吹屋銅山笹畝坑道
いや、いや、行きたかったのはここじゃないんよ。
前から気になっとったのは、高梁市吹屋「ベンガラの町並」なんよ(^^)
以前「備中松山城」へ行ったとき、時間が無かったけぇ他は行かんかったんじゃ。
じゃけぇ、あらためて行って来たよ(^^)
そもそも、なんで赤い町並があるんか?その町の成り立ちがまったく想像できんかったんよ。
謎は解けたけどね(^^)
吹屋は銅山の町で、天領じゃったんよ。
ほいで、銅をとったあとのゴミの中から、ベンガラ(染料)を作ったんよ。
でも、ベンガラは銅をとったあとのゴミで作っとったけぇ、幕府は課税せんかった。
ほいで、鉱山の持ち主はベンガラを売ってまる儲けじゃったみたい。
地元のおじさんに聞いた話では、良質なベンガラでメチャクチャ売れたらしい(^^;
ネット情報じゃ日本で唯一の産地ってなっとった。
ほいで、儲けた豪商達が石州から宮大工を呼んで町全体を統一したコンセプトで作らせたみたい。
なるほどねぇ~
じゃけぇ、屋根は石州瓦なんじゃね。
ベンガラは、江戸の末期から明治にかけて作られたらしい。
じゃけぇ、郵便局にもベンガラが塗ってあるんじゃね。
吹屋の町はずれにある鉱山の守り神「本山山神社」(勧進は不明じゃけど手水鉢が江戸中期の寄進になっとるけぇ、その頃じゃないかと。)
明治に入ってからは鉱山に岩崎弥太郎が一枚噛んでくる。
ということで、鳥居の扁額や玉垣に三菱のスリーダイヤモンドがついとる。
ジモピー情報によると、三菱マークの入った神社は日本でここだけらしい(^^;
残念ながら本殿は修復中じゃった。
本殿にもベンガラが塗ってあるらしいけぇ、完成したらきれいじゃろうねぇ。
ベンガラの町なみから少し離れたところにある「広兼邸」
まるでお城か要塞のようじゃね(^^;
門には不寝番がおったようじゃ。
よっぽどお金持ちじゃったんじゃね。
この家も鉱山の持ち主の一人で、ベンガラで儲けて明治に入ってからは三菱の重役になったらしい。
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ジモピーに聞いた話。
お話しを聞いたおじさんの先祖は、この町へ物を売りに来よったらしいが、お金持ちにはなれんかったそうじゃ(^^;
この広兼邸は映画「八つ墓村」のロケ地にもなったらしいよ。
町の成り立ちを聞いたり、鉱山を見たりしたらこの町が出来た理由が納得できた。
維持は大変じゃろうけど、残して欲しい景色じゃね(^^)