あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

苦い経験の公務員採用試験

2008-07-11 18:03:10 | Weblog
 大分県で大変な事件が起こっている。県教育長と校長ら5人が逮捕された。
校長の一人なんか自分の娘を教員にさせるために教育長に200万円を贈ったとのことである。過去何十名もの若い教員希望者がこれらの者の悪質な行為で教員になる夢を挫かれたと思うと残念でならない。お金を渡したとか貰ったとかでは済まされないことである。県会議員も、国会議員も係っているとの報道も出だした。しかし、これは大分県だけのことであろうか。教育行政を扱っている文科省は全国の実態調査を行うべきである。
このことでは小生も苦い経験がある。このことが無ければ小生の人生も変わっていただろう。どちらが良かったかは別にして・・・。
 小生は公務員を目指していた。大学3回生になると司法試験研究会や公務員受験研究会の会員を募集していた。小生は公務員に興味がありかなりの倍率であったがその研究会に入会を許された。40名の構成である。確か毎月テストがあり、その出来具合もまあまあ良い成績だった。この研究会の指導教授は行政法の権威で確か大阪府の行政委員も務めておられた。4回生になってすぐの研究会でこの指導教授は我が大学の学生特にこの研究会の学生はどの役所の採用試験でも一次試験にとおればまず採用されます。と言われた。今はどうか知らぬが当時は6月に国家公務員上級試験があり、7月から8月にかけて都道府県・市町村の地方公務員の一次試験が行われる。小生は兵庫県の某市と大阪府の某市を受験することにした。大阪府・大阪市とこの某市の一次試験日が同じ日であった。兵庫県の某市は初任給が一番高かった。この年は20名の採用とのことであった。受験者は600名。30倍の倍率である。一次試験で25名が合格する。その25名に入ったのである。あの先生がおっしゃるとおり一次試験に合格したのでもう某市にお世話になると思い込んでいた。
したがって大阪府の某市も一次を通っていたが二次は受験しなかった。そして二次試験は面接。あたりさわりの無い数質問が終わった。8月は就職活動も何もしなく学生生活の最後の夏を心行くまで楽しんだ。9月中旬、某市から通知が来た。採用通知だと思い封書を開けると補欠採用になっているではないか。愕然とした。小生と同じに受けた友人は採用された。あの先生の言葉を疑った。補欠採用は1年の間有効である。しかし待っていてもと思い就職先を探したが9月ではほとんどの企業が採用試験を終わっている。就職課の採用試験掲示板を見ても信用金庫ばかり。そのひとつの信用金庫をうけそこに決まったのである。後で聞くと合格者の何名かが議員や職員の引きがあったみたいである。
 今、この問題が起こりあの当時の苦いことをを思い出したのであります。

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