12月30日(木)
今年も本日をいれ2日となった。
寒いお正月の予想。今年の夏は暑かった。その反動であろうか。
先週の金曜日だったかNHKで討論会が行われていた。学生の就職活動についてであった。今年の11月末現在の就職内定率は57%のことだそうだ。
少し前、このブログにも投稿したが、大学生の就活が早まっている。前回の投稿では3回生の後半からと書いたが、早いところでは2回生の後半から行っている学生もいるらしい。就職情報誌の影響でもあるのだろうか。また、就職のための予備校も出現しているとのことである。本当に異常としか言いようが無い。
大学のカリキュラムは1回生で教養と語学が主体である。2回生は語学と専門が少し入ってくる。3回生は専門であり、学部に入って初めて充分な専門知識の吸収が出来る。4回生はゼミと3年間でマスターできなかった科目を履修する。50年前のカリキュラムはそうであった。今も基本的には変わらないのではないか。ところが、就活を2回生の後半からとなってくると専門科目の履修に身が入らない。専門知識に乏しい学生が誕生する。
また大学生活のもう一つの目標は勉学を通してまた、クラブ活動を通じて自我の確立を行うことである。さらにアルバイトもある。
就活を早い時期からやっておれば自我の確立が疎かになり、社会に出ても専門知識もなく自分の意見も持たないひ弱な社会人が誕生する。
先日、大学男声合唱団のリサイタルに何十年ぶりかで行って来た。実は小生、学生時代この合唱団の部員であった。当時は70名ほどの団員がおり、ステージは重厚であり、ハーモニーも男声合唱だと印象付けられるものだった。それが先日の部員数は15名である。これではいくら練習・努力しても男声合唱特有のハーモニーは出ない。こんなに少人数になった原因のひとつは早い時期の就活があると思う。人生の一番大事なときに人生形成が疎かになるようなシステムは断ち切らねば、有為なるバランスのとれた日本人は育たない。大学が就職の予備校化となってしまった日本の大学制度、その大学就職活動にまた就職予備校が出現。
本当に間違っているのではないか。
小学校からの教育制度も含め、教育界、経済界その他関係団体は根底から考えねばならない。
学生がそれぞれの段階において学問が出来る、人間形成が出来る土壌を早く構築すべきである。
今年も本日をいれ2日となった。
寒いお正月の予想。今年の夏は暑かった。その反動であろうか。
先週の金曜日だったかNHKで討論会が行われていた。学生の就職活動についてであった。今年の11月末現在の就職内定率は57%のことだそうだ。
少し前、このブログにも投稿したが、大学生の就活が早まっている。前回の投稿では3回生の後半からと書いたが、早いところでは2回生の後半から行っている学生もいるらしい。就職情報誌の影響でもあるのだろうか。また、就職のための予備校も出現しているとのことである。本当に異常としか言いようが無い。
大学のカリキュラムは1回生で教養と語学が主体である。2回生は語学と専門が少し入ってくる。3回生は専門であり、学部に入って初めて充分な専門知識の吸収が出来る。4回生はゼミと3年間でマスターできなかった科目を履修する。50年前のカリキュラムはそうであった。今も基本的には変わらないのではないか。ところが、就活を2回生の後半からとなってくると専門科目の履修に身が入らない。専門知識に乏しい学生が誕生する。
また大学生活のもう一つの目標は勉学を通してまた、クラブ活動を通じて自我の確立を行うことである。さらにアルバイトもある。
就活を早い時期からやっておれば自我の確立が疎かになり、社会に出ても専門知識もなく自分の意見も持たないひ弱な社会人が誕生する。
先日、大学男声合唱団のリサイタルに何十年ぶりかで行って来た。実は小生、学生時代この合唱団の部員であった。当時は70名ほどの団員がおり、ステージは重厚であり、ハーモニーも男声合唱だと印象付けられるものだった。それが先日の部員数は15名である。これではいくら練習・努力しても男声合唱特有のハーモニーは出ない。こんなに少人数になった原因のひとつは早い時期の就活があると思う。人生の一番大事なときに人生形成が疎かになるようなシステムは断ち切らねば、有為なるバランスのとれた日本人は育たない。大学が就職の予備校化となってしまった日本の大学制度、その大学就職活動にまた就職予備校が出現。
本当に間違っているのではないか。
小学校からの教育制度も含め、教育界、経済界その他関係団体は根底から考えねばならない。
学生がそれぞれの段階において学問が出来る、人間形成が出来る土壌を早く構築すべきである。