夜明け

ふと西の空を見ると、霧が晴れ臥竜山の姿がはっきり見え始めていた。

「きれいな満月じゃ」

月は西の空へ徐々に消えて行こうとしている。


東の空では、水平線の赤みが増してくる。

下界ではタップリ霧が出ている。



「今日はこんなもんかなぁ・・・」

これ以上焼けそうにない。

下界の霧は柔らかくてなんだかおいしそうじゃ(^^)



しばらく、神秘的な霧の動きを見ていた。


やがて、日が昇り始めた。

雲もなく、それほど良くもなかったが、いつ見ても夜明けは気持ちエエ。



下界は相変わらず霧の中じゃけ、ゆっくりしよう。

さぶ～

「さっ、さぶ～～!!」

気温は１０度

６月とはいえ、夜明け前の掛頭山山頂は寒い。

「４時かぁ・・・。眠いのぉー。寝たいのぉ～」

睡眠時間がほとんど無かったけぇ、ちょっと弱気になってしまった。

「おぉー！」

東の空の色が少し変わりはじめている。

「こりゃ急いで支度せんにゃ～」


下界は霧の中のようだ。

眠気はいっぺんに飛んでいった。

平日ということもあり、私一人だ。

「日曜日に仕事をしたご褒美じゃ(^^)」

月明かりの中、一人黙々と準備する。

今日は、どんな風景に出会えるじゃろうか・・・