雨も上がり日の差してきた昨日、道の駅ゆめランド布野に出向きました。廃線が決まったJR三江線ツアーで立ち寄り、名物の田舎バイキングを召し上がる皆様に「語り部」と称してサービストークをお届けするためでした。
40名ものお客様は三次市内から三江線に体験乗車して作木の常清滝見学のあとお出でくださり、私の暇人トークをお聞きくださいました。内容は三江線の生い立ちや隠れたレガシー的写真、エピソードです。
そして作家小泉八雲の人力車旅、三次の鵜飼い秘話など、食事を楽しみながらのトークに「へえ~ そうだったの」と感心していただきました。(リップサービスではありましょうが)
私が夢中になって読んだ小説「鬼平犯科帳」
時代小説の書き手としての池波正太郎には、蕎麦屋で一杯やるような日本酒党のイメージが先行するかもしれない。だが、その実、かなりのウイスキー好きでもあった。作家本人がこう綴っている。《仕事は夜半から朝にかけてするが、その日の仕事がどうやらすみ、寝しなにのむウイスキーほど、うまいものはない。(略)筆がのって来て、ぐんぐん書けているときは、古いベニー・グッドマンのレコードをかけながら、ぐいぐいとウイスキーをのみ、のみつつ書くことが一年に数度はある》(『食卓の情景』)
池波が好んだ飲み方は、ウイスキーに氷を浮かべたオンザロック。すなわち、ジャズのスタンダードをBGMに好きなオンザロックをやりながら、江戸の町を歩く鬼平こと長谷川平蔵の姿を描く幾夜かがあったということだろう。失われた江戸の残り香を求めて京都へ旅するときも、池波は寺町の行きつけのバーのカウンターで飲むウイスキーを愉しみにしていた。
書棚に並ぶ文庫本は1巻から23巻まで「鬼平犯科帳 24 特別長編 誘拐」作者逝去のため未完で打ち止めとなりました。続きを想像しながら書き次いでみたい気持ちになりましたが、それはとても無理なことで諦めました。
お試し準備中の 三次市老人クラブ ホームページ
若い頃、私も徹夜での仕事をするときにはウィスキーを飲んでいました。どういうメカニズムなのかは分りませんが、眠気覚ましになっていたのです。