読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

米国立公園,事故防止策を強化

2011-08-30 09:00:37 | 新聞
wsj日本版から
【ヨセミテ国立公園(米カリフォルニア州)】米国の国立公園での死者数は2001年に123人だったが、2010年には156人となった。捜索と救出にかかる費用も、同期間で55%増加し、560万ドルとなった。こうした状況を受けて、国立公園は来園者の事故防止に乗り出している。

 米国西部にある複数の国立公園は、「防止、捜索、救出」と呼ばれるプログラムを採用。レンジャーや他のスタッフらが、危険について来園者により熱心に注意するようになった。ヨセミテ国立公園のレンジャーたちは、2.4キロのミスト・トレイルで、特に集中的に事故防止に努めている。急勾配で滑りやすいルートで、頂上の滝まで何千人もが利用する。レンジャーで同公園の広報担当者でもあるカリ・コブ氏は、「滝の上を歩いて渡ろうとする人たちや、ガードレールを乗り越えようとする人たちがいる。そういう人たちには危険を説明する」と話す。

 ユタ州のザイオン国立公園では、事故防止プログラムを開始してから、足の骨折が減ったという。プログラムでは特に、来園者に対して崖から川に飛び込まないよう警告している。

 コロラド州のロッキー・マウンテン国立公園では、事故の増加を背景に防止プログラムを書き直した。2010年には、同公園では捜索・救出活動が249件で7人の死者が出た。2009年はそれぞれ、219件、5人だった。

 事故防止プログラムは低コストの手法のように見えるが費用は増えるため、入園料の引き上げを検討している公園もある。アラスカ州のデナリ国立公園では、マッキンレー山へ登頂する登山者に対して、現在200ドルの料金を引き上げる計画だ。

記者: Jim Carlton

カダフィ後のリビア

2011-08-28 08:53:32 | 新聞
wsjから 
カダフィ大佐はリビア・トリポリで包囲されている。反政府軍は先週末、トリポリから約50キロ西に位置するザウィヤを支配下に収めた。同地はトリポリとチュニジアを結ぶ湾岸道路にある要衝だ。15日には、南下するとアルジェリアに続くハイウェイを支配する都市ガリヤンを制圧した。東には、現在やはり反政府勢力の支配下にあるミスラタがあり、その先のベンガジとリビア東部は、2月以来カダフィ大佐の支配を逃れている東部だ。北には海という難攻不落のバリケードがある。

 ほぼどんな基準で測っても、「リビア革命を主導する」カダフィ大佐の日々は長くないように思える。しかし、出口戦略がないため、体制側で今も抵抗している面々は、戦い続ける以外に選択肢はないと考えているのだろう。そして、反体制派のリーダーは、トリポリを力で制圧しようとすれば、大惨事になりかねないとこっそり認めている。幸い、彼らにそのつもりはない。反体制派の戦略は、体制内部からの崩壊を促すこと、あるいは少なくとも、カダフィ大佐の放逐につながる市民の反乱を引き起こすことだ。20日にはさまざまなメディアが、この反乱が始まったと報じていた。

 この戦略は成功する可能性があるだけでなく、おそらく成功するが、反体制派は真の妥協が必要になりそうだ。なおもカダフィ大佐に忠実な勢力に対し、離脱すれば安全だと保証する必要が出てくるだろう。これは、カダフィ失脚をもたらすカギであるだけでなく、その後の平和を確保するカギでもある。英国のミッチェル国際開発相は6月、「トリポリ陥落で最初にやるべきことの1つは、誰かが電話でトリポリの前警察署長に電話し、仕事ができたと伝えることだ。トリポリ市民の安全と治安を確保しなくてはならない、と」

 反体制派には、カダフィ政権が跡形もなく消えて欲しいという向きもあるだろうが、ベンガジの国民評議会のリーダーたちは現実的で、治安の空白を防ぐため既に動いている。彼らの描くカダフィ後のリビアの青写真が今月、英紙タイムズにリークされた。それによると、同評議会は体制側の治安当局者約800人をひそかに採用しており、カダフィ政権が崩壊すれば新政府の治安組織の中枢を固める用意ができている。また、イデオロギー的にカダフィ大佐から遠い警官約5000人を新政府の部隊に異動する計画だ。それ以外の体制派の多くは、疲れ果て、おびえており、権力にしがみつこうとする気さえない。ただ、自分と家族の安全が欲しいだけだ。

 これまでのところ、戦略は奏功しているようだ。19日には、かつてカダフィ大佐の政権掌握を助けたジャルード元首相がイタリアに出国した。先週はまた、長らくカダフィ大佐の盟友だったナスル・アルマブルーク・アブドラ内相や軍の司令官マスード・アブデルハフィド氏がエジプトに逃亡した。その前週には、ミスラタ戦で反政府勢力の捕虜となっていたカダフィ側からウィサム・ミランド大佐がAFP通信に対し、カダフィ大佐は弱体化した軍隊を傭兵と戒厳令でまとめていると語っていた。

 反体制派は目前と思える勝利に明るいムードだ。ただ、この砂漠の戦いにおける西側参加国の多くはそうでもない。タイムズ紙は先週、ベンガジを拠点とする外交筋の言葉として、「壊滅的な成功」は「今や北大西洋条約機構(NATO)で一般的に使われる言葉だ・・・壊滅的ではないとしても、混沌とした成功になるだろう。反体制派の準備が整っておらず、カダフィ体制が崩壊すれば空白が生まれるためだ」と伝えた。

 この暗い見方は早計だ。カダフィ後のリビアは必ずうまくいく。カダフィ後は、過去42年のカダフィ政権よりずっと良くなると信じる正当な理由がある。反体制派が旧体制派とともに計画に従って、既存の治安体制の合法的な部分をカダフィ後も維持すれば権力の空白は避けられなくはない。同様に国際社会は、イラクとアフガニスタンで得た手痛い教訓に基づき、暫定政府を構築し強化するために包括的な支援を提供しなければならない。

 どんな国民もそうだが、リビア人も尊敬できる政府の下で暮らすことを切望している。国民の基本的権利を尊重し、国民に仕えさせるのではなく国民に仕える政府だ。この悲願を現実に変えるチャンスは近く訪れるだろう。その時に備えよう。

(筆者はジョージ・グラント氏、ヘンリー・ジャクソン財団のディレクターで、リビアの騒乱と予想される結果に関する著書、"Towards a Post-Gaddafi Liby"が4月に出版された)

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2011-08-27 10:09:15 | パソコン
私がwin7を買ったとき、モニターは古いままで正方形に近いものだった。
それは買ってまだ間もないものだったが、息子が少し古いものだが横長の
モニターと交換してくれた。が、そのモニターも寿命が来ているのか画面が細かく
振動しデスクトップのアイコンも細かく振動している。
電源を入れ直すと元に戻るので、今はそうしして使っている。
近いうちに新しいモニターを買うことになるかも知れない。

読み返している歴史小説

2011-08-26 09:05:43 | 読書
宮城谷昌光の「王家の風日」を二度目、読んでいる。小説を二度も読み直すなど初めてのことだ。古代中国の商と言う紀元前千三百年前の、文字が出来始める時代の歴史小説で白川静の漢字学などが重なるのが面白いと思って読んでいる。 辞書を引かなければならないほど、難しい漢字の熟語が出てくるが、字引は漢和辞典ではなく、白川静の「常用字解」だ。

「金価格、1900ドル突破」

2011-08-25 08:34:19 | 新聞

私の家にも幾度か業者が指輪など金の物は有りませんか、かなりいい値段で
買取ますが、とやって来る
世界経済の不安定性への懸念から、従来の安全資産に対する需要が高まる中、
火曜日に金価格は、初の1トロイオンス1900ドルの大台を超えたと言う。
金先物価格の上昇は止まる所を知らず、3日連続で最高値更新しているそうだ。

欧州の債務危機や米国経済の二番底懸念などから、実物資産の裏付けがあり
安全資産とさらえる金を買う動きが一段と強まっている様相。

NY金先物市場は、米国債格下げ直後の今月8日に1700ドルを突破した。

そして、そのわずか2日後には、世界的連鎖株安に伴うリスク回避で一気に
1800ドル台に。

その後も上昇は止まらず、2週間足らずで1900ドル台となった。

現在、世界のあらゆる金融資産の中で最も上昇ペースが際立っているのが
金といえる。
本来、ドルにしても円にしてもいわゆる紙幣は紙に印刷されたもの
にすぎず、これが価値を持つのは、あるいはお店で商品と交換で
店員が受け取ってくれるのは、他の人が明日も明後日も受け取って
くれるから。全員一致の信用により、同時に世界が明日も
明後日も続くので紙幣は価値があるが、もし明日、世界が終わる、といわれたら、
通貨の価値は全くなくなる。現在ドルが
下落し、米国経済の先行きが不透明でデフォルトの声もささやかれて
いる現在、ドルを保有することはものすごいリスクとなる。だから
投資家たちは金に走ることになる。いま1ドル76円台の攻防が続いて
いるが、76円を本格的に割ったらどこまで下げる事になるのか。。

節電でも衰えない日本経済

2011-08-24 08:41:57 | 新聞
wsj日本版から
3月11日の大震災で、関東地方に電力を供給している原子力発電所の半分以上が影響を受けたことで、急きょ現代社会における最大の実験の1つが行われることになった。人口約3000万人を有する大都市圏が、電力供給の約5分の1を失っても果たして機能できるのか。

 気温が32度を上回る蒸し暑い日が何日も続いた7月が終わりに近づき、実験の暫定結果を確認するときがきた。答えは「機能できる」だ。東京電力が7月中一度も停電に踏み切る必要がなかったのみならず、ほとんどの日においてニューヨーク市に供給できるほどの電力が余った。

 多くが懸念していた電力不足による経済への影響も特になかった。日本の株式相場は震災前の水準近くにまで上昇し、経済は再び成長し始め、省エネグッズの需要拡大でむしろ活気づく企業さえ出ている。

 節電は今や国家的宗教と化している。エアコンの多くが28度に設定され、ビジネスマンはいつものスーツを脱ぎ捨て、「スーパークールビズ」式半袖ファッションに身を包んでいる。自動車メーカーは平日のピーク時間の電力消費を避けるため、週末操業に踏み切っている。

その結果、これまでのところ関東地方のピーク時の電力使用量は、昨夏のピーク時と比較して約23%減っている。

 電力消費量の低下によって、日本の数十年にわたる原子力発電への取り組みが今、大きく揺らいでいる。原子力発電はこれまで日本の電力の30%近くを賄ってきた。だが、日本がこのまま少ない電力供給で夏を無事に乗り切った場合、福島第1原子力発電所の事故によって日本のエネルギー政策は大きく様変わりする公算が大きい。

 そうなれば世界的にも影響を及ぼすことになるだろう。チェルノブイリ原発事故以来最悪の放射線漏れ事故を目にし、世界のさまざまな国が原子力発電の見直しに踏み切る可能性があるためだ。

 政治家や経営者の多くは、日本は今後原発への依存を継続的に減らす方向に傾いており、いずれ完全に廃止する可能性もあると話す。ドイツとスイスは既に段階的な廃止計画を発表しているが、原発大国の米国とフランスの指導者は、今後も原子炉の運転を続ける計画だとしている。

ニューヨーカーの英語に出身国の訛りが

2011-08-20 09:53:59 | 新聞
wsj日本版から
米国はニューヨーク。この都市の住民は、独特の訛りの英語を話すことで知られている。ただ、一概に「ブルックリン訛り」、「ブロンクス訛り」と分類することはできないらしい。

 本紙の「You Tawkin' to New Yawk?」は、ニューヨークを「訛りのモザイク」として描いている。この中に登場するフィルムメーカーのヘザー・クウィンラン氏は、30人以上のニューヨーカーに取材をし、ニューヨークで話される英語の訛りは出身地区よりもむしろ、祖先の出身国に影響を受けているとの結論を導き出した。

 例えば、同氏に言わせれば、ブルックリン区のとある場所で話される英語の訛りは、「ブルックリン訛り」ではなく「ブルックリン区のイタリア系ニューヨーカーの訛り」ということになる。クウィンラン氏自身は「ブロンクス区のアイルランド・イタリア系の訛り」で話すという。

 記事にはマンハッタン区リトルイタリーで、映画監督マーティン・スコセッシ氏や俳優ロバート・デニーロ氏とともに少年期を過ごした元技術者のドミニク・フェラーロ氏(67)が登場する。シチリア島出身の祖先を持つフェラーロ氏の英語は「古いタイプのイタリア系ニューヨーカーの訛り」を持つそうだ。

 ブルックリン区のシープシェッドベイ出身で、イディッシュ語とポーランド語を話す祖父母を持つという写真家のバーバラ・メンシュ氏(59)は、芸術家が多く住むマンハッタン区ソーホーに移り住んだ際、自身の話す労働者階級のユダヤ系ニューヨーカーの訛りからソーホー風の訛りへと「話し方の調整」を余儀なくされたという。市内での転居にもかかわらずだ。

 昨今の東京でも、様々な場所で外国人が話す日本語を聞くようになった。「お国訛り」という言葉は、かつては「出身地方」の訛りを意味していたが、次世代の東京っ子にとってはニューヨーカーと同様、「出身国」の言葉に影響を受けた訛りを指すものになるのかしれない。

同窓会の席での雑談から

2011-08-19 09:18:42 | 暮らしの中で
同窓生の中に一人、元警察官が居た。彼は今は定年で岐阜の駅前の大きな病院の
相談係り、クレーム係りとして働いている。先日、何処かで警察官のOBが整形外科に天下りし、警察からの情報を漏らしていた事件が有ったが、警察のOBが病院へそうした形で再就職する事ははやり有る事をはじめて知った。
さて、彼の話では病院の患者として暴力団員が来ると色々、面倒な無理を言うらしい。そういった手合いを相手にする事も彼の仕事で、色々な面白い話が同窓会の席で聞けた。暴力団員はやはり薬などをやっておりその性で肝臓がやられて病院に来るのだとか、刺青を入れていて皮膚の汗腺がつぶれているために体温調節が上手く行かず、暑い時は、口でハーハーと息をしているなどの話をしてくれた。無理を言って来る者の中に指の無い者も有り、「その手で鼻くそをほじくって見ろ」、と言ってやると、相手は「人権侵害だ」などと言うそうだ。「何が人権侵害だ。鼻くそをほじくって見ろと言っているだけではないか。」と言い返してやったとか。

東大が秋に始まる学期への変更を検討

2011-08-18 08:55:18 | 新聞
東大が秋に始まる学期への変更を検討するなど、秋入学をめぐる議論が高まって
いる。日本と海外との学期の違いは、日本の国際化への障害になっていると、以
前から指摘されていた。
入試は今のままで、合格者は入学までの半年間を「ギャップイヤー」として
ボランティア活動などの体験を積ませる計画のようだ。
実は30年以上も前から提起されている秋入学の問題だが、年内に結論を出すと言っているらしいが、就職
も入試も今まで通りなら、実現は期待出来ないのでは?


なぜ光圀が全国を漫遊した話ができたのか

2011-08-17 08:57:03 | 歴史
徳川光圀が全国を漫遊したことなど無いことは良く知られているところだ。
彼は実際には江戸と自分の領地の水戸しか知らない。
わずかな例外として、延宝2年(1674年)、47歳の時に鎌倉へ行っ
ただけで、しかもこの『鎌倉旅行』は幕府には無届けであったらしい。
 では、なぜ光圀が漫遊した話が出来ることになったのか。

 それは、江戸時代末期の講釈師が鎌倉時代の執権・北条時頼の『廻国伝説』をヒン
トにして『正義のヒーロー』水戸黄門を作りあげたことから始まったと言う話がある。
この北条時頼はモンゴル襲来時の執権・北条時宗の父である。
 諸国をめぐって、庶民の暮らしぶりを視察したという伝説がある。
謡曲『鉢の木』は時頼の『廻国伝説』がベースになっているが、
この話も作り話といわれている。
弘法大師・空海のような僧侶にも『廻国伝説』がある。
 貧しい身なりをした人を高貴な人とは知らずに親切にもてなせば、幸運が
訪れるという信仰のような期待感が庶民に間に生まれた。

 そのような庶民のささやかな願望は、現在の苦しい状況を救ってくれると
いう信仰のようなものに高まっていった。
そんな心理が『救世主』が越後のちりめん問屋の隠居、実は『天下の副将軍』水戸
光圀公を生み出したようなのだ。
 なお、水戸黄門のボディガード役の助さん格さんは『東海道中膝栗毛』の
弥次さん、喜多さんをまねて作られたといわれている。
 モデルとされた人物は実在する。
彼らは『大日本史』編纂の歴史学者である。
それも出版されたのは明治中頃になってからであった。