狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

親寺

2008-01-12 19:56:34 | 日録

お寺さんには、必ずと言って良いほど、「何処何処の末寺」というような開基の由来が記されてある。私の菩提寺である禅寺の山門にも、町教育委員会と銘打った社寺案内プレートに、
「下野国毛野村=現足利市山川、T寺の末寺と伝える」とあったのを、私は何となく記憶していた。

 まだ運送店の現役時代末、私は軽トラで足利の工事現場に、測量器具や、分電盤のような建設機器資材を何度も配送していた事があった。ひとつの工事現場は、少なくとも半年ぐらいの工事期間があるので、始まりとお終になる頃は、連日といっていいほど、資材センターから足利間を往来したものである。

 私はその道筋に、毛野とか山川の地名があるのを、最初から気になっていた。
ある時間に余裕のあった日、とうとうわが菩提寺の親寺(末寺に対してボクの造語である)を発見し、訪ねたのであった。