フランス・ドルヌと言う青山学院大学の教授がいる。彼女の「好きな日本語」は「さすが」と言う一語だそうだ。この語だけで感嘆文になれると言う理由からだそうだ。母国語のフランス語ではたった一語では感嘆文は出来ないと言う。日本の多くのマンガがフランスでも翻訳され出版されているが、そのマンガの中に出て来る一語の台詞が非常に多く、フランス語にそれを翻訳している人は非常な困難を感じているのではないかと彼女は言っている。「さすが」をフランス語にすると「C’est Pas vrai !」(それは本当ではない)と言う単語四個の文になってしまうと言う事だ。このフランス語をどのように発音するのか私には解らないが、そう言えば「うそ」「まじ」「やった!」なども同じように翻訳困難だそうである。