狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

賞状

2007-09-06 10:19:46 | 日録

 朋友Iさんから、今年夏の囲碁大会上級者の部で準優勝の栄冠を獲得したというメールを頂いた。先ず率直にお祝いの言葉を贈りたい。
「お目出とう。とうとうやりましたね!」」
上級者と言えば、パソコン教材にも、上級者向けというコーナーがあって、われわれには、まったく近寄れない存在だが、囲碁となるとこれはまた格別である。将棋の上級者は飛車・角抜きで、対局するが、囲碁の場合は弱い方が石を何個も置いてから始めるらしい。

 ボクは囲碁の仕組みなど、全く分からない。知っているのは、町の「文化協議会」の組織のなかに生活文化という部門があり、囲碁同好会はその中に位置することぐらいだ。
 そして、Iさんは、その上級者の部門で準優勝の栄冠を勝ち得たのである。
 もちろん町の同好会であるから、Iさんといえども、アマチュアである。しかしこの同好会には、プロと対局出来るような上級者がいたことも確かである。
 
 実はボクは約10年前、(あるいはもっと前かもしれない)囲碁同好会に在籍していたK.K氏の令夫人とは、やはり文化協議会の中の俳句会の仲間であった。
 会報編集の用件で一度だけK.K氏宅を訪ねたことがある。この時、氏は自転車の後ろに段ボールの箱を積んで、出かけるところであった。鎌や農業用具と思われる道具が入っていたから、畑へでも行くところだったのであろう。何とも風采のあがらない百姓爺さんのような格好が印象に残っている。

 この、K.K氏を超上級者とボクが呼ぶのは、文化会報に「プロとの対局記」が掲載されたのを読んだからである。氏が若き時代、プロと対局し、相手を打ち負かしてしまった貴重なルポが書かれてあった。文も並の書き手ではなかった。
 氏はすでに鬼籍に入られているが、勲3等叙勲(ボクは叙勲に等級をつけるのを、良しとは考えないが)の持ち主であった。兵隊の位でいえば、E.サイデンデスカーと同列同級ということになる。