呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

この広告はさすがにまずいでしょう

2012年04月26日 | 日記

 最近中国のアパレルブランドのネガティブ情報が多いですが、今日もネット販売を行っているアパレルブランドVANCLについて紹介します。VANCLが最近行った広告の画面です。

 

 ばっちり温家宝総理が映ってます。これはさすがにいかんでしょう。中国の広告法の中でも「国家機関と国家機関工作人員の名義を使用して広告を発表してはならない」という規定がありますが、法律がどうのこうのというよりも、無断で国家指導者を使うというのはさすがにまずいですよねえ。さすがにこの広告はなくなっています。きわめて短命に終わってしまったわけですが、ひょっとしてこの結末をわかっていてやっていたというのであればそれはそれで大したものだと思います。


【TNC 通信 2012年第8号】中国人民銀行と外貨管理局の クロスボーダー人民元決済における分担の明確化

2012年04月26日 | 日記

 まだ会社のウェブサイトのアクセス数が多くないのでこちらでもご案内します。

 クロスボーダー人民元決済について中国人民銀行からの通達と外貨管理局からの通達とがあり、どちらを優先すべきか悩ましいと感じる場面がありますが、この度2012年4月18日付で《中国人民银行 国家外貨管理局:クロスボーダー人民元業務管理職責任分担に関する通知》 が公布されました。内容的には人民元決済については基本的には中国人民銀行(貨幣政策二司)が担当する旨のものとなっており、そもそも国家外貨管理局は中国人民銀行の下部組織であること、本通達が中国人民銀行と国家外貨管理局の連名で公布されていることから、今後中国人民銀行と国家外貨管理局のクロスボーダー人民元決済業務における職責が明確化されていくことになります。

 http://www.tnc-cn.com/tnc/39.html


 ご参考ください。


【TNC 通信 2012年第7号】税関関連の“紅包”の処罰・予防に関する通達

2012年04月26日 | 日記

 まだ会社のウェブサイトのアクセス数が多くないので、こちらでもご案内します。

 2012年4月2日付で《税関総署公告2012年第19号:“紅包”を受け渡す行為を有効に処罰と予防することの関連事項を再度表明することに関する公告》が公布されました。税関総署から公布されたこの通達はその名の通り「紅包」を贈る行為に対して処罰を行うものでありますが、この種の通達は過去にも公布されております。税関に関するものの一部の例を採りあげますと、2011年に《税関総署:“紅包”を受け渡しする行為を厳禁することに関する規定》(署察発[2011]505号)、2005年に《税関総書公告2005年第10号:“紅包”を受け渡す行為に対して公布を開始すること及び関連事項》、2000年に《税関総署:税関単位及び職員が“紅包”を受け渡しすることを厳禁することの暫定規定》が公布されています。しかしながら、現実的にはなかなか状況が改善しないこともあり、あらためて今般の通達が公布されたものといえます。

 http://www.tnc-cn.com/tnc/38.html


 ご参考ください。


北京CBDエリアの賃料が大幅上昇中

2012年04月26日 | 日記

 北京CBD(中心業務地区)の家賃の値上がりが激しい状況です。少なからざる会社がCBDエリアから少し離れた別の場所へと移転する動きが見られます。最近でいえばダイムラーベンツ、過去数年で見るとモトローラ、マイクロソフト、キャタピラーがこのエリアを離れて行ってます。

 昨年中国経営報というメディアが開催した不動産に関するフォーラムにおいて、CBリチャードエリスの方によりますと、CBDの賃料が280元/㎡/月から400元/㎡/月にまでわずか半年で上昇したとのことです。また仲量聯行の方によりますと、最も高いAクラスオフィスである国貿三期の対外提示価格は1000元/㎡/月にも達しているとのことです。』2010年8月の入居開始時は300元/㎡/月だったのが、異常な値上がりぶりです。とにかく需要に供給が追い付かない状況にあることから大家がものすごく強気です。

 一方で、不動産価格下落基調の報道が多いですが、北京の不動産開発投資の状況を見てみましょう。

 

 これを見る限りでは1-2月は落ち込んでいますが、1-3月だと一時ほどの気負いはないですがかなり盛り返してます。不動産に関しては楽観論よりも悲観論の方が多いように思いますが、この指標をみる限りではまだいけそうな感じを受けますね。このようなマクロ指標を専門的に研究しているわけでないので、このあたりは専門家のご意見を聞きたいところです。