教育落書き帳

教育とは何か…子どもの視点を尊重し、親、伴走者、市民の立場から語ります。子どもを語ることは未来への信頼と希望を語ること。

2012年度:官民連携による「保護者のための不登校セミナー」について

2012年09月04日 | 不登校
■■■ 保護者のための不登校セミナー ■■■

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▼昨年に引き続き今年も、過去3回にわたって開催した不登校の子どもを持つ保護者のための官民連携会議が様々な議論を経て、ようやく来る9月17日(月)、さいたま市民会館うらわにおいて開催する運びとなった。その詳細については、別紙「保護者のための不登校セミナー」~ひとりで悩まないで~とご覧ください。

▼私どもが全国で初と言われる不登校専門の子どものいる現場から声を発する教育月刊雑誌『ニコラ』を発刊したのが1995年6月のこと。それ以来、民間の側から様々な人々や組織が不登校の子どものいる現場から声を上げてきましたが、文科省を頂点とする教育行政はほとんどその教育の根幹は変えることなく続いてきたように思います。その結果、現在に至るまで、不登校に対する社会的認知は少しずつ広まり、学校教育を中心とする教育行政の側も紆余曲折しながらも徐々に手綱を緩めてきたようには見えますが、やはり小中学の不登校の子ども達は12万人というラインは崩れることはなかったのです。

▼一方ではわずかながら不登校の子どもたちの総数は減ったと言われながら、一方でいじめは、現在もいじめ自殺をきっかけに学校教育の大きな問題となっているように、増加しています。これは我々フリースクールを運営する立場からは奇妙なことでした。不登校となる子ども達は一様に大なり小なりいじめ体験を持っていたからです。これは不登校の数を減らそうという文科省からの働きかけがあり、それに沿った形で不登校の数を調整したからではないかと思わざるをえませんでした。学校は、本当は学校を離れた子どもたちの姿を見ていない、いや、今学校というところはそういうことを期待できないところになっているのかもしれない…そう感じました。

▼そういう中、昨年に引き続き今年度も、県の教育行政の側からの提案で「保護者のための不登校セミナー」の要請があり、他のフリースクール2校と親の会2つと教育委員会のメンバーによる参加という構成で3回の検討会議が持たれ、9月17日の開催にこぎつけました。内容や方法においては民間の要望を採用し、官報等による広報は県の教育委員会に任せるということで進めてきました。もちろん、県内の参加団体はどこが中心ということではなくどこもが自分たちの特色を活かせるようにということで、私達検討会議のメンバーは全くの黒子に徹して来ました。折角のこの機会です。お子さんのために良く活かしてください。

▼現在、学校を離れて不登校になっているお子さんんは様々な事由をお持ちのことと思います。どうかその思いを、我が子の最善の利益のためにこの日ぶつけてみてください。我が子が不登校となると、とかく学校に行けない我が子をせめ、到らない我が子のために学校や教育行政に良い取り計らいをお願いする形になりがちです。でも、たとえば、学校を離れただけで一切の義務教育の恩恵に与れなくなるのは何故か、どうして学校以外の教育機関での学習や活動が認められないのか、不登校経験はどうして評価されず汚点考えてしまうのか…などなど、この機会に不登校問題に付随する様々な疑問をぶつけてみてはどうでしょうか。そして、お子さんに最も相応しい立ち直りのチャンスが得られれば幸いに思います。

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「いきいきニコラ」のサイト
http://www.os.rim.or.jp/~nicolas/

「フリースクール・ぱいでぃあ」のサイト
http://freeschool-paidia.com/

「ぱいでぃあ通信」(不登校・フリースクール応援マガジン)(ブログ)
http://paidia.blog106.fc2.com/
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