日日是好日

退職後の日々を写真で記録

松風摂心会(2)

2013-06-24 11:50:49 | 座禅
一週間ぶりの我が家である。北海道の函館で開催された摂心から帰ってきた。
この一週間を振り返ってみる。
6月16日、新潟空港から札幌へ向かった。札幌駅近くのホテルにチェックインしてから、すぐに蘭越の僧侶の方が入院している病院へ行くことにした。JR「あいの里教育大駅」で下車すると、いかにも北海道らしい綺麗な駅であった。



駅からすぐの所にその病院はあり、3階の病室へ行くと、明日が手術とのことで、二時間ほどいろいろな話をしてから病院を後にした。

6月17日。摂心は夕方からの開始である。朝の8時に札幌駅で同じく摂心に参加する知人の娘さんと待ち合わせ、摂心の開催される函館に向かった。



函館駅には今回の摂心の責任者の僧侶であるハンサムなO氏が迎えに来てくれていた。さらに長野県の上田市から参加するI氏を函館空港に迎えに行き、摂心の開催される潜龍寺へと向かった。
本堂の一郭を仕切った摂心の場所には、大きな座布団が並べられ座蒲がのせられていた。持参した自分の座蒲と取替え、着物と袴に着がえて、いよいよ5日間の摂心開始である。4時振鈴(起床)、9時開枕(就寝)はいつもと変わらない。師家はいつもの好国寺の玉木芳宗老師である。
在家の参加者は、男性は私と宮城県からの参加者S氏の2人で、女性は3名であった。あとは僧侶の方たちで15名ほどであった。
参加者のうち未見性の方が多かったこともあり、独参の時には凄まじい光景が広がった。喚鐘場に並び、未見性の人は自分の番になると、急いで鐘を打ち、老師のいる独参室へ火の玉となってダッシュし、大声で自分の境地を述べる。私の若い頃の好国寺の摂心を思い出した。もし全く知らない人がこの光景を見たら、何事が起こったのだろうと驚くに違いない。
宿題だった公案は3日目にようやく透すことができた。その後、初期の頃の公案を飛ばして、していなかったのが分かったため、戻ってそれらをすることにした。比較的容易な公案だったので五つの公案を透すことができた。
見性者が一名でた。何と札幌から同行した知人の娘さんである。二回目の摂心で、まだ23才である。おめでとう。
摂心は5日目のお昼で、全て終了した。
多くの人にお世話になった。特に食事を作ってくれた典坐(てんぞ)の僧侶の方に感謝します。また、あのハンサムなO僧侶の方は摂心の設定、食事作り、策励とお忙しかったでしょう。感謝します。一緒に坐ったみなさん、お世話になり、ありがとうございました。もちろん指導して頂いた老師にも感謝します。
摂心中の5日間はお風呂に入れない。そこで、摂心終了後は皆さんで温泉に一泊するのが恒例になっているようだ。今回も函館の湯の川温泉に行き湯の川プリンスホテル渚亭に一泊した。大きな露天風呂の目の前が津軽海峡で、函館山や津軽半島を見ることができた。夜は部屋で十二時頃まで語り合った。
翌朝、函館駅の近くの函館朝市を見てから北斗5号に乗って新千歳空港に向かった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松風摂心会 | トップ | 今日の朝 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

座禅」カテゴリの最新記事