狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

明日は3月10日

2007-03-09 21:50:41 | 反戦基地
「東京大空襲の記憶を新たに」 作家 早乙女 勝三
朝日新聞「声」欄の声である。作家が投書欄に投稿するのは非常に珍しいことだ。戦後文壇の大家であった作家が、やはり朝日新聞の投書欄に「特攻隊の再教育」といったようなことを書いた記憶がある。

この時、あれ?一流作家も投書するんだ…等と思ったものだった。この文によると、早乙女氏は以前にもこの欄に載せたことを書いてる。

 恥ずかしながら、この投書を見なければ、ボクは3月10日を忘れる所だった。
去年だったか。一昨年だったか、数年前、身近なネットの、ある[掲示板]に〝3月10日は何の日か?〟と書いたら〝水戸の日かな?〟というコメントを戴いたことがあった。全く笑えない。

先ず大変失礼だが早乙女 勝三氏の投書を全文引用させていただく。

    
東京大空襲の記憶を新たに
          作家 早乙女 勝三
            (東京都足立区 74歳)
1945年の東京大空襲を伝える「子に語ろう3月10日」の拙文が声欄に載ったのは70年3月。私は30代で、同年夏に東京空襲を記録する会を設立した。記録運動のステップに翌年「東京大空襲」(岩波新書)を出版した。それから36年の歳月が過ぎた。

 都民10万人以上の生命が失われた惨禍を記録すべく、有志と民間募金で、篤志家から無償供与された江東区北砂1丁目の土地に02年3月、「東京大空襲・戦災資料センター」を設立した。

 増築資金を募ると、全国から反響があり、おかげさまで今月1日、リニューアルオープンにこぎつけた。
面積がほぼ倍増、会議室が拡大し、今後は修学行生にも対応できる。「戦争と子ども」と戦中の一室を新設し、展示室では写真など遺品・資料の所有者につながる情報を充実させた。

 とはいえ、助成もなく、民立民営の綱渡りだが、新資料も集まり、若い研究者も育ってきた。より充実した態勢での継承と研究、情報発信が可能になった。

 何事もすべては一人から始まる。一なる主体的な声を、特に若い世代に期待しながら、いのちと平和のバトンを手渡せたら、と思う。


桜前線

2007-03-09 07:38:56 | 日録
桜開花、23日の予想水戸地方気象台は7日、水戸市のソメイヨシノの開花予想日を23日と発表した。平年の開花よりも12日早く、昨年よりも7日早いと予想している。
 同気象台によると、2月の平均気温が、5.8度と平年よりも2.5度高かったことや、3月も平年より高めに気温が推移することが予想されることから、平年よりもかなり早め」の開花を予想している。平年は満開までは開花してから6日ほどという。

  平年より12日早め     気象庁
この桜は、昨年2006年、4月3日に撮影したるものなり。