五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2020・2・13

2020-02-14 10:50:11 | 日記
去年の11月に亡くなった女優木内みどりさんを偲ぶ会(正式には『木内みどりさんを語り合う会』)に出席するのにどうしてこんなに緊張するのだろう?そりゃ発起人が有名人ばかりと云うこともある。以前の業界を離れて22年、乃木坂で店をやっている時には時々映画賞の祝賀パーティにも出かけたが、こっちに移ってからはパーティらしきものには無縁だと云うこともある。でも一番気が重いのは、案内状には礼服NGで平服でお越しくださいと書いてあったことか?平服と云ったってジーパンと云う訳にはいかないことくらいは分かっている。明るい色のチノパンもダメだろう。ダークな色合いの上下、それもできたらお洒落着。普通の方は持っていらっしゃるだろうけど、この22年間飲み屋業時折作演出家を営む俺にはそんなものは持ってない。礼服でOKにしてくれればどんなに楽だろうと一人愚痴をいいつつ、お洒落ではないけど辛うじて揃えたダークな色合いの上下を身にまとい、出向いた六本木鳥居坂にある国際文化会館。パーティ開始11時、会費一万円となれば当然食事がでると思って朝御飯をセイブしてきても馬鹿とは言われない。それに発起人の一人から内々に親しい人だけがしみじみと語り合う会だからと聞いていたもんだから、きっと多くても参加者は三、四十人程度だろうと思っていても、これまた馬鹿扱いはされないだろう。でも現実は違った。会場に入るなり数台のテレビカメラが参加者たちに向けられる。狭い会場にざっと二百人以上はいたに違いない。これって決して「内々に」でもなく「しみじみ」でもない、よくある業界のパーティだ。いや、業界といっても芸能界だけではない。元総理大臣夫妻もいれば、この間の選挙で当選した寝たきりの参議院議員もいる。そのグループの代表である元俳優の政治家もいる。元都知事で作家もいる。財界人として有名な人たちもいる。そしてその中には有名芸能人がウジャウジャいる訳で、そんな中に無名人が話し相手もいなくてぽつんと立っているのは、それだけで気疲れした。勿論、お店のお客さんだったり、もう何十年も会ってなかった業界系の人々がいることはいた。先日十数年ぶりにメールして旧交を温めた「ハムラアキラ」の脚本家、黒沢久子さんや、もう四十年も前に知り合って今日まで交流が続いている芸大大学院教授で脚本家の筒井ともみさんとも親しくお喋りをすることができた。でも、疲れたし、腹が減った。俺の窮状を察した筒井さんに誘われて昼下がりの六本木の日本蕎麦屋へ。そこで升酒を飲みながらの一時間。それでかなり出来上がってしまったもんだから、それから部屋に戻って妹夫婦と母に食事を提供する時には、意識は朧げ。それでもご主人のUさんに念願の牡蛎カレーとサラダ納豆を食べて貰えてよかった。二人が帰った後、店はSN君に任せて五階で一休みしていたら、9時過ぎに映画プロデューサーのKさん、しばらくして美人脚本家のNさんが来店。11時過ぎまで。その頃には昼間の疲れがすっかり抜けていた。★テアトロジャージャン第18回公演『雀色時に炎立ち~小野田家の人々①~』(作演出・桃井章 出演・服部妙子、桑原なお)・上演日時/3月30日(月)19時開演、 31日(火)開演14時&19時半、 4月1日(水)開演14時 、2日(木)開演19時 3日(金)開演14時、4日(土)開演14時&19時半、5日(日)開演14時 開場時間は開演の30分前です ・ 料金3500円 ・会場 テアトロジャージャン(渋谷区恵比寿2ー31ー3 オーオカビル4F) ・お問い合わせ、ご予約専用電話は090ー9964ー2231 Eメールjerjan.hiroo4f@gmail.com
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