深*龍宮の使いのブログ

色々なことを書いていきたいと思います、よろしくお願いします。

先進国における貧困、と、経済政策としての社会保障、

2008-08-06 12:57:43 | 社会
    どうもこんにちは



  そういえば内閣改造とかいうのがあったらしいですね、誰も気づかなかったらしいですが、存在感のない内閣だから、何してもだめってとこでしょうか。

  読売と日経はイカサマで数値が上がっていたけど、他はほとんど変わってなかったから、ほとんどの人にとってはどうでもいいことだったんだろうな。


  私はテレビや新聞は読まないけど、新聞のテレビ欄だけはよく見るので、どう報道しているのかと見ていたのですが、内閣改造をした次の日には、殆ど報道しなくなってたし、あっさりスルーされたというところかな、

  そういう地味で誰も知らない内閣改造だが、陣容を見ると黒い目的が見えてきますね、

  この内閣の目的は国民を騙すことと、増税が目的だね。


  インフレをどうにかして、社会保障もどうにかするとか、地方対策もするといっているし、農業とかにも手を貸すといっているが、そうなると大規模で長期的な政策が必要になる、

  そこで必要になるのは、今ある予算を大幅に変えて、しかもそれを長期的に固定化する必要がある、
  なぜなら、これだけ大きな事を、そして根本的な問題に対して手を打つのならば、大きな予算が要るから、予算を大幅に変えないといけないし、そして長期政策になるから固定的に予算を供給し続ける必要がある。


  で、それをするならいいけど、選挙で負けそうだからやった内閣改造で、そこまでするわけないから、当然いっていることは全部うそになるわな、
  今の内閣はたいそうなことを行っているけど、これだけのことをするなら、この程度の改造では無理だろう、

  だから、この大層で多分全部嘘であろう話は、選挙のマニフェストに近いものを、早めに言ってイメージを変えようというのが、目的じゃないかな、

  そうやって騙して、全部嘘でしたーと言ってから、増税をして利権の安泰を図ると、それがこの話の狙いだと見ていいだろう、


  言うだけはただなんでね、やらなきゃいいんだし、そういう考えで自民党は動いているのだろう、


  ただし、今回の内閣改造は殆どの人が無視をしている。 ということはその中で出てきた話も、誰も信じていないということだから、狼少年よろしく、いまさら信用のない連中が何をしようが無駄って事になるんでしょうかね。





  さて、それはいいとして今日もまた二本立てで、先進国における貧困、ということでも書いてみようかと、 

  たいそうな話ではないのですが、少し前に読んだ本に、貧困というものは先進国と後進国では意味が変わる、という内容の話があって、例えば世界では一日1ドル以下の生活をしている人がいる、といわれますが、逆に言えばそれでも生活ができるわけですね、貧困ではあるにしろ、そういう人がたくさんいるということは、そのくらいの収入で一応成り立つ世界もあるということでもあるのでしょう、

  しかし、日本を基準に考えてみると、一日一ドルでは何もできないですよね、保険もないし、住む所もないし、食料も水もない、日本では一日一ドルではほとんどできることはない、

  つまり貧しい国の貧困とは、基準に比して絶対的に貧しい、というものなのですが、それに比べて先進国の貧困というものは、基準に対して相対的に貧しい、例えば物が高い分に対して、収入が少ない、必要な分の費用が大きいことに比べると、収入が少ない、それが貧困の原因になるわけです。


  その本には、先進国では普通に貧困問題を考えているのに、日本政府の場合は、その一日一ドルとかそういう絶対的な貧困がないから、日本には貧困が存在しないといい、貧困対策をまったくしていない、ということが書いてあったのですが、

  まあそれを読んで、先進国における貧困とはなんだろうかと考えたので、書いてみると。


  それで先進国における貧困ということで、最近は日本でも貧困問題が大きな話題になっていますが、しかし今までの日本の社会を考えると、貧困というものがあまりぱっとは分からない、今まで豊かさを目指していたのだから、貧困というものが発生するということが、感覚的にわかりづらいものになっていますが、しかし実態としては日本は貧困化がすすでいるわけです、


  どこかの調査でも、確か日本はアメリカについで貧困化が進んでいる国である、という結果が出ていましたが、日本は貧困層の多い先進国である、というのは事実なのです。


  では先進国における貧困とは何か、というと、上のほうでも書きましたが、先進国における貧困とは、経済的負担に比して、収入が少ないことをさします、つまり収入以上の負担がある状態を貧困というわけです。


  先進国における貧困とは、収支の上の貧困になり、金のない貧困というよりは、赤字になったら貧困、そういう収支問題になってくるようです。


  そして、何故そういう形で貧困が発生するかというと、それは資本主義的な経済成長論に原因があります。

  経済が発展するということは、一人一人の持っている経済的負担の増大を意味します、一人一人の経済的な意味が増える、ということは負担が増えるということであり、その負担が増えれば増えるほど経済は発展し、大きくなります。

  よく国家経済を比較するときに、その国の一人当たりの収入の比から、どっちの国がどう貧しいという時がありますが、それは同時にそれだけの収入がないと生きれない、負担の多さもあらわしているわけです。


  経済が大きくなるということは、負担が大きくなるということで、経済の発展の究極形は、無限に増加する経済負担になるでしょう、
  しかし、経済負担は無限にできるわけではない、だから経済の発展も無限にできるわけではない、


  先進国における貧困の問題は、おおむねこの問題から発生するもので、経済発展と経済負担は同じものであるので、経済の発展だけを考えていくと、いずれは経済負担による貧困層の増大を招く、
  経済が発展すればするほど、貧しい人が増えるというのは、分りづらい話ですが、実際日本の貧困層が増大しているですから、事実だと認めるしかないでしょう。


  まあとにかく、先進国における貧困というものは、経済の発展というものが、国民一人一人の経済負担の増加でしかない、という事実から、経済の発展が限界に来るとき、それは国民の経済負担が限界に来るときでもあるわけです、
  そこで起こるのが、収入に比して負担が大きい、という形による貧困であり、これが先進国的な貧困と呼べるわけです、

  ではそれに対して、どのような手があるのか、ということは次に書こうと思います。





  さて、それでは次に、経済政策としての社会保障、ということでも書いてみようかと、 前回の続きで、前回は先進国における貧困とは、経済発展=国民の経済負担、であるので経済的に発展した先進国では、収入の問題ではなく、経済的負担から貧困が起きやすく、負担増加が貧困の問題になりやすいわけです。

  ではそれに対して、どのような対処法があるのか、ということについて書いてみると。


  それで経済政策としての社会保障ということで、相変わらず答えがタイトルに書いてありますが、先進国における貧困の問題は、経済負担の増大に原因があるのだから、社会保障で対処するのが正しい、つまりそういう意味で言えば社会保障こそ先進国における、経済政策であり、経済の発展が経済負担になるのならば、ある以上の経済発展は、社会保障制度とセットにして考えねばならない。


  経済が発展するということは、一人一人の経済負担が増大することだから、非常に不安定な経済、そして社会になる、
  つまり豊かさは豊かさで、貧しさと同じように問題を持っているということ。


  豊かだからこそ貧しくなる、光が強いほど影が強いとでも言おうか、経済が発展するということは、それだけリスクの多い不安定な社会になる、といえる。


  あれもこれもそれもできないといけない、あれもこれもそれも買えないといけない、経済発展だけを考える社会では、無尽蔵に人間に対して要求をする社会になり、その限界で経済の発展が止まり、そしてその過剰要求によって、経済や社会が破綻していく。

  日本が経済的に没落した原因とは、この経済発展による、無尽蔵な人間への要求が、すべてを破壊し尽くしたところに問題がある。

  だから日本が落ちていくのはもうしかたがないが、このことについては認識をしておいたほうがいい、


  本来ならば、ヨーロッパのように、社会保障制度と経済成長の流れをセットにして考え、経済成長による経済負担を、社会保障によって緩和し、経済の成長政策と経済の安定化策を同時に行い、経済が経済発展によって壊れないようにする配慮が必要だったのだが、

  しかしそのタイミングで新自由主義的政策を打ったため、経済は壊滅的に壊れてしまったというのが、現状でしょう。


  経済は負担でもあるわけで、だから決していいものではない、経済とはその負担とメリットの間で、価値がある場合のみ意味があるもので、先進国のような経済発展をしてしまったところでは、経済というものの負担について考えねばならない、

  そしてそこで必要になるのが社会保障政策であり、社会保障政策を経済政策として、適切に対処をしなければ、経済は過負荷によって崩壊する。


  であるから、本来ならば今の日本は社会保障による、経済安定化策と、経済発展を目指す政策の二つを、並列的に考えねばならないところなのだが、

  結局のところ利権になりづらい社会保障政策を、政府が捨てたため、個人個人の経済負担が異常化し、それによる個々の経済破綻が貧困層を作り、貧困層が経済の悪循環を作り、貧困層に合わせた経済レベルまで落ちることになったわけです。


  生活ができるレベルまでしか人は生きれませんから、社会保障の支えがない限りは、経済は自然に衰退し、それをとめることはできません、
  先進国のような経済の発展した形では、経済の発展という流れもありますが、経済の衰退という流れも非常に強いのです。


  だからその両方の流れに対処をしないと、先進国の経済政策としては失敗になるのですが、日本はそれで完全に失敗してしまったというのが、今の日本の現状ではないかと思います。






    それでは、そろそろ戻したほうがいいような気もしますが、う~ん、あんまり政治に動きがないので、だからもう少し動き始めたら、戻したいのですが、しばらくはこんな感じで、
    
    なので次回も週一回で、来週の水曜になります、では次回まで。