
日用品を扱う、
某・「連鎖販売取引団体」A社
が行政処分を受けました。
統計を取った訳ではありませんが、
私が知る限り、
宗教関係やスピリチャアル系の人間には
この手の「連鎖商法」
の信奉者が多いと感じます。
「連鎖商法信奉者」と「スピリチャアル系」
の人間には、何らかの
相関関係があるような気がします。
この奇怪なカラクリには詳しいのですが、
強い反感を買うと恐いので、
気の弱い私としては
この辺はあまり言及できません。

「ウマイ話」
に乗ってしまい、
信じてしまったひとも、
ある程度深入りすると、
次第に不信や、疑いを持ち始める。
このような、離れようとする会員に対して、
「連鎖商法」の親方様の発する
「決まり文句」
があります・・


せっかくここまで頑張ったのだから・

これは、


この双方に共通する
決まり文句です。
不信を持ち始めたが・・
それこから抜け出せない。
その背後に存在する呪縛とは、
「今やめたら、
今までの投資や苦労が全て無駄になる・・
それ故に・・・今更、疑いたくない・・
続けざるを得ない・・」

「せっかく、ここまで、やったので」
この言葉や、思いは・・・
「思考停止」「呪縛」と
言う名の魔物を創り出す。
今まで、真剣にやって来た人・・・
今まで多額の投資をして来た人・・
その度合いに比例して魔物の支配が強くなる。
これまでの労苦や投資に比例して、
・・・せっかく、ここまで、やって来たので・・・
と言う想念「魔物」を内部分泌している。

そい云う私も、以前大きな失敗をしたことがあります。
ある人物の事業を支援したときのことです。
この人物は、善良で、純粋で、清廉潔白、
決して悪い人ではありませんでした。
立派な思想の持ち主で、
善意の人でした。
しかし、残念ながら・・
次第に、
この方の実情が分かってきました。
軽率で、単純で、社会経験に乏しく、
危機管理意識に乏しく、
自己陶酔、誇大広告、自画自賛。
この人物と知り合ってから、
かなり初期の段階で、
この人の軽率さに気付く場面は数回ありました。
それでも、
この人物は、立派な思想をお持ちのお方だったので、
欠点ばかりに焦点を当ててはいけないと思い、
深く関わってしまいました。
その後、色々な経緯があり、
最終的には縁を切ったのですが、
何事も用心深い私ではありますが、
徐々に深入りしてしまった背景には
「ここまでやったのだから」
という意識が、的確な
判断を遅らせてしまったと感じます。
もっと早い段階で、手を引いていれば、
ここまで不愉快な思いをせずに済んだはずです。
見切りの速さが肝心であると痛感した出来事でした。

特に、宗教・や精神論、
思想・イデオロギーなどが絡む事柄に対しては、
理性で判断して




行為や実績に対して、信用できない。
このように感じるなら、
「せっかく、ここまで、やって来たので」と
言う想念(魔物)に
打ち勝たねばならないと思います。


「せっかく、ここまで、やって来たので」
「今までの努力が全て無駄になる・・」
この、情念に打ち勝たなければならない。
