あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

吃驚!主任検事の逮捕

2010-09-21 22:44:28 | Weblog
 9月21日(火)
 今朝、パソコンの朝日新聞ニュースを見ると、この間完全無罪判決が出た厚労省元女性局長事件の捜査で主任検事がFDを改竄したおそれがあると掲載されていた。この事件に関心がありほとんどの公判を傍聴した小生にとって、一瞬言葉が見つからなかった。すぐに、コンビニにいき、朝日の朝刊を買った。1面トップニュースである。偽の公的証明書の発行を指示した事件。その捜査段階でこともあろうに、その事件の指揮をとっている主任検事が証拠物を改竄したとのことである。新聞報道によるとこの検事は「このFDを遊んでいるうちに書き換えてしまった。」といっている。こんなことってあるのだろうか。幼稚な嘘としか考えられない。
 この裁判で検察は2004年6月上旬に村木さんが部下の係長に偽の公的証明書の発行を指示したと主張していた。ところが係長が単独で偽の証明書をFDで作ったのは2004年6月1日未明であった。
この検事は押収したFDを検察のストーリーに合わせるために改竄したようだ。
 公判の傍聴を思い出した。弁護側が凛の会の元会長が証人に立ったときに5月20日から6月中旬までの会長の行動を会長の手帳を見ながら日を追って細かく確認していた。この確認の尋問に4時間ほど費やしたと思う。局長が関与していない証拠を引き出すための重要なポイントだったのだ。
 午後9時のニュースで最高検察庁が主任検事を逮捕したと報道した。地検のこの種の捜査は高検が行うのが慣例であったが、今回は最高検察庁が徹底した捜査を行うようだ。しかし、これはあくまでも個人の捜査であって、個人だけの犯罪であったかどうかも徹底捜査して欲しい。そしてこの際検察組織を根底から検証する機関の設置が必要である。
村木さんが談話で述べているように、個人の問題にしてほしくない。組織としておこらないようにするのが一番大事である。
 この公判ではいつも検察側席の後ろで陣取っていた主任検事。また、一度昼の休憩時に裁判所地下の食堂で小生の横で昼食をとっていた。近くで見ていてそんなにぎらぎらしたものはなく、かなりメタボの童顔のぼんぼんとみえたが、新聞・テレビ報道では大阪地検特捜部のエースとのことである。風貌からは今でも想像できない。
 
 

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押尾被告事件が教えるもの

2010-09-18 18:27:31 | Weblog
 9月18日(土)
 押尾学の裁判で、東京地裁は2年6ヶ月の実刑判決を言い渡した。芸能人で初めての裁判員裁判であった。2日前の田代まさし逮捕といい、少し前の清水健太郎といい、麻薬、覚せい剤が芸能関係者にかなり浸透しているのではないか、汚染されているのではないかと疑わざるを得ない。2年前には大学生に大麻汚染が広がり世間を騒がせている。小生時々大阪地裁の傍聴に行くが、その日にある公判の予定表をみると、刑事事件では麻薬・覚せい剤の事件がかなりの部分を占めている。日本国中が、麻薬、覚せい剤で汚染されている。再犯率も大きいようだ。
 この春、相続手続きで法定相続人の一人が、覚せい剤事件で裁判中であり拘置所を訪れた。彼も再犯で、初犯は執行猶予がついたが、今回は覚悟をしているようだった。
拘置所を出てから、彼の親戚の者と話したのであるが、こういう人達を治療するバルクという施設があるそうだ。ただ、かなり費用が高い。裕福な者しか入所できないらしい。
今のこの種の日本のシステムが貧弱である。実刑判決を受けても他の受刑者と同じ生活をしているらしい。その親戚の方は「どこか無人島に施設を作り、そこでもって充分な治療と社会復帰に向けての教育をしないとダメである。このまま刑期を終わって娑婆に出ると身体が覚えており、また再犯の道を辿りかねない弁護士を含めた先生たちがこの問題を議論して欲しい。」と話されていたのを思い出した。
忙しさに紛れ、彼の話していたことをすっかり忘れていた。
緊急に検討しなければならないことだと思う。
 

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関西に渇!

2010-09-16 00:47:14 | Weblog
 9月16日(木)
 一昨日の火曜日、隔月ごとに行っている異業種交流会の第39回例会があった。
会員数は13名。経済界(証券業界、不動産業界、建設業界、流通業界など)、マスコミ、政治・軍需評論家、学者、資格業、ビルオーナー、舞踊家など多士済々の顔ぶれである。座長は関西経済界を引っ張ってきたY氏。小生は第一回から事務局を担当している。
当初は7名で発足、元々会員数を増やさない主義でやってきている。
今回は丁度14日が民主党代表選があったので、午後6時からの例会ではそのことが議題に上った。一致したことは党員、サポーター票がかなりあいた。この原因は連日のマスコミ報道が大きい。菅政権も参議院のねじれ現象でかなり苦しむだろう。経済界はいよいよ大変である。来年の3月には危機が来るだろう。などなどであった。
某氏が座長に質問した。「関西経済界で哲学を持った有望な人はいますか?」Y氏「見当たりません。金儲けはうまいですがね。」であった。
 考えてみれば大阪で起業し大きくなった会社はみんな東京に本店を移す。また、今の経営者たちはサラリーマン重役達で、東京の大学を出た者が多く、やはり東京志向である。また、メリットがあるから東京に本社を構える。テレビ番組の出演者を見ても、関西をキー局のテレビ局も東京人が圧倒的である。番組制作でも自局で製作するテレビ番組は少ない。ほとんど東京の番組を買っている。関西の自立制がない。東京人から見れば関西は一地方の感覚でしかない。刑事裁判の弁護士なども大阪は少ない。東京の弁護士が大阪まで出張してきて弁護に当たる。やはり、橋本知事の行っている大阪都構想は必要ではなかろうか。
各団体は関西をこうしなければならないというが、みんなてんでんバラバラである。関西をどうしようとする統一したビジョンがない。哲学がない。
 定例会でお酒を飲みながらこんなことを一人考えていた。
関西を思う、ビジョンを持った人物の出でんことを願うばかりである。

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中小企業金融の危機

2010-09-12 12:14:18 | Weblog
 9月12日(日)
 日本振興銀行が経営破たんした。金融庁から貸倒引当金の積み増しを指導されたができず、業務停止命令を受けた。初めてペイオフの対象となった。
 会長の木村剛氏はあの竹中平蔵氏の盟友であり、日本銀行出身で竹中氏の引きもあったのかどうか知らぬが金融庁の顧問をしていた。このペイオフ導入に係ったとの報道がある。彼が関係したペイオフ制度適用の第一号となった。なんとも皮肉なことである。
 彼が創ったといってもよい日本振興銀行は中小企業に対して金融の円滑化を図る目的で設立された。石原東京都知事の新東京銀行と同じような形態である。
日本の前会社の99%を占めている中小企業に金融面で支援するとの目的は非常に歓迎できる。ただ、金利が高く、その上手数料をとる。かなり高いものになってしまう。それもそのはず、企業の赤字が続いていても貸す。債務超過企業でも貸す。景気沈滞の経済情勢で銀行にお払い箱を食った中小企業経営者は喉から手が出るくらい運転資金がほしい。この運転資金がなければ会社は行き詰まり、倒産となる。高い金利手数料の方は頭にない。ちょっとの間と思い借りてしまう。短期繋ぎ資金でで借りるつもりだったのが、仕事がなく返済資金ができない。仕方なくずるずる長くなる。そのうちに高金利がどかっとのしかかってくる。銀行へ駆け込む。銀行は追い貸しを勧める。仕方なく追い貸しに応じ借金は膨れ元利金の返済が滞る。不動産等の担保もあまり取っていないようで、銀行からすれば不良債権化する。こんな融資先がどんどん膨れ上がる。金融庁の検査で不良債権化した貸し出しに対し貸倒引当金の積み増しが要求され、資産がないので積み増しをすると赤字や債務超過に陥ってしまう。今回の日本振興銀行はこういう道を辿ってついに業務停止命令を受け、店を閉めなければならなくなった。来週早々に民事再生手続きを申請し、一部店で営業を始めるとのことである。しかし、新規の貸し出しは当面許可されないだろう。
 木村会長はこの金融庁の検査をスムーズに行かせるために法に抵触した行為を行ったとして逮捕されている。当初彼が描いていた銀行とはかなり違ったものになっていった。
また、銀行の認可を受ける場合は複雑な難しい審査をパスしなければならない。そのうえ時間もかかる。それがこの銀行の場合かなり速いペースで認可されたそうである。やはり何か異様なことがあったのではないかと想像される。
 いずれにせよこの問題で中小企業が窮地に落とされることのなきよう関係機関は対処して欲しい。

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立派だった記者会見の村木厚子さん

2010-09-10 23:41:07 | Weblog
9月11日(土)
 久しぶりの投稿です。ごめんなさい。
昨日は大きな出来事が2件ありました。振興銀行の経営破たんで、金融庁は初めてペイオフを行いました。それと、元厚労省女性局長村木厚子さんに無罪判決が出ました。
小生、この事件のほとんどの公判を傍聴しました。判決も傍聴したいと思い、大阪地裁に出向きました。裁判所の地下の喫茶店で軽食をとり、傍聴券配布場所に行くと、ものすごい多くの傍聴希望者がすでに待機していました。整理券9885番をもらい待つこと10分。傍聴許可の番号が張り出されました。残念、はずれでした。再び裁判所地下の長椅子に腰をかけ、お茶を一杯のみ心を沈めました。約15分の休憩後、再び一階南側玄関に行くと、各報道機関がテントをはり、報道記者がマイクをにぎり、報道スタッフが走り回っていました。
NHKのテントに行くとテレビでよく見るアナウンサーが放送していました。後ろの画面には村木さんの顔が写り、赤字で「無罪」と書いていました。
 大方の予想通り無罪でありました。ほとんどの公判を傍聴してきたものとして当然だと思いました。だって、検察側が申請した証人が供述調書と全く逆のことを証言し、口々に誘導尋問されたとか、脅されて判を押したとか、村木さんは冤罪だとか、最高検察庁が取り調べメモは残して置くようにとの通達を出しているのに、証人になった取り調べ検察官達は全員メモは破棄したと証言したり、国会議員に証明書の発行を依頼したとされる日にその国会議員は千葉県のゴルフ場でゴルフをしていたと証言した翌日にそのゴルフ場に裏をとりに行く失態をしたり、辻褄の合わないことばかりでした。公判の中で裁判官が検察官にきつい言葉をいう場面もありました。挙句の果てに、裁判所は5月下旬の公判で検察側の供述調書は信用できないと膨大な供述調書を不採用としました。すなわち法定での証言が本当の証言であるとの解釈をしました。有罪に持っていく検察のストーリーは完全に崩れてしまいました。
ここで、無罪はほぼ決まりです。
夜、帰宅すると、各テレビ局は今日の判決について報道しておりました。村木さんの記者会見も放映しておりました。あれだけ検察によって虐められた村木さんは時折微笑みを見せながら「それでも私は検察を信頼しています。」「私の時間をとらないで下さい。」と淡々と述べているのには胸にジンときました。
さわやか福祉財団の理事長の元検事堀田氏は「この事件で村木さんは無実です。検察は村木さんに謝るべきです。検察は控訴すべきでない。立派な会見でありました。」とコメントしていたのが印象に残りました。その他元検察幹部達は談話で口々に今の検察を批判しておりました。
9月11日は朝刊を買い込み判決文を読みたいと思います。

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