中国の小平が副首相であったころ日中友好協会の
招きで中国を訪れた西園寺公一は小平に
「中国は日本軍国主義に大きな損害を蒙ったが
中国は歴史的に二つの点で日本に迷惑をかけた
その一つは漢字である。」とユーモアたっぷりに
謝罪されたという。漢字が中国の発展にとって重荷で
あることはよく知られている事であるし、魯迅なども
そのようなことを言っていた。日本でも戦後、漢字を
廃止して日本語をローマ字表記にしようと言う動きは
有った。が明治期、この漢字が諸外国からの文物、文明
の大量の入国で大きな役に立っていたのである。
明治の先達はこの漢字の造語力を駆使して新しい文明を
日本語に置き換えて行き、結果、現代の我々は日常で
外国語なしでも殆ど不自由無く暮せるようになっているのである。
小平にはともかく、漢字には感謝しなければならない。
明治の先達にも。
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