教育落書き帳

教育とは何か…子どもの視点を尊重し、親、伴走者、市民の立場から語ります。子どもを語ることは未来への信頼と希望を語ること。

■平成24年度の《保護者のための不登校セミナー》からの感想など(その1)

2013年03月11日 | 不登校
《保護者のための不登校セミナー》(パート1)から

▼平成24年度もこの3月を残すだけとなった。遅きに失した感はあるが、ここで平成24年度に開催された《保護者のための不登校セミナー》の成果と、そのために開催した《不登校児童生徒支援のための官民連携会議》とについて、民間教育実践者・フリースクールの側から参加したメンバーの一人として、簡単ではあるが報告したいと思う。

《保護者のための不登校セミナー パート1》は9月17日に、市民会館浦和において、埼玉県教育委員会の主催で2つの親の会と3つのフリースクールが民間側から協力するという形で開催された。昨年度に引き続くものだが、昨年と違うところは、今年度の場合、悩める保護者を中心に据えたものから、当時不登校であった子ども達に参加してもらい今の自分から見えることを語ってもらおうと、セミナーの中心を不登校であった子ども達の体験発表に置いたことである。

不登校をしていた当時どんな思いであったか、不登校体験を通して学んだことは何か、不登校をどのように克服したか…等を、高校生や社会人となった現在の視点から語ってもらった。不登校の当事者ならではの様々な思いや視点がそこにあり、参加した保護者や教職員等にとっても新鮮なものがあったはずである。ぱいでぃあの卒業生も参加していたがその物怖じしない物腰や鋭い問い掛けに感心した父母の声もあった。惜しむらくは、専門家と称される司会の大学教授が必ずしも子どもたちの内なる声を十分に引き出せたとは言えず、進行も不登校からいかに脱することができたか、何がそれを可能にしたかなどの肝腎なところを素通りしてしまった感があることである。

《保護者のための不登校セミナー パート2》は12月1日、浦和駅前のコムナーレ(浦和PARCO10階)において行われた。パート1とは逆に、今度は民間の我々の側が主体となり、埼玉県教育委員会には広報その他で縁の下の役割を担っていただいた。パート2では、パート1での問題も踏まえ、オープンセレモニーにもと不登校であったこの子の歌と演奏を据え、次に不登校の子どもを陰で支えた親たちのそれぞれの思いを語ることをメインに置き、司会や進行は親の会やフリースクールのメンバーが担った。これは絶えず不登校の子ども達と生身で接してきた者達であるからこそできたことでもあった。参加された保護者や教育関係者の称賛の声もそれに関するものが多かった。

(2に続く)

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