読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

竜馬の事

2008-07-06 11:08:12 | 歴史

「夜溺(よばあ)たれ」と成人になっても人から言われ続け、姉の乙女からも「土佐の芋ほり」などと呼ばれた竜馬も江戸へ留学した。(後に脱藩する事になるが)土佐で目立つ事も無く、茫洋としたままだった竜馬を人は江戸へ行っても剣術修行だろうぐらいにしか思っていなかった。しかし竜馬は西洋砲術の大家、佐久間象山の私塾に入門した。嘉永六年(1853)の事である。この三年前、象山は江戸深川の藩邸で西洋砲術教授の看板を掲げていたのだ。その翌年、木挽町に場所を移したがその象山門下に勝麟太郎(海舟)、吉田松陰、橋本佐内、河合継之助など錚々たる人物が学んでいた事が有ったのである。