読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

緩和された中国の一人っ子政策

2008-07-12 10:04:43 | 読書

新潮新書「世間のウソ」日垣 隆著より
1984年、アメリカからの人権侵害非難により中国政府は「一人っ子政策」を多少緩和したと言う。
両親ともに人っ子だった場合は二人目を産める。只し二人目を産まないと約束した者には「一人っ子父母栄光証」が与えられ500元の表彰金も与えられ、子が18歳になるまで学費の援助が得られる。
一人っ子を失った場合は二人目を産む事ができるが事故や病気で子を失った後、それでも産まないと宣言し中国の国策に忠誠を誓った者にはは5000元の表彰金が与えられるのである。これらの資金は一人っ子政策に違反した親からの罰金が充当されるのだそうである。
この他に1100万人以下の少数民族や労働力不足の農村では二人まで産めるという緩和策があると言う。中国にはおよそ55の少数民族がいると言う事だ。