深*龍宮の使いのブログ

色々なことを書いていきたいと思います、よろしくお願いします。

市場原理の欠点

2008-02-26 11:41:03 | 社会
    どうもこんにちは



  きのうNHKでドキュメンタリー番組をやっていまして、内容はアメリカがパキスタンの親米政権を維持しようとして、失敗したという内容で、なかなか面白かったです。


  アメリカはパキスタンにおいて、テロで亡くなったブット元首相とムシャラク大統領を協力させるようにして、親米政権を維持しようとしていたらしいのですが、アメリカはこういうところがいつも間抜けで、この二人が対立関係にいたことをまったく考えないで、連立させようとしたという内容でした。

  それで結局、連立は失敗して、ブット元首相はテロでなくなり、ムシャラク政権は選挙で大敗し、親米体制は破綻してしまったようです、


  そのドキュメンタリーをみていて思ったのですが、アメリカの外交戦略はかなりでたらめでだなあと思いました。 例えばいまアメリカはテロとの戦いというのをしていますが、その原因にあるイスラム原理主義というものも、実はアメリカが作ったものらしい、


  よくイスラム原理主義というと、ジハード 聖戦といいますが、本来ジハードというのはイスラム教では目的に向かって努力をする、という意味で別に戦うような意味はなかったようで、

  それをアメリカがソ連侵攻のアフガニスタン戦争で、イスラム教徒を利用しようとして、勝手にジハードというものを戦争をするものという意味に変えたらしいです、


  その結果が911のテロなんですからまさに自業自得ですけど、やはりテロとに戦いなどというのはただの茶番で、アメリカがすべてにおいて悪いというだけなんでしょうね、今の世の中は。




  さて、それはいいとして今日は、市場原理の欠点、ということでも書いてみようかと、ここ数年の日本は市場原理主義的な、市場の万能性を軸とした経済政策をしてきましたが、その結果どうなったかというと、経済の衰退のようなものを招いているわけです、 となると市場原理的経済政策というものは間違いがあり、問題点があるということになるわけですね、

  ではその欠点とはなんだろうか、ということでも考えてみようかと思っているのですが、

  
  それで市場原理の欠点ということで、市場を軸とした経済政策である市場原理的政策、新自由主義ですか、まあそういう政策をここ数年してきて、さて、もしその政策の言っていることが正しいとするのならば、この国の経済状況はよくならなければいけません、
 
  しかし状況を見る限りそうはなっていない、その原因を探ってみると、市場に対しての過剰な依存体質、そして市場の独立的な体制、この二つがその原因になっているように見えます。


  市場原理という市場を絶対視する視点は、悪く言うと市場以外を否定してしまうという欠点があり、それが実体経済に悪影響を与え、結果として経済に対する破壊行為になることもある、

  市場を絶対視するということは、市場がうまく成り立てばそれ以外は否定してもかまわないという考えになり、それが危険な発想を生む、

  市場はあくまで修正的な存在であり、実態は存在しない、しかし物事が複合化し大きくなってくれば、その接点も増え結果としてその修正点である所の力が大きくなる、

  市場原理はこの観点に立ち、過剰な力を持った市場を神の様に神聖視する


  その結果が市場を絶対視、神聖視した市場原理であるが、この世は宗教世界ではないので現実的に起こることは、市場の寡占化のようなものになる、 市場の寡占化というのは、市場の中で何かが過剰に占有するのではなく、市場自体が経済を支配しようとする動きである、

 
  市場はただの取引の場であると思いがちだが、そこにも人はおり力が強まれば自我のようなものが仮想的に生まれる、金融はその自我に近いものではあるだが、まあとにかく、経済というものが過剰化してくれば市場の経済支配のような動きは起こるということ。


  もちろん市場の価値や意味というものはあると思うのですが、やはりバランスが崩れてしまうというのはよくないことで、市場を肯定したとしても、過剰に認めるような今の世の中は否定すべきではないでしょうか、

  市場にも主観はあり、ただのメカニズムではなく人為的に動くものでもある、それをつながりだけのものと錯覚してしまうところに、市場原理の致命的な欠点がある、市場による経済支配の弊害を考えない限り、市場の正統性もないことを彼らはわかっていないのでしょう。


  まあとにかく全体としていえるのは、市場原理的な市場の絶対性の視点は、市場の問題点に対する配慮がなく欠点が多い、 だから市場というものとよりよく付き合うためには、市場を絶対視するのではなく、その市場の問題点、具体的には市場の経済支配をどう防ぐか、それが重要になるでしょう。

  不思議なもので、そもそも経済の問題点の修正である市場も、過剰化すればまたそれ自体の修正を必要とする、どうやらこの世というものは無限ループのような構造を持っているようですね。






    それでは今は週二回ですので、次回は木曜になります、では次回まで。