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今更ながらオンキヨーのScepter 2002を購入しました。
このスピーカーは1990年に発売されたので23年前製品です。
そんなわけで超バブリーな製品です。
当時の定価が1本200,000円、2本で400,000円です。
重さはなんと1本48.5Kgです。
それよりも、上に乗っているホーン部(ツィーター部)レジンコンクリート製で、これだけで11.5Kg!
ウーハーの素材には北極圏に近い高緯度の木材を原料にしたパルプ(成長が遅いので密度が高い)と
ホヤ(海にいるあのホヤ)から取った天然セルロース(もっとも結晶化度が高い)を使用して
剛性と気密性を高めています。
さらに、大口径コイルと大型マグネットで過渡応答性を向上させています。
高域には超弩級スピーカーGS-1の時に開発された技術を駆使して
スーパーハイパボリックホーンを採用しています。
このホーンは色んな関数を駆使してホーン内部の構造を出来る限り凹凸のないフラットにすることによる様々な音の歪みを低減する設計がされています。
また、エンクロージャー(箱)にも様々な補強やスリットを用いて小部屋を構成することにより不要な振動や共振を押さえる設計がされています。
で、音ですが
今までのB&W703とは全く違った音でビックリです。
703はストレートにどーん!と出すいい意味で平面から音が出てくる感じですが
Scepter 2002は包み込む感じの音の出方をします。
購入して最初の音を出した時はまとまっていないばらばらな音で
「失敗したかな?」と思いましたが
再生機器全体のエージングが終わる頃にはそこそこいい感じの音になってきました。
とにかく、ボーカルの声の揺らぎやかすれ具合がすごくきれいでシビアに再生されます。
弦楽器のアタックとか演奏時のちょっとした力の加減がそのまま再現されます。
703は私の部屋だとちょっと低音過多の傾向でしたが
このスピーカーではおとなしめに聞こえるので今まで聞こえなかった
細かいアクセント的な楽器の音が聞こえるので楽器が増えたように聞こえます。
さらに音の広がりが豊かで音場が広く聞こえます。
短所はホーン型なので指向性が強くリスニングポイントをはずれると
極端に音が変化します。極端にいうと首を動かすだけで音質が変化します。
ちまたの情報では結構使いこなしの難しいらしいですが
自分で聞いている限りとりあえずいい線いっているのではないかと思っています。
それと色々遊べそうなので余りお金を掛けずにセッティングによる変化を楽しんでいきたい思います。
とても面白そうなもので一発でお気に入りです。
定価ベースではほとんど変わりませんが輸入品の703には輸入税、輸送費付でこの価格に対して
Scepter 2002は当時からとてもこの価格では作れないし儲けがないのではないかと言われていた国産スピーカーなので
ランク的には703より上位のスピーカーですが購入価格は
703の下取り価格とほぼ同じなので703を売れば財政負荷が最小限なのがうれしい。
さて、私はこれから山形に遊びに行きます。
今年のGWは前半のみ旅行後半は音楽三昧予定です。
長持ちしますね。(うちはボロボロ)
今度聞かせてくださいね。(1週間後くらい)
このスピーカーですが、TAOCのスパイク型インシュレーターTITE-35Sでかなり良くなります。体に感じる振動が変わるほどでした。
あと ケーブルはオヤイデPCOCCAにして音は激変でした。