狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

大人の盆綱

2008-08-20 20:50:52 | 怒ブログ
           
民族の大移動と言われる旧盆の長期休暇も忽ちにして終わった。
今年の夏は特に厳しかったようにも思えるが、それは統計を取っているその筋のお役所の判断するところで、われわれの感覚とは違う結果であるかも知れない。
それにしても暑かった。
しかし確実に秋の気配がやってきたことは否めない事実である。

過ぎ去ったお盆の話しでは、いまいち気分が乗らないが、気になるので締めておきたい。
わが村には、盆綱曳きと言う子ども達の行事がある。
茅萱で綯った太い大きな綱を子ども達が、「やンせー、こんせー」というかけ声で村の各戸を練り歩く。迎え盆の時は、お寺さんから仏様をこの綱に載せて各家にお届けする。そして送り盆には、各家の仏壇から仏様をお寺さんまでお送りするという、嘗ては子ども達の年中行事であった。
綱を綯うのは勿論子ども達には出来ない。それは古老が作ってやったことは昔も今も同じだ。
しかし、昔はそれ以外は、全部子ども達の行事で、大人が口を夾むことはなかった。ところが、今は綱を引っ張るのは子供達でも、運営は凡て親たちの管理下にあるようだ。だからこれは子供達の親達(大人)の行事なのである。
詳しいことを書けば呆れるが、そんなことを気にする方がバカだと思われるであろう。ボクもそうは思われたくないので、今年はこれで筆を折りたい。