にしてたら治る感染症です。
ただ、その万一の重症化の際に治療に困ることが起こるかもしれないので、
耐性ウィルスが広がらないにこしたことはありません。

「なんでもかんでも抗ウィルス薬はあかん!」
         と
「抗ウィルス薬なしで重症化したらどないするねん!」

の間で板挟みなんですよね。。。

漢方薬がもうちょっと飲みやすければいいのに^^;
イメージ的にまずいと思って飲むと余計まずい><;

ちなみに、新型として登場以来ずっとなのですが、
季節性インフルエンザワクチンにはH1N1も使われていますので、
ワクチンを接種している場合は、感染のリスクや重症化のリスクは減ると思います。
確かにワクチン接種していても、感染してしまうことも間々あるんですけどね。


そして鳥インフルエンザ(H7N9)。
中国で感染がじわりじわり増えているようですね。

死亡率がやたら高いような印象を受けますが、
日本と違って(というか日本が医療環境がよすぎるだけ。。。)、
迅速検査や抗ウィルス薬の投与がすぐには行われないのが大きいのではとのこと。

人→人の感染もこれまでのところはそれほど心配する必要がないようですので、
中国に行く、さらにはそこで鳥に直接接触する機会が多いとかなければ、
当面は静観というところでしょうか。

いつかはこの鳥インフルエンザが新型インフルエンザとなる可能性は十分あるのでしょうけどね。
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あれもこれも

2014年01月28日 | 診療
去年もそうだったとはいえ。。。

1月としてはかなり落ち着いた日々です。

そうはいっても、

インフルエンザはちらほら。
A型もB型もどちらも。
上の子が小学校でA型もらってきて、
下の子が保育園でB型もらってくるなんてケースもあってもおかしくないですね(゜Д゜;)

さすがにもう2月になりますので、もう少ししっかり流行しそうです。

そして一部では溶連菌感染もわらわらと。

そしてインフルエンザも溶連菌も迅速検査陰性な高めの熱の子がちらほら。

相変わらず嘔吐・下痢もちらほら。

熱のでない、あるいは微熱止まりの元気な咳風邪もいつまでも途切れませんね。
これにはRSウィルスも含まれてるんでしょうね。
乳児でちょっと心配したケースも続きました。

外来がごったがえすわけでもないのに
「各種いろいろ取り揃えております」
みたいなことは珍しいかもしれません。。。

いずれにせよ症状と経過とあわせてあれこれ考えさせられる外来が続きそうです。
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アレルギー教室(再)

2014年01月21日 | 診療
一旦延期となってしまっておりましたが、
今度こそ予定通り24日(金)の14時からやります。

「アトピー性皮膚炎」です。

場所は病院2Fの図書室です。

お時間ございましたら、
どなたでもご自由にどうぞお越しください。

なんだかんだで最後は育児相談会みたいな感じになります。
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子宮頚癌ワクチン

2014年01月20日 | ワクチン その他
積極的勧奨の中止のままな子宮頚癌ワクチンですが。。。

『接種後に長引く痛みやしびれなどが報告されている子宮頸がんワクチンについて、
厚生労働省の専門部会は20日、副作用の原因や治療法を論議、
接種時の痛みをきっかけに、緊張や不安などの心理的要因や生活環境などの社会的要因が、
身体の症状として現れたとの見解で一致した。

 安全性の評価や接種呼び掛けを再開するかどうかの結論は2月の次回会合に持ち越した。』

だそうです。

「ワクチンそのもの」のせいでないとしても、
原因と考えられるのが心理的要因や社会的要因なのであれば、
今後も同じことが起こるリスクはあるということでいいのでしょうかね。。。

接種する側にもいつまでも不安が残ることに?
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インフルエンザと注射薬

2014年01月13日 | 診療
まったくテレビを見ないので知らなかったのですが、
某製薬メーカーがインフルエンザの点滴治療薬のCMをテレビで流しているんですね。

受け取り方が、医療関係者とそれ以外の人たちでだいぶ異なるのではないかと少し話題になっています。

みんながみんな点滴治療を希望したらいったい病院はどんなことになってしまうのか。。。


当ブログでの去年の記事の点滴薬の部分は。。。

「重症の場合、もしくは重症化が予想される場合や、
飲み食いできず、薬が飲めない、吸入もできない場合には注射薬も検討されると思います。
内服や吸入ができるのに点滴を選択するというのはあまり意味がない薬と考えています。」

でした。

意味がないと考える理由に触れてませんでしたが、
治療薬の効果として比較してみると、
タミフルやリレンザ、イナビルと差がないとされているからです。
内服か吸入で十分ということ。
どうしても点滴の方が効きそうな「気がしてしまう」のがちょっと問題なんだと思っています。

そもそも子どもに点滴するというのは色々な意味で大変ですし。

点滴しなかったばっかりに重症化したらどうするねん!と言われそうですが、
点滴薬を含め、タミフルなどの他のインフルエンザ薬も、
投与したら重症化を防げるという根拠は今のところありません。

乱用するとまたすぐに耐性ウィルスも問題になってくるかもしれませんしね。

まあ選択肢があることは悪いことではないので、
上手に使っていけたらいいなと考えています。

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インフルエンザ(2014①)

2014年01月09日 | 診療

まだまだ人数は少ないですが、
インフルエンザはA型もB型もちらほら。

扁桃腺炎になりやすいウィルス感染で
39~40度くらいが数日続く子も大きい子でもちらほら。

溶連菌の子までちらほら。

いずれも熱が出てすぐだとなんともいえないケースがほとんど。

相変わらず嘔吐・下痢の子も、
長引く咳風邪の子も途絶えません。

週末の連休明けでまた感染が広がりそうですね。


札幌でタミフル耐性のインフルエンザと報道されてましたね。
今の時点ではどこまで耐性ウィルスが広がっているのかはわかりません。

小さい子はタミフルか飲めないかもしれない漢方薬かと、
選択肢が少ないのでちょっと気になるところです。
5日間キアイでっていうのもありますが。。。

大きい子は吸入薬で問題なし。

間の微妙な年齢の子たちは、
吸入薬ちゃんといけるのかな?という不安がつきまといますが、
まあそれなにりなんとかなっているようです(メーカー曰く)。


昨年もほぼ同じ時期(1月11日)にインフルエンザの治療についてコメントしています。

「こちら」も参考まで。

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ノーベル平和賞

2014年01月07日 | その他

この国は一体どこに向かおうとしているのだろう?

自分の身はなんとか自分でできる範囲でどうにかするとして。
子どもたちを一体どこまでかばってやれるのだろう?



「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会という組織があるそうです。

こちら

で署名などできます。


もともと「憲法9条」そのものにノーベル平和賞をという話だったのだとか。
でもノルウェーのノーベル委員会に打診したら、
個人か団体でないとあかんと言われてしまったと。

だったら国民全員を対象にしたらいいやんと。

発想がすごいです。



ご参考まで。
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アレルギー教室

2014年01月06日 | 診療

今月の10日(金)に予定していましたが、

当日に高島保健所の監査の日となったとのことで
図書室が使えなくなってしまいました。

その次の週も病院事務の予定が入っているようで、
申し訳ありませんが、
24日(金)に延期とさせてもらいます。

よろしくお願いします。
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仕事初め

2014年01月04日 | 診療
今日が仕事初めでした。

朝外来には。。。。
2人だけ(。´・д・)エッ!?

これはイヤな予感。。。

その後もポツリポツリ。。。
ますますイヤな予感><;

そして11時を境に。。。

いきなり外来待合室が騒がしく(;^ω^)

。。。みんなまとめて来すぎです^^;

じわじわっとスタート、
最後ひたすらダッシュで
休み明けモードを吹き飛ばしてくれる作戦だったんですね!?

まあ寒いしね~。
まだ子どもたちも休みだし。
受診パターンが偏りますよね。

冬休みあたりからは、
朝一番が狙い目ですよ~とだけお伝えしておきます。


さてさて年末年始で飲みすぎて、
ちょいと体重がががが。。。なのは去年と変わらん新年。

そして2日にびわ湖バレーにチビたちを連れていったので、
腰から下がもう言うこと聞いてくれませんでした(T-T)

かなり身体がなまってしまったので、
今日から何かと頑張ってます(´ー`)

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1月の小児科休診

2014年01月01日 | 診療

1月もこれまで通り、毎週水曜日は小児科外来休診です。 11日(土)を休診とさせてもらいます。

<お知らせ>

急な休診などの際の連絡用メールマガジンです。

以下の登録用メールアドレスに空メールを送信するだけで登録できます。

登録用メールアドレス:sub-193374@mc.melma.com

一応こちらからも。

 http://melma.com/backnumber_193374/

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1月の小児科当直

2014年01月01日 | 診療

1月の小児科当直は

9日(木)、31日(金)の2回です。

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新年明けましておめでとうございます

2014年01月01日 | その他

新年明けましておめでとうございます。

昨年はこれまでになく色々考えさせられた1年でした。

3年計画も発動したことですし、少しでも前向きにいけたらなと思っております。

世の流れ、時代の流れに逆らうことはできませんが、
マキノに赴任してなんと10年!?(ブログも5年目!)になることですし、
これまでやってきたことを大事に、これからも続けいけたらと思う新年です。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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