名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

命を懸けた仕事

2023-12-02 | 思う事


 車が激しく行き交う道路、
真夏の炎天下
道路工事をする作業員。

車道の隅で
旗を振りながら自動車を誘導
する警備員。

まさに危険と背中合わせ。
ほんの些細な判断ミスでも命を奪われる。

細心の注意を払い
防備していたとしても、
車が誤って突っ込んできたら、
不可抗力で死んでしまう。

作業員も警備員も、
まさに「命を懸けた仕事」



 産業構造の変化に伴う
日本企業の大陸の大国への進出・・・

 好むと好まざるに関わらず、
国際競争の波に対応せねば生き残れない。

大手、一流企業に勤めるエリート社員。

会社から「大陸に行け!!」と
言われれば、
危険を承知で行かざるを得ない。

 もし、酢パ伊・容疑でも掛けられて
拘束されたなら、
何十年も収監されることもあり得る。
国は助けてくれない。

 冤罪でお縄になり、
〇刑になる可能性もある。

 それでも・・・
一流企業のレールに乗ってしまったからには
苦渋の決断ではあるが家族を残して
危険を承知で大陸
に行かなければならない。

まさに・・
 命を懸けた仕事 



 電気工事の仕事・・
雨の日でもやらなければならない。

 大雨が降るなか、
民家の軒下で電気メーターの取り換えをする。

電機が流れる部分
に水が少しでも入ると
短絡して火を噴く。
この場合、
強烈な炎を浴びてしまう。

 まさに「命がけ」 



電気工事・・
手袋や、衣服が濡れた状態で
電気が流れる部分を誤って触ってしまうと
感電する。

雨が降っていて、
衣服が湿っていると、
乾燥時の10倍以上の電流が体を流れる。
当然、死んでしまう。

それでも・・必要に迫れた場合
やらなけらばならない。

怖いから私にはできません
・・・では済まされない。

 まさに「命がけ」



 生活を維持するために働く。
収入を得るからには、
それなりの危険が伴う。

大多数の労働者は
低い賃金でも、黙々と、淡々と、粛々と、
働き続ける。

これらの方々の
「命懸け」とは、

政治家や、活動家が宣う
決意とか・・根性とか・・
「精神論としての命がけ」
とは意味が違う。

 一歩間違えば、本当に死んでしまう状況下 

「現実性のある命懸け」である。

されど・・・
 上記の労働者の方々は、
そんなことを
大きな声でアピールしない。

これが、
 露骨でない嗜み
(たしなみ)

これを 品性  
と呼ぶのだと思う

死んでしまう危険と、
常に背中合わせで仕事をしていても、
そんなことを、周囲に
大袈裟にアピールすることは
野暮である。

堅気の人間なら、そのような言動に
恥じらいを感じるだろう。

ごく普通に、
平凡に、正直に、
地道に生きる人々は、

自分の為、家族の為、強いては社会の為・・
「命懸け」の仕事をしている。

しかしながら、
それを大袈裟に誇示したりはしない。



「命懸けでやります」・・



と言う言葉は絶対に
吐かないよう心がけています。

この言葉は私にとって
禁句だと思っています。



「命懸けでやります!!」

と・・・お吐きになる、
政治家や、
社会活動家を目にします。

私の場合・・・
このような事を仰る
方々に対して基本的には
警戒心を持ちます。



 命がけでやります!!  

「生命の危機」と
背中合わせの仕事をしている訳でもないのに、
このような言葉を平気で吐く輩を
「昭和の化石」と呼ぶ。

昭和の時代には通用した言葉かもしれませんが、
現在社会では通用しない。

仮に、強い意志の表明であっとしても、
それは、あくまでも
「文学的表現」である。

単なる自己陶酔と思われるだけである。



浪花節や、講談を知らない
現在の若者は、
「命懸けでやります」
などと吠えるオヤジを見たら、
ひとことで表現するだろう・・

 ダッサ 



老人とは・・
この若者の的確な言葉の意味が
分からない方々であると思う。



私も老人の部類かも知れません・・

最近の優秀な若者に
ダッサ!!と言われないように
気を付けねばならない。







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