読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

米国の「日本化」――親と同居する若者の急増で

2012-03-31 10:27:23 | 暮らしの中で
wsj日本版から

米国の「ジャパナイゼーション(日本化)」が止まらない。「失われた10年」の話ではない。不況で親のスネをかじらなければ生活できない若者が増え、パラサイトシングル化に拍車がかかっている、という社会現象のことだ。

 米民間世論調査機関ピュー・リサーチ・センターが米国勢調査を基に分析したところによると(3月15日発表)、複数世代と同居する米国人の割合は、1950年代以来、最多となっている。

 特に、いったん親元を離れたヤングアダルト(25~34歳)が実家に戻る「ブーメラン化」が進んでおり、2010年の時点で複数世代と同居する25~34歳の米国人は、21.6%に達した。1980年には11%と最低を記録したが、その後、上昇の一途をたどり、とりわけ過去5年間の増加が顕著だ。その大半が親と同居する人たちで、10年に親元に戻った若者は、全米で550万人を突破。07年の15%増を記録している。

 こうした事情の裏に、若年層を取り巻く雇用環境の劣化があるのは言うまでもない。

 『アコーディオンファミリー(多層家族)――ブーメランキッズ、苦悩する親、そして、国際競争力へのツケ』の著者であり、ジョンズホプキンス大学で教鞭を執る社会学者、キャサリン・S・ニューマン教授(専門は貧困やワーキングプア)によれば、80年代半ば、米国をはじめ、多くの国でダウンサイジングやアウトソーシング、非正規労働が増加し、労働法の規制が緩和されたことで、新卒レベルの就職難が始まり、親の「セーフティーネット化」の必要性が高まった。

 若者のブーメラン化は、日本やイタリア、米国など、先進国で広く見られる現象だと、同教授は警鐘を鳴らす。

 現在、米国では、20代後半から30代前半の米国人の多くが、生活のために不本意な仕事に就いており、大学院など、学生に戻る人たちも3分の1に上っている。結婚か子供を持つこと、あるいは、その両方を先延ばしにする人も、34%に達した。

 18~34歳に年齢幅を広げると、仕事のない人たちの半数近くが、親との同居を余儀なくされている。一方、フルタイムかパートタイムの仕事を持つ「ブーメランキッズ」(親元に戻った子供)は35%、フルタイムでは30%どまりだ。つまり、経済的要因がパラサイト化に大きな影響を与えているのは疑う余地がない。実際のところ、ピュー・リサーチ・センターの調査では、25~34歳の同居組の8割が、お金がないために希望どおりの生活を送れない、と答えている。

 ニューマン教授が『アコーディオンファミリー』のなかで再三取り上げているのが、日本の同居組の例だ。若者の経済環境の悪化によるパラサイトシングルの増加は、晩婚化や少子化、不動産市場の伸び悩みなどに追い打ちをかけ、生産性の減少を招き、国の経済力や国際競争力を低下させる――。日本を見れば一目瞭然、というわけだ。

 移民パワーのおかげで、米国は、まだ人口減の問題は抱えていない。だが、ブーメラン化が進めば、若者はマイホームを買わなくなり、親の世代のような富も築けず、親の老後の面倒を見れるだけの財力にも事欠き、もはや自力では中流層としての生活を維持できなくなってしまう。

 事実、2010年の時点で、貧困レベル以下の生活をする25~34歳の米国人は17.4%に達したが、複数世代と居を共にする同年代の人たちの貧困率は9.8%にとどまっている。つまり、親という「セーフティーネット」のおかげで、かろうじて貧困を免れている若年層が少なくないことが分かる。

 ニューマン教授が米メディアに語ったところでは、ブーメラン化の加速で、20代後半以上の人が親と同居することへの「スティグマ」(恥)も徐々に薄れつつあるという。まさに「自己責任大国」米国も隔世の感あり、だ。

 さらに意外なのが、自立心と自活を身上としてきたはずの米国の若者が、親との同居を快適に感じていることである。先のピュー・リサーチ・センターの調査では、25~34歳の同居組のうち、親との生活に満足していると答えた人が、実に78%に上っている。

 翻って親のほうは、子どもが帰ってきたことで寂しさから解放され、「現役」に戻ったことで気が張り、若返るという思わぬ効果もある。だが、一方で、甘やかしすぎているのではないか、もっと突き放して現実と対峙させるべきかといったジレンマに悩み、子どもがこのまま居つき、孫の顔も見られないのではないかと案ずる親も多いという。



肥田美佐子 (ひだ・みさこ) フリージャーナリスト

おかしな感心を

2012-03-30 10:52:47 | 暮らしの中で
昨日、名古屋の娘から次男の写メールが届いた。
写真とは関係がないが、長男の方が木に
引っかかった友達のボールを取ろうとして
木に登ったが、枝が折れて下へ落ち、背中を
強打したとメールに有った。医者へ連れて行って
レントゲンを撮ったが異常なしだったと言う。
さすがは申年だと、おかしな感心を娘がしていた。

泥棒に入った家に「仕事をください」と

2012-03-29 09:09:26 | 新聞
南アフリカの東ケープ(Eastern Cape)州の住宅で、仕事が欲しいとドアをノックした男が、その家から盗まれた衣類一式を着ていたことから逮捕された。

「ドアを開けて驚いた。その人が私たちの服を着込んでいたから」と、この住宅の住人は現地紙に語った。

 東ケープ州のイーストロンドン(East London)にあるその住宅のドアを男がノックしたのは、25日のことだった。庭仕事をさせてほしいと言った男は、住人の靴、靴下、ベルト、ズボン、それに住人の婚約者のブラウスを着用していた。

 住人がそれら衣類が保管されていたはずの物置を確認したところ、盗まれていたことが分かったという。

「この男の厚かましさが私には信じられない。男をつかまえて警察を呼んだけれど、警察は45分たっても来なかった」と住人は語った。その間に強盗犯は逃走したが、後に警備員に拘束されたとい

チョコレートでダイエット?

2012-03-28 08:59:32 | 暮らしの中で

最近のある研究によると、チョコレートを頻繁に食べる人は、あまり食べない人よりやせている傾向が強いという。

 この研究では、南カリフォルニアの成人約1000人に週何回チョコレートを食べるか聞いた。ほかの食品や飲料についても質問。体格指数(BMI)も測った。資金は国立衛生研究所(NIH)が拠出した。


  チョコレートを食べる回数の多かった参加者は、そうでない人に比べて総カロリー摂取量が少なかったわけでも運動量が多かったわけでもない。むしろ総カロリー摂取量は多かった。

 だが、この研究のリサーチャーは、チョコレートファッジをもう1口食べようとするダイエット志願者に忠告している。この研究では、頻繁なチョコレート摂取と減量の関係は証明されていない、と。

 この研究に参加したカリフォルニア大学サンディエゴ校医学部準教授ベアトリス・ゴロム氏によると、今回の結果は、チョコレートが健康に与えるメリットが週に食べる量ではなく食べる回数で決まる可能性を示唆している。少量のチョコレートを週5日食べていた人は、そうでない参加者より総カロリー摂取が多く運動量が少ない場合でも、BMIが低い傾向にあった。

 ゴロム氏はこの結果について、「カロリーの量だけでなく構成が最終的に体重に影響することを示唆する情報が増えた」と述べた。

 この研究結果は、26日付の米医師会の内科専門誌、アーカイブ・オブ・インターナル・メディシンで発表された。

 ゴロム氏は、頻繁にチョコレートを食べる人の間の体重差は大きくないが、カロリーや飽和脂肪の摂取が多いことを考えると興味深いと語った。チョコレートにはステアリン酸という脂肪酸が含まれる。

 別の研究では、チョコレートで血圧やコレステロールが小幅に低下する効果がみられている。

 ゴロム氏はチョコレートが「わたしの好きな野菜だ」と語る。ほかの研究の結果から、チョコレートに含まれるエピカテキンなどの抗酸化物質が体細胞のエネルギー生産を促すとみられているためだという。

 ただ、ゴロム氏の以前の研究では、チョコレート消費のデメリットも示された。チョコレートをよく食べる人のほうがうつの傾向が強かったのだ。

 この研究の参加者は、週に平均2回チョコレートを食べ、3.6回運動していた。年齢は平均57歳、70%弱が男性だった。BMIは平均28と、体重が多すぎるとされる水準。参加者はこの研究前に、コレステロール低下薬に関する別の研究向けにふるいにかけられていた。

 ニューヨーク市ブロンクスにあるモンテフィオーレ医療センターの栄養士、ローレン・グラフ氏は、ダークチョコレートを毎日決まった量だけ食べるのが、「おそらく最良」だと語る。ダークチョコレートにはミルクチョコレートより多くの抗酸化物質が含まれており、砂糖は少なめだ。多くの栄養士や医師が、1日約1オンス(約28グラム)を守るよう勧めているが、これは普通のチョコレートバーより少ない量だ。(1.44オンス《約40グラム》の「Dove」のダークチョコレートは220キロカロリーで、このうち120キロカロリーは脂肪由来)。


 チョコレートが本当に体重に好作用するかどうかを知るには、食べる人と食べない人を比較する研究を別途行う必要があるとゴロム氏は語る。難しいのは、本物に見えるチョコレートのプラセボ(偽薬)を作ることだ。

記者: Jennifer Corbett Dooren

幕末、長州藩の思想は

2012-03-27 09:05:40 | 歴史
幕末、長州藩の思想は他藩とは異なっていた。尊皇攘夷の先駆けとなった水戸藩でも幕府そのものを消滅させようなどとは思っていなかった。この後、革新派として登場した薩摩の島津斉彬、越前福井の松平春嶽、土佐の山内容堂、伊予の伊達宗城、佐賀の鍋島閑叟なども表面上は攘夷だが外国技術導入派であった。政治思想としては政治形態は幕府をそのまま公認の政府とし、列藩会議を制度化し徳川政権内に雄藩が留まろうとするものであった。しかし、その点で長州藩は全く違った思想を持っていた。それは吉田松陰と言う思想家が作り上げた画期的な政治思想で、藩内に確固とした信念として定着していた。その思想とは「天下万民は天皇の臣民で、幕府は天皇の委任を受けた政治の代行者に過ぎず、それに不適任であれば、直ちに大政は天皇に奉還すべきものである」と言うものであった。
この思想は松蔭の門下生に受け継がれ、久坂玄端、高杉晋作などが登場するに及んで倒幕へと突き進んでいったのである。

モデムが壊れて

2012-03-25 10:28:44 | パソコン
22日の夜、モデムが壊れてネットもブログも書けなくなった。
7年ほど前、KDDIのキャンペーン中に貰ったものなので、息子の助言に従い
KDDIに翌日連絡すると、そのモデムはNTTのADSL用のものなのでNTTへ
連絡するようにとの事だった。NTTに連絡すると別の部署へ連絡する
ようにと言われた。電話の相手はテープの声だったり人の声だったり
したが16800円と言う新しいが高価なモデムに行き着いた。

コカイン使用による心臓疾患で

2012-03-24 15:28:16 | 新聞
wsj日本版から

米ロサンゼルス郡検視局は22日、先月急死した歌手ホイットニー・ヒューストン(48)さんの死因について、コカイン使用に伴う心臓疾患による浴槽内での偶発的な溺死とする声明を発表した。ヒューストンさんは2月11日、カリフォルニア州ビバリーヒルズのホテルで死亡しているのが見つかった。


 ヒューストンさんは生前、コカインの使用をはじめ薬物乱用について公に認めていた。検視局の声明では、毒物検査の結果、コカインの使用が「死亡の一因」だったと結論付けられた。

 遺体からは他にもマリフアナや鎮静剤の「ザナックス」、抗アレルギー薬の「ベネドリル」などが検出されたが、こうした薬品は「直接の死因ではない」とされた。

 さらに、声明では「外傷はなく、犯罪の疑いもない」とされ、2週間以内に最終報告書が公表されるとした。

記者: Ethan Smith

遺伝子がストレス情報を記録、子孫に影響

2012-03-21 09:00:32 | 新聞
遺伝子がストレス情報を記録、子孫に影響
トルコで暮らすある女性は、結婚して間もなく腎臓病に悩まされるようになった。以来12年間、人工透析治療を続けていたものの、最近になって腎臓の機能がさらに悪化し、移植を受ける必要性が高まったという。しかし、一般的に移植のドナーを見つけるのは容易なことではない――と思いきや、この女性は意外な人物からの提供の申し出を受け、元気な体を取り戻したそうだ。その提供者は、なんと夫の愛人だった。

この女性はトルコ中部のネヴシェヒルで暮らす34歳の女性。トルコ紙サンデーズ・ザマンによると、この女性は結婚生活4年目を迎えた12年前に腎臓病と診断された。以来、1日4時間の人工透析を行うため、週3回のペースで通院。そんな彼女に寄り添い、甲斐甲斐しく一緒に病院へ通っていた夫だったが、妻が懸命に治療を続けるその病院で、彼は禁断の愛を見つけてしまった。

妻と同じ34歳の女性と、浮気をしてしまった夫。そして彼は、浮気相手を息子のベビーシッターと偽って、彼の母が暮らす家に住まわせると、4年前には女性との間に娘ももうけたという。その関係を最近になって知った妻は、夫の行動に「自分が死んだら、女性と結婚するつもりなんだ」(トルコ紙Hurriyet Daily Newsより)と、当たり前だが悲しんだそうだ。

そんな思いも影響してか、妻の腎臓は時間と共に悪化の一途を辿り、ついには「移植が至急必要」(サンデーズ・ザマン紙より)な状態に。するとその状況を知った愛人の女性は、自ら腎臓の提供者に名乗りを上げた。実は妻に対して「以前、輸血に必要な血を提供した」ことがあり、自分と同じ血液型なのは知っていたため、血液型が異なる夫では無理な話も自分なら助けられるとの思いから、妻に対して「自分の腎臓を移植するよう」説得したという。

これにはずっと「『腎臓を提供して欲しい』と誰にも言ったことがなかった」妻も、思わぬところから現れた提供者にビックリ。そして、腎臓を受け入れるようにと迫り続ける愛人の熱意に打たれ、最終的には妻も提供の申し出に同意し、手術を行う運びとなった。結果、手術は無事成功し、妻は腎臓病の苦しみからようやく解放されたそうだ。
まさかの相手から腎臓を提供され、健康を取り戻しつつある妻。今では“ほかの女性に走った夫”と“最愛の人を奪おうとする敵”との見方はすっかり消え、人生に明るい道筋を開かせてくれた夫と女性に「感謝している」と話している。「私たちは夫を共有し、今では腎臓も共有している」(Hurriyet Daily Newsより)と仲間意識まで芽生えた妻に対し、女性も「手術後の彼女を支え続ける」と話しており、これからは3人仲良く生活していくようだ。

人はネット上では正直?

2012-03-20 10:55:00 | Weblog

wsj日本版から

人はソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)で自己紹介するとき、自分の性格について正確に、そして(ときに当惑させられるほどに)正直に書くことが多いことはよく知られている。患者は実在の医師よりもネット上の医師と向き合うときの方が、精神科的症状についてよりオープンになる。調査会社によると、電話による調査よりも、ネットを通じた調査の方が人々の率直な回答が得られる。

 しかし、ネット上の正直さはもろ刃の剣だ。ブロガーは、投稿に対して手厳しいくらいに露骨なコメントをすることが多い読者が、直接コンタクトを取ると礼儀正しくなることを知っている。ネット上に「なりすまし」が横行するのではという懸念がかつてあったが、それと相反する興味深い傾向がここにある。実際のところ、インターネットという機械化された媒体は、自己の隠蔽(いんぺい)ではなく、脱抑制(抑制喪失)を促し、告白的な行為や醜いほどぞんざいな行為をもたらす。媒体が人間でないと、人々は個人を解き放つ傾向にある。


四字熟語のゲームをやり始めたが

2012-03-17 09:05:16 | 読書
脳トレになるのではないかと思い、ネットのあるサイトで
四字熟語のゲームを始め、一週間ほどになる。
第一段階から七段階まで有り、次第に出る漢字の数が増え
それを全部、四字熟語に並べ替えると言うゲームだ。
ところで、今、池宮彰一郎の歴史小説「高杉晋作」上、下巻を読んでいる。
その本で、平均一ページに一つぐらいの割合で四字熟語が出てくる
のに気が付いた。これは、普通の小説では、此れほどではなく
歴史小説ならではの事だろうと思っている。