読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

算数と言う語

2010-07-31 09:17:31 | 宗教
以前から不思議に思っている事がある。阿弥陀経を読んでいると、その中に「算数」と言う言葉が出て来る。読み方は「さんすう」ではなく「さんじゅ」だが、そのお経の中での意味は「数える」と言う事だ。このお経は紀元前後にサンスクリット語から中国語に訳されたものであるようだから中国語と言う事になる。
この算数という中国語を二、三の翻訳サイトで日本語にして訳して見ると意味は「確認する」とか「有効と認める」などと訳される。江戸時代の算数は算術で明治以降に算数と言われるようになったのだろうと思うが、本来の算数の意味とは違って数学の勉強の科目として算数という語が使われるようになったのは何かの経緯が有ったのだろう。阿弥陀経を仏壇の前で読んでいるとそんな事が頭を過ぎっている。

国家公務員の残業 2千人が月80時間超

2010-07-30 08:52:33 | 新聞
私の弟が元公務員だが、現役の頃、言っていた事がある。「若い者は時間が遅くなっても
帰れずに仕事をしている。」と言う話をしていた事を記憶している。
公務員で何故、仕事が遅くなるのだろうと思っていた。
が、国家公務員のうち、過労死の危険ラインとされる月平均80時間以上の残業を
している人が推定で2千人を超えることが水曜日、公務員の労働組合の調査で
わかったと言う。80時間以上残業していると回答した公務員のうち、約22%が「現在過労死の危険を感じている」とも言っている。更に、約36%が「過去に危険を感じたことがある」と答えている。

パソコンのケースを外して

2010-07-29 08:18:07 | パソコン
今日はやっと雨が降ったが連日の猛暑でパソコンのCPUに溜まる熱が心配になっている。
パソコンは日中はほぼ活動したままなので熱で暴走しないかが心配なのだ。
そこでパソコン本体のケースの片側を外し、空気の流れを良くし、少しでも
CPUの熱を下げるようにした。メルマガの情報によれば、人によってはこの状態で
別に扇風機の風を当てている人も居るそうだ。
私は外したパソコンの片側のケースに網の蓋を付けようかと思っている。

救出はペリカンをもっと苦しめるだけ?

2010-07-28 10:18:37 | 新聞
メキシコ湾でのBPの原油流出は今尚続き、野鳥の救出活動が続けられているが、安楽死させたほうがと言う声も出ている。
その数としては、それほど多くないが、米メキシコ湾の原油流出事故による自然界への影響が懸念されるなか、6月6日時点で油まみれになった野鳥が820羽、海亀は289匹が海から引き上げられた。だが、その大半は既に死んでいたのである。
油の除去作業も夏までかかりそうだと言われ、今後も油まみれの野鳥が次々と発見されるのは確実だ。救助に当たる人々は過去の原油流出事故と同じように、何とかして生存する動物を保護し、洗浄しようと懸命な努力が続けられている。
が、そうした努力に疑問が投げ掛けられている。科学者のなかには疑問を呈している人達がいる。動物にとって、捕獲され洗浄されるという体験は、油の中に放り込まれるのと同じくらい大きなトラウマを残すと言うのである。保護された野鳥の多くが、生育地に戻されて間もなく死んでしまうという調査結果もあり、 安楽死させるほうが人道的だと考える専門家もいる。「洗浄して元の環境に戻せば、私たちの気分は和らぐかもしれない」と、カリフォルニア大学デービス校の鳥類学者ダニエル・アンダーソンが語っている。「しかし、実際にどのくらい野鳥たちのためになるかは分からない。苦しみを長引かせるだけかもしれないのではないか」と。


「本日、天気晴朗なれど・・・」は

2010-07-27 09:37:37 | 歴史
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス、本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」と言う電文は実は秋山真之の起草したものではなかった。敵艦発見の情報が入ったとき、秋山の前で飯田久恒少佐と清河純一大尉が鉛筆で参謀長に伝える電文の草稿を作成していた。「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス」までの草稿を作り飯田が秋山に見せた。秋山がそれを見て「よし」と言った後、飯田は参謀長に向かって走り出したとき、秋山は飯田を呼び止め、その草稿の後に「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の文を書き加えたのである。これでこの電文案が作戦用の文から文学になってしまったと司馬遼太郎が書いている。しかし、この書き加えられた文とても、実は東京の気象官が大本営を通じて毎朝、届けてくる天気予報の文章だったのである。

YouTubeの音を録音する

2010-07-25 09:38:50 | パソコン
以前、自分の大学の校歌が録音したいと「超驚録」と言うソフトを使った。三ヶ月は無料で使わせてくれるがそれ以上は有料だと言うものだった。大学の校友会のホームページからそのソフトを使って録音し、CDに焼いた。が昨日、あるメルマガでYouTubeの音楽をmp3に変換しダウンロードさせてくれるサイトが有る事が解った。これだと有料のソフトはいらなくなる訳だ。早速、ある映画の主題歌でアランが歌っているものをダウンロードした。簡単に出来て面白かった。

学問ノススメ」のなかに

2010-07-24 10:11:11 | 読書
息子はまだ八月に生まれてくる子の名前を考えていないようだ。
そんなことを思いながら、今日、中央公論社の日本の歴史シリーズ
「明治維新」を読んでいたら、福沢諭吉の「学問ノススメ」の
第七編のなかに正理と言う語が有った。
正しく悟らせると言う意味だろうと思うが。この正理と書いて
「まさとし」と読ませるのはどうかと思った。

紀貫之は紀實之だった

2010-07-23 08:49:01 | 歴史
平安朝の時代、歌人、紀實之(さねゆき)は古今和歌集の撰にあたるなど才能高く、名が知られていた。ゆえに、同僚からはやっかみも有った。そんな同僚たちは實之に恥をかかせようと、宮廷の部屋ごとに簾を何時もより多く掛け、實之が出仕するのを待った。いつもより多い簾のため彼の冠は簾に当たり、落ちてしまった。同僚たちはここぞとばかり「勅命である、歌を読まれよ。」と迫った。ここで實之は平然として「實之が冠落とせば今日よりは貫之とこそ召されたりけり」と詠み周囲を感じ入らせたと言う。實のウ冠が取れ、貫となり、以後、紀實之は紀貫之になったのだと言うことだ。
田中貢太郎著「日本逸話全集」に有る話だそうである。

外国人弁論大会

2010-07-22 09:17:49 | 暮らしの中で
テレビで外国人による日本語弁論大会を聞いた。
これを聞く楽しみは彼らの日本を見る眼の新しさと
日本語の確かさと我々日本人の日本語より余ほど
彼らの日本語の方がその表現が豊かなことだ。
我々が日常使わない古い諺など彼らの口から幾らでも出て来る。
弁論を聞いていると更に驚くのは彼らの日本語が
可なりのスピードで早口なのだ。それでいて日本語
の単語の隅々まではっきりと発音されていることだ。
日本人タレントの話し言葉はテレビなどで時折、聞き取れない
事が多い。言葉がはっきり発音されていないからだ。

ドイツの獣医師

2010-07-21 16:09:39 | 新聞
医学の象徴である杖に絡む蛇とVeterinary(荷を引く動物=ベテランの意)の頭文字Vを組み合わせた獣医師のロゴ。ドイツで獣医師を探すときにはこの看板を目印に。


ヒトと動物との長い歴史の中で動物の治療・診療行為は古代エジプト時代(紀元前2500年前後)にさかのぼる。紀元前1850年頃にEl-Luahun (Kahun)と呼ばれるパピルス(古代エジプト時代の書物)で獣医療に関して記述がなされ、これが世界最古の獣医療書物となる。当時は生活に不可欠であった牛の他、馬・ロバなどの大動物の健康問題が中心であり、犬や猫などの小動物は共同生活こそすれ、しかしなかなか牛や馬ほどの価値を置かれることはなかった。

ヒトとの歴史が長いにもかかわらず、犬の健康について注目され始めたのは13世紀をようやく過ぎた頃。ヨーロッパの貴族の間で狩猟に使われていた隼に並び、猟犬の利用価値が大きく見出されたがゆえのことであった。当時猟犬のケアと健康について管理を行ったのは貴族お抱えの猟師であったが、犬の健康管理と治療等に長けた者は領主からマイスターの地位を与えられ、他の猟師を指導するようになった