親鸞いわく・・・・
罪障、功徳の体となる
こほり とみず のごとく
こほり おほきに みずおほし
さわり おほきに 徳おほし
三帖和讃 第21首
・・・・訳・・・・
罪障( 悪い行為 ) が
功徳 (幸福をもたらす善行) の
妨げになるのではなく、かえって体となる。
それは、氷と水の関係に似ている。
氷が多い場合、水が多くなように、障り ( 妨げ 支障 ) が多いときに
かえって功徳が大きくなる。
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罪障を感じて、苦悩が込み上げてくる・・・・
煩悩が次から次へと押し寄せてくる・・・・
煩悩があっては極楽に行けない?
煩悩を絶たないと、苦しみ続ける?
そんなはずはありません・・・
親鸞聖人の理論から言える事は、 誤解されやすい言い方ですが・・・
煩悩は多いほど良い。
煩悩が功徳の妨げになる訳がない・・・
煩悩にも感謝すべき・・・
唯円さんは、
煩悩に対して、「 悪魔と戦う 」というような事を言っておみえですが、
親鸞聖人の云わんとすることは、
そんなちっぽけな価値観では無いような気がします。
障り多きに徳多し