あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

談合事件の傍聴

2009-01-16 23:12:44 | Weblog
1月17日(土)。
 昨日、午前中大阪地裁で談合事件の裁判があった。
このところこの審理がある日には傍聴している。大阪郊外の衛星都市の元市長と元市会議員(逮捕時は府会議員)が談合に関与したとのことで地検特捜部によって身柄を拘束され起訴された。両名とも既に保釈されている。
この日は元市長の被告人質問2日目である。この元市長は実力市長で全国の市長で作る会の会長もしていた。国政選挙にも立候補したが落選した。新聞記者から政界に転じ、府会議員を歴任、市長3期目であった。この一連の事件は小生途中からの傍聴となった。
裁判官3名、法廷検事2名、弁護人3名の体制である。
検事には被疑者を取り調べる取調べ検事と法廷で尋問する検事がいる。
この市長もそうであったが府会議員や副市長などの被疑者の取調べはかなりきついらしい。本当にどうか知らぬが、弁護人の質問の時に涙ながらに訴える。人格は否定され、家族も逮捕するとか、気に入らねば机を叩いたり、椅子をけったり、持病で飲んでいる薬を与えなかったりもう大変な取調べをするとの証言をする。
いつも弁護士による尋問の時にこのことを被疑者は述べる。また、供述調書についてもストーリーが検事のほうで作られこれに署名せよと迫って、拒否すると家族を拘束すると言われたと被疑者は述べる。家族のことを言われると一番弱いらしい。取り調べも連日夜中の11時、12時まで続き疲れ果てて思考力は衰え、自暴自棄になり調書にサインしましたと述べる。
検事のほうはあまりこのことについては質問しない。
会合の状況を詳しく聞き、曖昧な供述をするととことんそこを突いている。
テレビや映画を見ているより面白い場面が沢山ある。
それにしても検察が証拠資料などを全部持ち帰るので弁護側は大変のようである。
このあたり裁判を受ける時の平等性が問題ではないか。
5月から裁判員制度が発足するが、改善していかねばならないことが山のようにあると思う。
元市長の尋問はこれで終わり、弁論へと入っていく。
21日は有名音楽家の著作権法違反事件の初公判が大阪地裁の一番大きな法廷である。多くの傍聴希望者が集まるだろう。68席の傍聴席に何人の傍聴希望者が殺到するであろう。

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