五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2024・3・15

2024-03-16 09:27:12 | 日記
昨日の日記を見て近所に住む女優のNさんが、怪我はなかったのかと心配して電話してきた。申し訳ない。俺としては自分の身体に起きた珍妙お下劣な出来事を面白おかしく描写するつもりだったんだけど、俺の文章力のなさが誤解させてしまったみたいだ。別に大したことではないんだ。単に左手と腰と尻に力が入らなくなった俺が浴槽から出ることが出来なくなったということでね。そしてリハビリ療養士のTさんが別のフロアの俺の部屋で待っているということでね。でもTさんは最初の電話をくれてから30分も経つのに俺が風呂から出てこないもんだから不審に思って二度目の電話をかけてきた。彼女はまだ30代の女性、俺は真っ裸、それも蛙みたいな格好で浴槽から出れないでいる。そんな惨めな格好を新婚直後の魅力的なTさんに目撃されていいのか?後期高齢者の俺だってなかなか決心はつかなかったけど、もう30分も浴槽の中でもがいていた俺は覚悟を決めてTさんに助けを求めた。数分後現れた看護師でもある彼女は、ジジイの裸なんか見慣れているのか、猫か犬でも救い出すかの様に真っ裸の俺の手をとって引きあげてくれたのだった。単にそれだけの話。でも夕方待ち合わせをしていた50歳から女優修行をしているYさんにこれを話しても彼女は面白がらない。絵づらを想像したら笑い転げる筈だと思ったのに、後期高齢者の真っ裸の姿を想像しても気色悪いというだけか?ということでその日はYさん推薦の永福町の焼鳥屋に行ったのだけど、駅前だと早とちりしていたのが悪いのだけど、その焼鳥屋までがかなりの距離だったので、途中で歩けなくなりその焼鳥屋につくまでに疲れ果てたのと昼間の事件の精神的ショックが重なって焼き鳥を味わう余裕はなくなっていた。
コメント
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