呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

(2012年4月24日・東京)セミナー案内:「高齢化社会を迎える中国におけるビジネスチャンス」

2012年04月10日 | 日記

 日が迫ってきましたので改めてのご案内です。

 

 日本はすでに高齢化社会突入したと言われて久しいですが、中国も高齢化社会に入りつつあります。しかも中国の場合は人口増加抑制策として取られた一人っ子政策の影響もあり、加速度的に進んでいく状況にあると言えます。具体的には60歳以上の高齢者が2011年の1.85億人から2015年の2.21億人へ、総人口を占める比率が13.7%から16%以上になることが予測されており、特に都市部においてはこの傾向が顕著であります。このような状況の中で、中国政府にとっても老人に対するケアを行っていくのかは非常に重要な事項であります。昨年9月には《中国老齢事業発展“十二五”計画》も発表されており、この中で今後の高齢化社会をどのように迎えていこうとしているかのビジョンも示されています。

 しかしながら、中国における老人ビジネスはまだまだ新しいビジネスであり、不明確な点も多くあります。現地企業で既に老人ビジネスを行っているところもありますが、国としてどのような方向に進もうとしているのかはもちろんのこと、外資としてどのようなビジネスチャンスを拾っていくべきか、そのために押えておくべき点として何があるのか、現在展開されている老人ビジネスの実態はどのようなものか、以上について状況を理解していただき、高齢化社会としてのノウハウの蓄積を持つ日本企業がその経験とノウハウを活かして中国でビジネスを展開するうえでご参考いただきたく考えております。

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

 

【講演内容】高齢化社会を迎える中国におけるビジネスチャンス

■ 中国の高齢化社会の現状

■ 中国の養老保険制度

■ 中国老齢事業発展“十二五”計画の概要

■ 老人における老人介護事業

■ 中国における老人ビジネス関連法規の紹介

■ 中国における老人ビジネスのチャンスと課題

 

【講   師】拓知管理諮詢(上海)有限公司 総経理  呉 明憲

 

【日   時】2012年4月24日(火)

      受付 13:30~14:00

      講義 14:00~16:30

 

【会   場】新宿アイランドタワー20階セミナールーム

http://www.shinjuku-i-land.com/access.html

 

【参加費】 6,000円

 

【定  員】 25名

 

【お申込み】下記参加申込書(クリックしてください)にご記入の上、開催2日前までに、FAX或はEメールにてお申込み下さい。定員に到達次第締め切りとさせていただきます。なお、今回のセミナーにつきましては弊社と同業の方のお申し込みはご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

【お問合せ】拓知管理諮詢(上海)有限公司 Ms陳(イライザ)

             eliza@tnc-cn.com TEL : +86-(21)-6270-0022  FAX : +86-(21)-5237-2772

 

 参加申込書はこちら

 


メディカルツーリズム

2012年04月10日 | 日記

 2012上海台湾名品博覧会という展示会が上海で開催されました。

  

 その中の“健康医美形象区”というエリアで20余りの台湾の医療美容を行っているところが大陸旅行客のためのオーダーメードの台湾自由旅行を紹介していました。今年より台湾も大陸人が台湾に行って医学美容及び健康診断を行うことを開放し、大陸人旅行客がツアー参加せずに個人またはビジネス視察の名目で毎回15日間の観光医療ビザというものが発行されるようになりました。昨年は100組のツアーが台湾で健康寝台と医学美容サーブ巣を受けたとのことですが、今年はこの“医美旅遊”する大陸人ツアーは300組を超え、延べ人数も6万人を超え、昨年比300%伸びることが予想されています。

 日本でもメディカルツーリズムという言葉があるように既に医療ビザなる者が発行されており、健康診断や診察、歯科医療等を受ける人も出ています。先月とあるメディカルツアーを手掛けている中国の旅行会社を訪問したのですが、そこでは既に日本のある旅行会社と提携してツアーを行っているということでした。さすがに昨年は地震の影響でかなり落ち込んだものの今年は絶好調だそうです。健診については実際に日本で検査することによってはじめて病気を指摘されるケースもままあるようで、その観点からも非常に参加者からの評判がいいということです。このように日本へのメディカルツーリズムを手掛けているところはあるものの、まだなんとなく企業ベースでやっているだけで、トレンドとして行われているというほどではないように思います。この旅行者が言うように日本の医療ビザも特段の問題もなく発行されるということなので、もっと話題になってもいいのかなあと思います。ただし、送り出す中国側がどこまで日本を魅力的に感じているのかという問題もあります。中国の病院の中には日本の病院と比べて設備面が劣っているわけでもない、医療レベルが劣っているわけでもない、だから日本へのメディカルツーリズムに興味が持てないと感じているところもあるようですが、一方で上に紹介したように実際に日本で健診を受けることによって病気が発覚するようなケースもありますので、もっともっとアピールして行ってもいいのではないかと思います。このあたりはうまく仕組みさえ作ればそれなりに活性化する可能性のあるビジネスチャンスといえると思います。