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そんなに詳しいわけではありませんが、私はジャズをよく聴きます。
聞き始めた最初の理由はオーディオの音を自分の好みに仕立てることが目的で
聞き始めました。
大学当時の自分のイメージは映画”スイングガールズ”中で語られていたように
”ブランデーグラス片手に・・・”って言うようなイメージしか
ありませんでした。
(そんな80年代は80年代ポップスやアイドル歌手に夢中だった・・・)
そんな頃、取っつきやすいジャズは無いものかと物色していた時、
Oscar PetersonのWe Get Requests出会いました。
このCDはジャズのスタンダードナンバーやボサノバの名曲を演奏したものです。
パーソネルはOscar Peterson- Piano Ray Brown-Bass Ed Thigpen-Drums
という、ピアノトリオの頂点"THE TRIO"称号を与えられた名コンボです。
演奏は簡潔で難しいところがなく、きわめて聞きやすい。
一曲あたりの演奏時間が短いのも聞きやすい要因といえます。
録音もスイングジャーナルのジャズディスク大賞の<録音賞>受賞の折り紙付き、
とても40年以上前の録音(1964年)とは思えないくらいの高音質。
上記のCDではあまり発揮されていないが、Oscar Petersonといえば
ピアノの鍵をフルに活用しミスのほとんど無い超絶技法で、
力強いタッチと美しいアドリブ、明るくハッピーな演奏が彼の身上。
そんな彼のトリオの超絶技法とアドリブのすばらしさを味わうには、
DELTA MUSICから発売されているPARIS JAZZ CONCERTシリーズの
Oscar Peterson Trio(SACD 52 009)というCDがおすすめです。
録音は1961年と1963年パーソネルは前述の3人、
ピアノ演奏時のうなり声やかけ声が収録されていていて、生の声が聞けますよ。
もう一枚Oscar Peterson-Vol.Ⅲ the way Ireally Play
このCDはプライベートスタジオにお客さんを入れて録音したもので
きわめてライブに近い演奏となっています。
こちらも演奏時のうなり声やかけ声が収録されていていて、生の声が聞けます。
パーソネルはOscar Peterson- Piano Sam Jones-Bass Bob Durham-drums
というメンバー、1968年の録音です。
このアルバムとDELTA盤にはデュークエリントンのSATIN DOLLが
演奏されているので会場とメンバーの違いでどれくらい演奏が異なるか
比較することができます。
そんな、Oscar Petersonさんが先日(2007年12月23日)お亡くなりになりました。
スイングジャズ、モダンジャズ時代の巨匠がまた一人この世を去りました。
本当に寂しく残念な限りです。最後に一言彼にお礼が言いたい、
「Oscar Petersonさん、ジャズの楽しさを教えてくれてありがとうございました」
写真のCDはすべてSA-CDですが、すべてハイブリット盤ですので
普通のCDプレイヤーでも再生可能です。
SA-CD盤はDSD(Direct Stream Digital)でリマスタリングされているものが
多いため、得てして通常版より高音質のものが多いと思います。
Oscar Peterson Trio
We Get Requests
Verve Music
ユニバーサルミュージック UCGU-7032
Oscar Peterson-Vol.Ⅲ
the way Ireally Play
MPS Record
ユニバーサルミュージック 06024 9811295
Oscar Peterson Trio
Delta Music 52 009