教育落書き帳

教育とは何か…子どもの視点を尊重し、親、伴走者、市民の立場から語ります。子どもを語ることは未来への信頼と希望を語ること。

21世紀、人は何を選択するのか

2008年05月07日 | 「大人のフリースクール」公開講座
米、民主党指名争い大詰めに インディアナ州など予備選(共同通信) - goo ニュース

今日5月6日は民主党のアメリカ大統領予備選の投票がインディアナ、ノースカロライナ両州で行われている。遅くとも結果は明日正午頃(日本時間で)までには出るのではないか。その動向が注目される。見方によっては対岸の火事のようなものだが、どちらが大統領候補になろうと、日本にとっては厳しい事態が待っている

これは全く私的なことあり、明日の結果を待って、「やはりそうであったか」などと言ってお茶を濁す手もないわけではないが、ここで敢えて「オバマ氏に大統領候補になってもらいたい」と率直に表明したい。クリントン氏はまるでダメだと言うつもりはないが、アメリカの大統領としてより相応しいのはオバマ氏の方だと私は思う。

ここに来て、今まで師と仰いできた教会の牧師の状況を弁えない過激発言によって急激に支持率を下げ、今回の選挙では逆に不利な立場に立たされる羽目になっているが、それはもちろんオバマ氏の落ち度ではないし、オバマ氏の人格や立場を正確に表しているとも言えないと思う。

オバマ氏にはその出自からして誤解されているところがあるようだが、彼はエリートの学校は出たが、その感性を形成しているものはクリントン氏と比べても決してエリートのそれではない。育ちの中でエリートを志向する勉学を重ねたということはあるだろうが、アフリカ出身の父親を持つことを含め、むしろ底辺の世界に足を付けて考え、行動しようとしているということがあるように見える。

そして、何より彼はその若さに似合わずバランスの人であるように見える。むしろクリントン氏の方がある特定の視野に囚われている感じが強く、将来的に世界の荒波の中でバランスある外交を展開できるのか不安さえ感じさせる。特に、中国やロシア、インド、日本、欧州、中近東や中南米などとうまくやっていく能力はオバマ氏の方が格段に上のように見える。大統領予備選の期間中、その場のしぎのクリントン氏の言動に対して、彼は一貫してぶれない姿勢を貫いてきた。

そしてまた、世界の政治や文化に与える影響でも、オバマ氏の方がずっと大きいだろうと思われる。今、世界には変革と希望を語れる人が必要なのである過去の経験だけでは今後の世界を導いていくことは出来ない

オバマ氏は今、かつてない試練を迎えている。それは偏にアメリカ国民は何を選択するのか、ということにかかっている。それはまた、「人類はとうとうここまで来たか」ということか、あるいは「まだ人類はここまでのものなのか」ということなのかの選択でもあり、アメリカ人、ひいては人類は今、何を選択するのかということでもある。