DL-103 PRO
家の近くのオーディオショップにちょっと見に行ったら
思わず買わされてしまいました。
DL-103は言わずと知れた、DENONの超有名カートリッジ
このカートリッジが有名な理由はNHKのFMステレオ放送開始に伴い、
NHKと電音(コロンビア時代のデンオン)が1964年に共同開発し、
そのカートリッジを1970年に市販モデルとして販売して以来
41年間変わらず、今も現行品として売られている超ロングセラーカートリッジです。
(それだけ基本性能がしっかりしていると言うことですね)
さて、今回買ってしまったカートリッジは、DL-103 PROという製品です。
この商品はDENOM製のDL-103でも、NHK仕様のDL-103でもありません。
ハイフォニック・ミュージックアートという会社がDL-103をベースに独自に改良したカートリッジです。
ここの社長はデンオン時代の技術者で、現行のDL-103を初期のDL-103に近い音が出るようにチューニングしてあります。
一番わかりやすい改良点は針先でしょうか
オリジナルは16.5ミクロン(0.65ミル)の丸針
DL-103 PROは0.25㎜角ソリッドダイヤになっています。
その他の違いは、ここら辺を参照してください)
私は、オリジナルDL-103は持っていないので比較はできないのですが、
自分の持っているDL-103FLと比較すると
FLは若干高音がキラキラの印象ですが、フラットな印象です。
そしてなにより、楽器ひとつひとつの音がはっきり聞こえてきます。
また、左右の音の混じりが少ない(クロストークが小さい)と感じました。
すごく好きな音です。
通常このカートリッジは39000円程度で売られているのですが
たまたま、お店に行ったときに新品未開封の中古が入荷したばかりで
29000円で売られていました。
オリジナルDL-103が現在の価格が26000円(発売当時は16000円)なので
お買い得だったと言えるでしょう。
ちょっと不思議なのはこのDL-103 PRO針圧の表記に何種類かあるようなのです。
ネット上でも2.5g±0.5gだったり、2.5g±0.3gだったり・・・
ちなみに私の製品の取説には2.0g~2..5gとなっています。
同梱のDENONの取説のオリジナルDL-103は2.5g±0.3gとなっていますが
この製品はプロトタイプなので別紙の緑色の印刷物の方で合わせてください。
ヘッドシェルも変わっていたのですね。
黒からシルバー。
本当にアナログって、面白いですね。
カートリッジを変えたり
ターンテーブルシートを変えたりすると
音が変わるんですもんね。