マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

入院ラッシュ

2010年02月28日 | 診療
それにしても肺炎多いです。。。
これだけまとめて肺炎の入院が続くのは初めてです。
肺炎に混じって腸炎の入院もぱらぱら続いてますが。。。

「肺炎が流行るわけではない」なんて言ってたのに^^;
確かに以前にもお話したように、うちでは「早めの入院でなるべく早く退院」も
選択肢の一つだと説明はしてはいます。
でも別に不要な入院は勧めているつもりもないのですが、あの子もこの子も入院に(T-T)

パターンは2通り。

①ポンっと熱がでます。あるいは熱は最初はなし。
 熱はすぐさがって、咳が少しずつ、しかし着実にひどくなってきます。
 咳がかなりひどくなって、また熱がでてきます。
 特に夜間にあがって、日中は平熱ということも。
 でも熱もじわじわ高くなっていきます。
 その時点であまりに咳がひどいと肺炎かも?となります。
 肺炎でも結構元気なことも多いです。

②ポンっと出た熱がそのまま下がりません。
 普段あまり最初から処方しない薬をすぐ出します。
 でも薬の効きよりも悪くなるスピードが早いことが多いです。
 ダントツでまずい薬なので飲めない子も続出。。。
 3,4日待たずに入院となるケースが多いです。

どちらのパターンも入院してがっつり点滴で治療を始めると結構素直に反応して
2,3日で退院できることがほとんどです。
入院の時点で他の子よりひどくなっていた子はさすがにもう少しかかることもありますが。

無治療だと7日から10日かけて咳のピークが来るような印象です。
その頃までにあまりひどくならなかったらなんとかなるようです。
あやしい咳にはしばらく要注意ですね。
3月になったら落ち着いて欲しいものですが。。。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

定期接種の署名(ヒブワクチン/肺炎球菌ワクチン)

2010年02月27日 | ワクチン その他
1月半ばから「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」が行っている署名運動への
参加を呼びかけておりましたが、多くの方に賛同いただき、
前回よりも多くの署名を集めることができました。

そろそろ締め切りが近いとのことで、本日「守る会」宛に郵送しました。
ご協力ありがとうございました。
衆参委員会や国会での動きがありましたらまたお知らせしますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

起立性調節障害(その2)

2010年02月27日 | 診療
(その1)から続きです。

不登校で悩んでいる子の中にはかなりの割合でこの起立性調節障害が
一因となっているとも言われているんですよ。

血圧を上げる薬を使ったり、場合によっては漢方薬を処方したり、頭痛には頭痛薬、
腹痛には胃薬、整腸剤を処方したりと対症療法が中心となります。
心身症的要素がかなり強い場合や明らかな「うつ」傾向を認める場合はやはり心療内科や
精神科での相談も大事になってきます。
ただやはりみなさん敷居が高いようでなかなか受診まですんなりとはいかなようですが。

夜更かし朝寝坊の子が多いので生活リズムを直さないと話が始まらないのですが、
これまたお年頃の子どもたちには難しい。
朝ごはんを食べろと言われても受け付けないものは食べられない。

学校が休みがちになってくると親御さんのストレスもたまってきます。
だいたい、ずる休みなのか本当にしんどいのかなんて本人にしかわかりません。
下手すると本人すらわからないなんてことも。

お母さんが思いつめておられることも結構あるので、「うちみたいな病院でも
毎月誰かが同じことで受診してますよ」なんて言うとちょっとだけ安心はされるみたいです。
たまに涙ぐまれなりなんかすると、涙もろい小児科医はあやうく目がうるうると。。。

大きくなってきたけどまだまだ子どもとやっかいな時期です。
かまうとうるさいと言われ、ほっとくとかまってくれんのかとすねられる。。。
いやはや自分が中学生の時がそうでしたから。
もう母親がうっとうしくてうっとうしくて。
1年間まったく口ききませんでしたからね。

自分の子どもだからとわかっているつもりでいたけど、実際は。。。なんてよくあることですよね。
そもそも母親が中学生くらいの息子のことわかっているならかえってびっくりです。
父親が年頃の娘のことわかっていたら気持ち悪い?^^;

外来でできることはしれてますが、家族と学校と連携でなんとかややこしい時期を
乗り越えれたらいいなと思います。
家族内でのコミュニケーションも大切かと。
夫婦で、親子で、何でもいいから絶えず話をしておかないといけないのでしょうね。
小児科医はちょっと横からおせっかいみたいな感じで参加できるといいなと思っています。
自分の身体とはずっと付き合っていかなければならないので、うまく乗り越えられるといいのですが。

そうそう、外来で少し話こんで、一旦さよならしますね。
外来のカーテンくぐるかどうかのうちからお母さんの声が。。。
「先生の言ってはったことちゃんとわかった?」
これ一番ダメですよ。。。
あと、「気持ちの持ちようだ」は確かにその通りな面もあるのですが、
キアイだけではどうしようもない部分もあります。
あまり精神的なものと強調するのもいけませんね。

怖いのは今から10数年後のうちの娘たちなんですよね。。。
今こんなにえらそうなこと言っておいて、やっぱり悩んでると思います。
昔自分の母親を泣かせた罰は自分に返ってくるんでしょうかね。。。
話ずれますが、「お父さん、くさい!」だけは許すまじと思う今日この頃です。
今からみんなに無理と言われてますけどね。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

起立性調節障害(その1)

2010年02月26日 | 診療
珍しく少し大きい子が対象の記事です。

小学生高学年くらいからやたらと不定愁訴を訴える子が増えてきます。
頭が痛い、おなかが痛い、胸が痛い、めまい、立ちくらみ、耳鳴り。。。などなど。
うちのような小さな病院でも月に何人か来られるときもあるくらいです。
5、6月あたりや夏休み明けの9、10月あたりに増えるなど季節性もありますね。

自律神経と呼ばれる神経があります。
「自律」していますので、意識的にどうこうできません。
交感神経と副交感神経が互いに「調節」しながら「勝手」働いてくれています。
思春期に差し掛かり、身体が大人になる準備を始めるわけですが、
その際に2種類の神経のバランスが崩れるとあちこちに不具合が生じてきます。
主に「血圧」のコントロールに不具合が生じるのが起立性調節障害(OD)と考えていいかと思います。
近年このOD症状を認める子どもが増えてきているとのデータもあります。
中学生男子で10%程度、女子では20%程度にもなるとか。
ちなみに遺伝性も認められており、親御さんが昔そうだったという場合は、
お子さんにも可能性があるということになります。

症状は最初に述べたようにさまざまです。
別になまけているわけでなく、単に血圧が上がってくれないので
「身体が言うことを聞いてくれない」というのが基本的な状態でしょうか。
それに日頃家庭なり、学校なりでのストレス、風邪などの体調不良が重なるなど、
色々な条件も重なってくるのでなかなか難しい問題です。

よくお母さんたちに言っているのですが、基本的に病院は「病気」を調べるところです。
検査をして異常があれば「病気」であると言うのは難しいことではありません。
しかし、起立性調節障害は一応病名はついていますが、
多くは色々な検査をしても何も異常はみつかりません。
起立試験で血圧や脈拍の変動で血圧のコントロールに問題がありそうなことはわかります。
だからといって診断を決め付けると何か見落としがあっては困ります。

症状に合わせて簡単な検査も必要になってきます。
胃の調子が長い間悪いと小学生でも十分に胃潰瘍の可能性だってあるのです。
ある程度大きいと当院でも内科にお願いして胃カメラをしてもらうこともあります。
ものすごく確率は低いですが、頭痛が長引くのでCT撮ってみたら
腫瘍があったなんてシャレにもなりませんしね。
一通りの検査をしておいて何もなければODなのかな?くらいのスタンスが大事です。
本人にもできる検査は早めに済ませておいて、何もないと安心できるのでは?と伝えています。
自分の身体に起こっていることを理解してからでないと前には進めないでしょうから。

(その2)へ続きます。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水いぼ(伝染性軟属腫)

2010年02月25日 | 診療

特に保育園のプールに絡んで毎年問題になりますね。
一時は園長先生が来院されて。。。なんてこともありました。
園は市からの指導に従わないといけませんのでこれまた大変みたいです。

「プールに入れないのでとってほしい」
「プールの時期までに受診するよう言われました」

痛くないならいくらでも取るのですが。。。

実際問題として、プールの水は塩素濃度が高いため、ウィルスは水に触れたら
その瞬間に「サヨナラ」のはずです。
ビート板なんかもプールの水につかるわけですから気にしなくてもいいと思っています。
タオルの共有だけ避けたら十分なのではないでしょうかね。
教室でじゃれあう子どもたちをプールだけ禁止にして何がしたいのかわかりませんね。

学校保健法で、「水いぼはプール禁止にあたらない」と明記してあります。
この辺は高島市の教育委員会にしっかりしてもらいたいものです。
うちや今津の岡田先生からも伝えているはずなのですがね。

さて、水いぼの治療法は決定的なものがないので、本当に色々です。

①有無を言わせず取る!(もれなく号泣。やってるこっちも泣けてきます)

②麻酔のクリーム塗る、テープを貼ってから取る
 塗るタイプですが、何人も試していますが、ほぼ効き目なし。
 テープも色々問題が。保険がきかない、2-3時間前から貼る、
 アレルギーが問題になることがある。。。etc。
 うちでは試したことがないのでわかりませんが、痛くなくなることはないのでは?

③漢方薬を3ヶ月くらい飲んでみる(3割くらい?治るかも。ボリボリ食べる子多し)

④イソジン消毒(服も汚れるし、何かと大変)

⑤皮膚科で冷凍凝固(やっぱり痛いみたいです。自分が嫌われないのでお勧めかも?)

⑥硝酸銀でいぼを「焼く」(硝酸銀の扱いが問題で処方しにくい。イボ○ロリのイメージ?)

⑦ほっとく(いつかは治ります。それまでに他に飛ぶことも多い)。

いまだに試行錯誤な日々です。。。

 

 

以下も参考に。

プール

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とびひ(伝染性膿痂疹)

2010年02月24日 | 診療

夏を中心にとびひをあちこちに作ったお子さんたちがゾロゾロと外来に来られます。
冬でもたまにみかけますね。

皮膚を清潔にして、手洗いも頑張って、軟膏を塗って、薬を飲んで。。。
言うのは簡単ですが、なかなか治らないことも多いです。

皮膚科医の間でも意見が割れることもあるようですが、原則内服をしないと
治りにくいどころか、ひどくなりやすいのでは?と言う話を聞いたことがあります。

うちでもあまりに軽症の場合は塗り薬だけでと思って対応するのですが、
すんなり治ってくれることはそれほど多くないですね。
次のとびひシーズンは基本的に全員内服してもらうほうがいいのかも。。。

時にはものすごく広い範囲にとびひができる子がいます。
内服くらいではちっとも効かない印象があるくらい。
とはいえ元気だし、入院ともいかず、毎日通院してもらって消毒して、
包帯でぐるぐるにされて帰っていくハメになってしまいます。
いつかは治るのですけど。

基本的に黄色ブドウ球菌といって皮膚に普通にいることが多い細菌が原因です。
溶連菌が原因になることもたまにはあるようです。

黄色ブドウ球菌の中で抗生剤(最近は抗菌薬?)がかなり効きにくくなったのが
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)です。
お年寄りなどでMRSAが原因の肺炎などになるとかなり大変なのですが、
とびひに関しては治りにくいとはいえ、スっと治る場合もあり結果オーライな面も。
治療を始めてもよくならない時や最初からかなりひどい時は細菌検査をするのはそのためです。
全員にするつもりはあまりないので、希望があれば教えてくださいね。
皮膚を綿棒でこちょこちょするだけですので。

結局はこまめな手洗いと、シャワー・お風呂で清潔に。
微妙に治りきらない間は内服など続けたほうが結局しっかり治るのが早いですよ。

 

以下も参考に。

プール

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クループ(クループ症候群/急性喉頭炎など)

2010年02月23日 | 診療
「変な咳をします。」
「痰がからんだような咳をします。」

「ケンケン」と表現される咳のことです。
精確に言うとややこしいので、省略しますが、クループと呼ばれます。

喉頭(のどの奥)や声の出る「声門」とその周りが風邪のウィルスなどにより炎症が起こり、
その刺激で普通とは違った咳がでます。
少し大きい子だと「声がかすれる」も症状のひとつです。
多くは軽症で、吸入をしたり、薬を飲んだりしているうちに風邪が治ってきますので
それとともに消失していきます。
これまた夜間にひどくなりやすいのは普通の咳と同じです。
喘息のようなヒューヒューがのどのあたりから聞こえる場合はちょっとしんどいと思います。
咳もひどいでしょうからこまめに受診しましょう。

クループと同じような症状ではあるものの、原因が細菌(とくにヒブ)だったりすると、
急速に呼吸障害が進行することがあります。
クループと違ってやや大きい子でもなる可能性があります。

急性喉頭蓋炎と呼ばれます。
症状は呼吸困難、嚥下困難(ごっくんできない)が中心です。
ツバも飲み込めないのでよだれがダラダラでます。
これはかなり「びびる」サインです。
誰がみても呼吸困難で、寝ることすらできません(起座呼吸:座りたがる)。
ただちに耳鼻科も麻酔科も外科もそろって対応できる病院へ走らないといけません。
あの大雪の日の救急車は一生忘れられませんね。。。
マキノに来てから2番目にあせった日でしたよ。
まずめったにない(多分マキノ病院ではもう遭遇しないくらい)はずですが、
もし疑わしければ真夜中でも救急車ですよ。

クループでも重症だと入院になることもあります。
咳の程度、呼吸の状態、顔色など何かおかしいと思う時は受診が必要だと思います。
やはり夜間にひどくなりやすいですので気をつけてくださいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

溶連菌感染

2010年02月22日 | 診療
「ようれんきん」
溶血性連鎖球菌と言います。

典型的な場合、熱が出て、のどが痛くて、身体中にぶつぶつがでます。
熱があって、のどが真っ赤な場合、のどをグリグリやって迅速検査をしますね。

なぜ溶連菌が問題になるか?
溶連菌の風邪症状自体はほっておいても勝手に治ってくることも多いはずです。
薬を飲めば症状は速やかに改善します。
でも、無治療の場合、たまにですが数週間程度の後に急性糸球体腎炎を起こしたり、
頻度はものすごく稀ですがリウマチ熱や舞踏病という病気を引き起こす原因となります。
そのため症状がよくなった後も薬を飲み続けなければなりません。

以前は溶連菌とわかった時は1ヶ月くらいあけておしっこの検査をしていましたが、
腎炎を起こす可能性はそれほど高くないことと、わざわざ外来受診してもらう手間を考えて、
特に症状がなければ検査はしない方針としています。
腎炎になればおしっこが真っ赤、またはコーラ色になるので誰でも病院に飛んでくるはずですし、
浮腫と言ってむくんだりしますし、血圧も高くなるために頭痛もよく訴えますしね。

ちなみにわたくしめは小学校1年生のときにこの腎炎を発症し、
滋賀医大小児科に1ヶ月ほど入院していたことがあります。
まさかそこで働くことになるとはね。
これまた縁というわけですね。

当院入院歴のある諸君!!
うちで将来働いてくださいね^^
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よくある質問?(その4)

2010年02月21日 | その他
「なんでそんなに細いん?」
「ガリガリやん!」

「細くないっ!」
「失礼なっ!」

不毛な会話はしょっちゅうです。

ちなみにマキノに赴任する前は今より7kgほど重かったんですよ。
最初の1ヶ月で5kgほど痩せたからご存知の方はほとんどいないでしょうけど。

マキノに来る前は多いと月10回ほど当直がありましたので、
変に運動なんてする気もなく、夜中に起こされて空腹で寝れないなんてシャレにならないので、
食べて寝るを続けてたんですよね。
いやはや身体に悪いことこの上なし。

マキノに来てから2年ちょっとは今津に間借りして単身赴任してましたので、
仕事が終わると。。。ヒマっ!!
チャリで激走(昼夜問わず)、筋トレ、
一時はゴルフの練習(腰に悪いので結局断念)などなどひたすら運動。
そら痩せます。

で、空から落ちた後遺症でたまにしゃれにならない腰痛に襲われます。
ちょっとだらけた生活になるとてきめん。
腰がなまけるな!と教えてくれます。
災い転じて。。。なのかよくわかりませんが、
体型維持しないと文字通り動けなくなるんですよね。。。
楽して細いわけではないのです^^;

今日はいつもにもまして細いなと見える日はたいてい腰にベルト巻いてます(T-T)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

扁桃腺が大きい(肥大)

2010年02月20日 | 診療
扁桃腺肥大。
結構おられますね。
1歳前後ですでに大きくなってきている子もみかけます。

以前、保育園の健診で扁桃肥大を指摘したまではいいのですが、
その子たちが一斉に病院受診とされたことにはびっくりしました。
あわてて以後は扁桃肥大は所見なしの部類として扱うことに。

扁桃肥大だけで特に何も症状がなければ経過観察以下ですからね。

このところみかけませんが、年に3回も4回も扁桃腺炎で入院を繰り返すような場合は、
耳鼻科で扁桃腺を取ってしまう手術をすることがあります。

それ以外ではいびきがあまりにひどい、あるいは寝ている間の無呼吸が問題になるなどであれば、
これも手術を考えることになるのかもしれません。

「扁桃腺が大きいと風邪をひきやすい?」
これについてはよくわかりません。
扁桃腺というのは簡単に言うと、本来呼吸をする際に一緒に吸い込まれるウィルスなり細菌なりを
捕まえてしまう場所です。
大きいと捕まえすぎるから風邪をひきやすいなんて言われると
そうなのかなぁなんて思ってしまいますが、どうなんでしょうね。
扁桃腺を手術で取ってしまうと風邪ひかなくなりましたとは聞くのですが、
手術で取らなければならないほどの子に限るのかもしれませんしね。。。

いずれにしろ「手洗い・うがい」ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RSウィルス(急性細気管支炎)

2010年02月19日 | 診療
冬になると流行する風邪のひとつ。
2歳までにほぼ100%かかってしまいます。
でも風邪だと思っているうちに、それほどひどくならずに勝手に治っていくことも多いです。

特に問題になるのは生後数ヶ月までの乳児のうちにかかってしまった場合です。
熱、咳、鼻。。。
最初は風邪かと思っているうちにどんどんひどくなります。
ゼーゼー・ヒューヒュー・ゼロゼロがはっきりしてくると細気管支炎を疑うようになります。
生後1ヶ月前後くらいだとさらに悪くなりやすいので要注意。

基本的に治す薬はないので、対症療法で頑張っているうちになんとか治っていくのですが、
やはり中には悪くなって入院となる場合もあります。

おっぱいやミルクが飲めない、息が苦しそう、顔色が悪い。。。などなどを参考にしながら
こまめに外来で相談することになります。

このところ、高島病院ではこの細気管支炎での入院がたくさんおられるみたいです。
うちではそれらしい入院は今のところ少ないですね。
今津の保育園を中心に、肺炎になりやすい?咳風邪が大流行しているので、
入院はうちでもかなり多いです。

RSウィルスは1度かかっても、またかかることも多いと言われています。
ただし、重症度は2回目以降は低くなりやすいとのこと。
ちなみに大人でもかかります。
お年寄りの肺炎の誘因になっていることも実は多いようですよ。

予防は特にこれと言ったものがありません。
小さく生まれた子や生まれつき心臓に病気を持っているような子たちには重症化予防の
注射があるのですが、桁違いに高価なもののため、それ以外の子どもには事実上使えません。

秋から冬にかけての間は、新生児から早期の乳児は人ごみに連れていかないことは大事ですが、
兄弟がいる場合はもうどうしようもありませんね。
寒い時期の乳児の咳・鼻はひどくならないか少し気にかけておいてくださいね。

ちなみに急性細気管支炎はRSウィルス以外のウィルス感染でも起こります。
症状はほぼ同じと考えていいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肺炎球菌ワクチン

2010年02月18日 | ワクチン その他
本日より予約を受付ます。

接種日はその他の予防接種と同じ日です。
お電話、外来受付などでご確認ください。

26日(金)からの接種開始となります。

接種料金は1回1万円です。
接種スケジュールは以下参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/e5d433bb6d1d880369f6fc269aa99874

なお、この肺炎球菌ワクチンですが、他のワクチンと比べると
かなり腫れやすいのと、接種後の発熱の頻度も高いようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンパ節が腫れている?

2010年02月18日 | 診療
「頭の後ろにグリグリがあります」
「しこりが気になります」などなど。

特に子どもは生理的にリンパ節が少しだけ大きくなりやすいようです。
何もなくても気がつけば小さなしこりみたいのがあるという具合に。

基本的に他の症状がなく、大きさも変わらないし、痛みもないようなら
あまり触らないようにして経過観察としているうちに忘れていることが多いと思います。

リンパ節の大きさがだんだん大きくなるとか、かなり大きい場合や、
熱がある、痛みがある、リンパ節自体が熱い、やたら硬いなどなど。。。
気になる症状が他に伴う場合は要相談です。
それでもたいていは風邪などに伴うものが多いと思うのですが。

うちの上の子。
生後しばらくしてから後頚部にリンパ節を触れることに気付きます。
ほぉ、こんな小さいうちからあるのかφ(・ェ・o)メモメモ
でも、微妙に気になるので診察w
異常なしっ!
では興味はこれからどうなるか。
風呂でチェックが続きます。。。
まだある。
まだある。
まだ。。。(*゜ロ゜)ハッ!!忘れてた!!
いつの間にかなくなってました(T-T)
残念。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よくある質問?(その3)

2010年02月17日 | その他
「なんで白衣きぃひんの?」

めんどくさいから。
子どもが泣くなんていうのは言い訳です。
だっていつも私服で泣かれまくりです。
廊下曲がる前にまだ姿が見えてなくても声で泣かれたりします。
遠くに座っていて、こちらがまだ誰かわからないうちから
おこちゃまたちは号泣しておられます。

よく内科などで来院されたおじいさま、おばあさまなどが
「あれ誰や?」と看護師に質問しておられます。
医者と言っても信用してもらってなさそうです。。。

たま~~に、当直などで白衣を着ると、
患者さんたちだけでなく、職員からも
「医者に見える」
「賢そうに見える」
「以外と似合う?」
とか好き放題言われます。
ますます白衣を着なくなりそうです。

昔昔、ケーシー白衣という半袖上着白衣を着ていたとき、
病室でおじいさんがお孫さんに
「あれが看護士さんやで」と得意そうに教えておられました。
。。。「いや主治医ですが」は言わずにおきました。

最後にあくまでも個人的意見ですが、
白衣より私服の方がよっぽどキレイです。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異物誤飲(タバコ誤飲など)

2010年02月16日 | 診療

手にした物は何でも食べます!

おそるべしはおこちゃまです。
笑えるものからシャレにもならないものまでまあよく受診のあること。

メーカーの注意事項
「万一の際は医師にご相談ください」。。。
ふざけんなぁ!何でもかんでもわかるかぁ!
と何度思ったことか。。。

こちらに赴任する前の話ですが、大きなプラスチックの破片を飲み込んでしまった子がいました。
あろうことにか、声門(声の出るところ)に突き刺さった(後でわかったんですけど)ため、
呼吸困難となり、救急車でたまたま自分が当直していた病院へ搬送。
なんと搬送途中に一旦呼吸停止!
休日でしたので一人で病院で救急車を待ったのですが、幸い到着時には呼吸は再開。
そのまま一緒に救急車に乗って大学病院へ。
緊急手術で無事取り除くことができたそうです。
個人的に一番びびった誤飲です。

リンスや除光液、マニキュアなどは大変危険だそうですよ。
ボタン電池も有名ですかね。

大きくなってからも油断できません。
ふざけて口に入れていたスーパーボールを飲み込んで窒息とか聞いたことがあります。

一番多いのが「タバコ」
タバコの誤飲は永遠に不滅かもしれません。
2、3回懲りずにやったツワモノもいましたね(救急室のしらけムードが痛かった。。。)
昔は必ず胃洗浄してました。
号泣する子どもをみんなで押さえつけて管をつっこんでゲーゲーなるんですよね。
あまりにかわいそうなので、できるだけやらない方向で済ませるようにしてました。
最近ではよほどのことがない限りは最初から胃洗浄とはならないはずです。
ある程度しっかりタバコを食べたのなら、まずは嘔吐するはずです。
ニコチンには催吐作用があるからです。
1,2時間くらい嘔吐しないなら食べていないか、食べても少量のはず。
そのまま観察だけでよろしいかと。
嘔吐したら一応受診したほうがいいかもしれませんね。

タバコはまずいのでそうそうたくさんは食べられません。
問題はタバコの吸い殻を水につけていた場合。
この水は要注意。
ジュースと間違って飲んだりするそうですよ。
この場合は急いで受診してしっかり胃洗浄ですね。

その他は挙げればキリがないので割愛します。
基本的に口から入ったものはほぼお尻から自然と排泄されることになっています。

何にしろ、親が気をつけるしかないのです。
全身麻酔で手術なんて本当にシャレにもなりませんからね。
うちもまた気をつけないと。。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする