あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

保証協会は判りやすい審査基準を作れ

2008-07-25 00:03:26 | Weblog
 信用保証協会もこのところ異変があったのか知らぬが、少し変わってきたようだ。
 信用保証協会といえば一般の方にはあまり馴染みの無いところだが、事業をしている方特に担保力のない中小企業者にとっては頼みの綱である。すなわち担保力も無い中小企業者が銀行から融資を受けるときにこの保証協会が銀行に対して保証し融資が実行されるのである。最近銀行は中小企業に対してプロパーでは融資をしない。余程有力な保証人か不動産などの担保力があるところは別であるが。必ず保証協会の保証をもらってくれと言う。
最近報告のあった話であるがある不況業種のA社が特別融資の最低条件である市長の認定書を貰い、小生のところに相談に来た。「社長これは無理でっせ。債務超過もいいところで、相談に行くだけでも時間の浪費やで。」と小生の見解を述べた。それでも一縷の望みを託し保証協会に決算書などを持参して相談に行った。担当者は決算書をみて3期分の決算書と納税証明書、全部事項証明書、法人の印鑑証明書、個人の印鑑証明書などを揃えこの用紙の必要事項を記入してだしなはれとのことだったそうである。社長「先生、申込せよとのことですわ。」と得意げな電話をよこした。「ほんまかいな。だったら担当者の言うようにしたらどう。」と私。
「先生、申込書などの書類書いてんか。融資降りたらどっさりお礼しまっせ。」と社長。「期待してまっせ。」と私。日曜日一日かけて膨大な?書類作りをした。
7月初旬保証協会に申込した。その時、担当者は「わからないことがあったら連絡しますわ。それから面接日も通知しますわ。」ということで書類をチェックのあと受領したとのこと。一週間経っても何の連絡も無い。あまりこちらから連絡すると心証が悪くなると思って電話できない。針の筵に座らせられているようだとの社長の弁。3週間たったが依然連絡なし。もし融資が降りなければ最悪の事態が頭に浮かぶ。3週間目の週末保証協会から電話があった。「申し込んでいただいた保証は今回はダメです。債務超過と税金の滞納がありますから努力してこの点をクリアーしてから申し込んでくだされば、良い結果が出るでしょう。」と担当者。社長、落胆と言うより8月の資金繰りが頭にずっしりとくる。「こんなこと相談に行った時に判っていたのであるから、その時にNOをいってくれれば次の道に早く行動できるのに。ほんまに横暴だ。先生、議員のところにいってみようと思ってんねんけど。」「だから、私最初からいってましたやろ。議員のところに行っても無駄でっせ。保証協会の横暴さは判らないでもおまへんな。」
 保証協会はもっと親切に丁寧に対応すべきである。もっと判りやすい審査基準を作り大銀行のような態度を取らず、もっともっと中小企業に対して温かさが必要ではなかろうか。相談に行ったときに基準に合わないものは断る方が中小企業にとってベターではないだろうか。

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