呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

広州の労働仲裁が9月まで順番待ち

2008年12月08日 | 未分類
  広州では金融危機によりもたらされた企業閉鎖、リストラや生産調整等の要因により、労働仲裁の件数が上昇しており、昨年の同時期と比べると2倍近くになっているそうだ。今年1月から11月まででこの種の案件が既に6万件あまりに達しており、この中の相当の部分が昨年と一昨年のものを合わせたものである。給与遅配が60%を占めており、このうち50%以上が協議により解決しているとのことだ。

  中にはこんなのもあるらしい。労働契約法のことをわかっている高級管理者や人事担当が、従業員には労働契約を締結させるくせに、自分はわざと労働契約を締結せず、後から労働部門へ「会社が労働契約を締結しようとしない」という理由で訴えて、労働契約法に基づいて給与の2倍をせしめようとする輩がいるそうだ。本当に悪い奴だ。しかしご安心くだされ。广州市労働仲裁の責任者が言うには、この種の案件は労働仲裁部門としては支持しないとコメントしている。とはいうものの、用心するに越したことはない、皆さん気をつけましょう。

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